【BL・R18】俺とシテみたいって・・・何をですか?

もえこ

文字の大きさ
77 / 363

後悔先に立たず

しおりを挟む
俺は、痛む身体に鞭打つようにして、なんとか自宅までたどり着いた。

ドアノブを回し家の中に入って内側からカギをかけた途端に、その場に崩れ落ちる。

力が全然、面白いほどに、出てこない… 

頭の中がグチャグチャで、考えも全然、まとまらない…

今日は何日なのか、今、何時なのか… 座り込んだまま、鞄から携帯を取り出す。

8月22日土曜日の午後2時過ぎ…  

朝か昼かもさっぱりわからない状況で帰ってきたので、やっと時間の経過を把握する。

スマホを見ると… 昨夜は気付かなかったが、圭一からのラインが5通ほど未読のまま残されており、電話も一度なったようだが…俺は全然、気づけなかった…

ラインを今すぐに開く勇気がない…

既読にすると、すぐさま圭一に返事をしなきゃと、考えてしまう。

俺はため息をつき、のろのろと身体を起こした。

「いっ…!」…

身体の中心部に、するどい激痛が走る… ああ…もう…、…嫌だ…

俺は、鞄を床に乱暴に投げ出し、本当はすぐに布団に逃げ込みたかったが、奴に触れられたところを全て完全に綺麗に…何事もなかったかのように…洗い流したかった。

なんとか浴室まで這うように歩き、服を脱ぎ捨て、シャワーを頭から浴びる。

ぬるま湯のはずなのに、やけに、身体のところどころにお湯が…染みて痛む。

奴に残酷に犯され続けた場所そのものはもちろん、奴に狂ったように激しく突かれながら同時に噛みつかれた胸や腹、腕…俺が弱い力で抵抗して結局奴にかなわず押さえつけられたときにできた傷… 

色々な傷に、シャワーのぬるま湯が痛みを与えてくる…

 痛い…痛い…痛くて…たまらない…

俺が本当に、馬鹿だった…
本当に、馬鹿の中の、大馬鹿だ…

あの時、あんなに飲みすぎなければ…

あの時、記憶を無くさなければ…

あの瞬間、たとえ深夜で具合が悪くても、大雨の中でも、寺崎の家から…帰っていれば… 

あの場所を、すぐにでも出ていれば… いや、絶対に、出るべきだったんだ…

今更後悔しても、どうしようもないけど、

こうすればよかった、ああすればよかったと…俺の中に、後悔の波が、次から次に押し寄せてくる。

圭一 … 

お前の言う通り、お前が警戒したとおり、奴は…寺崎は本当に危険な男…だった…。
あんなヤバいやつと、今まで俺は普通に友達として接してきていたなんて…恐怖でゾッとする。

あ …

いやだ…今は何も考えたくないし、思い出したくもない、

昨夜の行為も、何もかも…

俺はシャワーで身体中を、隅から隅まで、まるで皮膚をこすり取るように丹念に洗い流し、浴室を出る。

とにかく今は何も、考えたくない、これからのこと、圭一とのこと、何も…考えられない。

俺は部屋着に着替え、ベッドに潜りこんで、傷付いた獣のように丸くなった。

圭一が心配しているかもしれないと思い、意を決してスマホを手にする。

このラインにとにかく返事をしてから、とりあえず…寝てしまおう… 

俺はそう思って、

     ラインを開いた。

         
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

処理中です...