55 / 363
森林の気持ち
圭一と思いを通わせたあと、わかったことがあった。
森林のことだ。
森林と圭一がある時期から親密にみえて、てっきり森林が圭一に思いを寄せていると思っていたのだが、実は違った。
俺が鈍感だったのか、森林の好きな相手は、圭一ではなく、まさかの寺崎だったのだ…
森林は寺崎と俺が同じ大学ということもあって、本当は俺に相談をもちかけたかったようだが、森林が密かに寺崎を好きなことに勘付いた圭一が、まず森林にアクションを起こしたらしい。
理由は、森林が寺崎とうまくいけば、寺崎の注意を俺から少しでも引き離せるとかなんとか…
圭一の想像力には甚だ関心する。
いまだ俺自身、寺崎からそんなアクション、起こされてもいないのに…
ついでに、圭一から恐ろしいことを聞いた。
森林は逆に、圭一が俺のことを好きなことに気付いていたらしい…ってこと。
男が男を好きって… 普通の思考回路からは想像できないと思うんだけど、森林は普段からBLとかいうジャンルの漫画やら雑誌を好むいわゆる腐女子?とかいうタイプの女子らしくて、圭一の俺に対する目線や普段の行動をみて、ピンときたらしい。
だからこそ、寺崎と近づきたい森林と、俺から寺崎を遠ざけたい圭一の利害が一応は一致し、協定を結ぶことになったと。圭一は森林の恋愛を応援して、あわよくば寺崎とくっつけることで、俺を一人きりにしたかったんだと…
…俺の知らないところで、いろいろ話が進んでいたことに驚くし、なにより、俺を好きだということが森林にばれていることを特に気にしていない圭一に、ただただ…驚く。
奴いわく「好きなのはそこらの女子じゃなく、俺だから、そんなことは、たとえばれたとしてもどうでもいい」…んだと。
いやいや、俺たちのこと、学校にばれたり家族にバレたりしたら…やっぱり、一大事なんだ。
そしてこいつはまだ高校生。
未来社会の形の理想はどうあれ、今の社会の一般常識というか、偏見は…まだまだ、かなり根深い。
その厳しい環境に、まだ高校生のこいつをさらすわけにはいかない…、俺が守ってやらないと。
…というのは多分建前で、実は俺が一番…俺たちのこと、人にバレるのが怖くて警戒しているだけなのだけど…
だから俺は、実は圭一がシフトに入っていないバイトの時に、こっそり森林にそのことだけは、約束してもらった。圭一の好きな相手が俺、つまり、男だとは…絶対に学校やほかのやつには漏らさないでくれと。
森林は、その辺は心得ているようで、
「もちろんです!」と笑顔で快活に答えてくれた。
うん、俺はやっぱり、こんな感じのさっぱり女子がいいな。寺崎の彼女の田口みたいなタイプは…なんか苦手だ…
ただ、森林の気持ちを知った俺は、いつ、寺崎と田口のことを森林に告げるべきか…
そのへんが俺の今後の課題になった…
森林のことだ。
森林と圭一がある時期から親密にみえて、てっきり森林が圭一に思いを寄せていると思っていたのだが、実は違った。
俺が鈍感だったのか、森林の好きな相手は、圭一ではなく、まさかの寺崎だったのだ…
森林は寺崎と俺が同じ大学ということもあって、本当は俺に相談をもちかけたかったようだが、森林が密かに寺崎を好きなことに勘付いた圭一が、まず森林にアクションを起こしたらしい。
理由は、森林が寺崎とうまくいけば、寺崎の注意を俺から少しでも引き離せるとかなんとか…
圭一の想像力には甚だ関心する。
いまだ俺自身、寺崎からそんなアクション、起こされてもいないのに…
ついでに、圭一から恐ろしいことを聞いた。
森林は逆に、圭一が俺のことを好きなことに気付いていたらしい…ってこと。
男が男を好きって… 普通の思考回路からは想像できないと思うんだけど、森林は普段からBLとかいうジャンルの漫画やら雑誌を好むいわゆる腐女子?とかいうタイプの女子らしくて、圭一の俺に対する目線や普段の行動をみて、ピンときたらしい。
だからこそ、寺崎と近づきたい森林と、俺から寺崎を遠ざけたい圭一の利害が一応は一致し、協定を結ぶことになったと。圭一は森林の恋愛を応援して、あわよくば寺崎とくっつけることで、俺を一人きりにしたかったんだと…
…俺の知らないところで、いろいろ話が進んでいたことに驚くし、なにより、俺を好きだということが森林にばれていることを特に気にしていない圭一に、ただただ…驚く。
奴いわく「好きなのはそこらの女子じゃなく、俺だから、そんなことは、たとえばれたとしてもどうでもいい」…んだと。
いやいや、俺たちのこと、学校にばれたり家族にバレたりしたら…やっぱり、一大事なんだ。
そしてこいつはまだ高校生。
未来社会の形の理想はどうあれ、今の社会の一般常識というか、偏見は…まだまだ、かなり根深い。
その厳しい環境に、まだ高校生のこいつをさらすわけにはいかない…、俺が守ってやらないと。
…というのは多分建前で、実は俺が一番…俺たちのこと、人にバレるのが怖くて警戒しているだけなのだけど…
だから俺は、実は圭一がシフトに入っていないバイトの時に、こっそり森林にそのことだけは、約束してもらった。圭一の好きな相手が俺、つまり、男だとは…絶対に学校やほかのやつには漏らさないでくれと。
森林は、その辺は心得ているようで、
「もちろんです!」と笑顔で快活に答えてくれた。
うん、俺はやっぱり、こんな感じのさっぱり女子がいいな。寺崎の彼女の田口みたいなタイプは…なんか苦手だ…
ただ、森林の気持ちを知った俺は、いつ、寺崎と田口のことを森林に告げるべきか…
そのへんが俺の今後の課題になった…
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。