【BL・R18】俺とシテみたいって・・・何をですか?

もえこ

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スペシャルなやつ

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俺は内心、悩みながらも、なるべく違和感がないように気をつけながら答える。

「…ん、やっぱ、そうか… ちょっとホント、金曜はいつになく飲み過ぎちゃってさ… 珍しく二日酔いになったから、なかなか…身体、復活しなくて…」

チラッと圭一を見る。
真っ直ぐな姿勢で、俺の話を聞いている。

「…帰宅してからも、気持ちは悪いし、めまいはするしで、でも、なんとか風呂入って、ベッドに倒れ込んだんだ…実はそのあと、飯も全然、食えてなくて…」

… 圭一は、心配そうに、まだ俺をまっすぐに見つめている。

「だから、今、軽い栄養失調みたいになってるかも…、力があんま出ないし。だから、今日はちゃんと食べるよ、お腹、めちゃくちゃすいてるし。」

どうかな…俺の回答…

圭一を見る。

なんだか、よくわかんない表情をしている気がして、無駄にドキドキする。
圭一は何かやっぱり、感づいているのかもしれない…。

「先輩…」圭一が口を開く。

… やっぱり俺の回答に違和感、あったのか…?

俺は、心の中で、次はどう言おう、こう言おうと、言葉で武装して、身構える。


「俺の…」


なに、なになに、なになに、なんなんだ…?

…ってか、…早く言え… 身が持たない…


…  圭一は真剣に俺に向き直る。


「俺の… 俺のスペシャルランチと!…交換しましょう!大丈夫です!俺、朝飯、今日かなり遅くに食べたんで、ちょっと昼、ボリュームありすぎかな?って迷いながら注文したんです。ね?交換しましょう!」



……はい、かえてください…
スペシャルなやつに…

       ぷっ…

 
「ぷっ… !ぷはっ!…くっくっ…ははっ…」


俺は、おかしな緊張から解放され、思わず吹き出して、笑ってしまった。
圭一が、あれっ?て顔をして、こちらを見る。

そうそう、圭一はこんな奴だった。

人を疑わない純粋な可愛い男子高校生。

こいつが珍しく疑ってかかっていた相手が、まさに寺崎だったなと…いまさらながらに気付く。
男の本能か何かで感じ取ったのだろうか…

俺が…バカだった、だけだ。

ふいに
「お待たせしました。ダブル乗せスペシャルランチと和風ハンバーグランチです。」と説明しながら、若くてキビキビした店員さんが皿をテーブルに置いていく。

「先輩!…きましたね!

はい、どうぞ!スペシャルランチ。ゆっくり食べて、体力つけてください。あ、でも少しステーキはくださいね!途中、つまみます。では、いただきます!」

いただきますの手を合わせたポーズで、にっこり俺に微笑みかける圭一。

しっぽが見える…頭をなでたくなる…

ああ… なんて、可愛い奴…なんだ。




…コイツにはやっぱり、
     知られたくない…絶対に。


 俺はそう思いながら、
     スペシャルなやつに挑む。


   
    いやいや圭一、


    これ、やっぱり…

       
   俺には絶対、無理な、量…


                 
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