【BL・R18】俺とシテみたいって・・・何をですか?

もえこ

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ゼミの飲み会 2

自分の話じゃないので、俺は甘いカクテルを飲みながらぼんやり人ごとのように話を聞いていた。すると、突如、俺にも話をふられる。

「あの!佐々木先輩は…今、誰か好きな人とか、付き合っている人とか、いないんですか…?」
今年の4月にゼミに入ってきたばかりの1年の女子に聞かれる。

「 … えっ …?」 聞かれることを全く予想していなかったため、俺は丸腰…状態だった。

一瞬、圭一の顔が頭の隅をよぎり、心臓がバクバクしてくる… 
「あっ…あーー …俺? いないいない、好きな人も、付き合うとかも…ないない。
…今は、うん、まだまだ…俺、全然、モテないし…あははは。」

とりあえず否定するが、実は嘘をつくのがあまり上手くない俺… 目が、かなり泳いでるかもしれない…

「え?…そうなんですか~もったいない、先輩、すごーく可愛いのに! これからですよ!頑張ってください」と、なぜか女子に励まされる…うーん、やはり可愛いと言われちゃうのか…もういい加減、慣れっこだけど。

「僚介は、理想が高いんだよな?…きっと。本人、実はモテてるのに、全然、自覚がなさそうだし…」

寺崎が口を挟んで俺を横目に、クスっと笑う。 
 
はー…?いつ、俺がモテてるよ…軽く、嫌味かな?ちょっと寺崎を睨みたくなるが、まあ、いいや。こいつに対抗しても、勝てる筈がないし。

飲み会自体かなり久々だったので、俺はその後、思ったより飲んでしまったらしい。

しかもこの日は金曜日、それも影響してか、俺は普段飲まないような、強めのカクテルやら飲んで、ちょっと調子に乗り過ぎたようだ…

2時間ほどして店を出る頃には、俺はまあまあ、酔っ払い状態になっていた…

ちょっと、この状態はヤバい…気持ちよく宙に浮いているような感覚を覚えながら、なんとか壁をつたうように外に出る。

「二次会、カラオケ行く人~!」と声があがる。とても行けそうにないし、正直、今すぐ帰りたい…

無言で、その場からゆっくり離れようとすると…ぐいっと肩を、支えられる…  
         んんー…? 

「あ、寺崎せんぱーい!カラオケ、行きましょうよ~… 」
遠くで女子たちの高い声が聞こえる。


      あーー  …   …
   もうダメだ…   …  
       

      俺は、そのまま
      意識を手放した…
      

                                 
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