【BL・R18】俺とシテみたいって・・・何をですか?

もえこ

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メール

その日、圭一と別れ、帰っている途中に、一通のメールが届いた。

まただ…ラインではなく、メール…
また…シュウ…からかもしれないと思うと、開くのが怖い…

どうしようか迷ったが、楽しい内容ではないのは明らか…、とりあえず無視して家に向かった。

帰宅して、まずはたまった家事などを片付けていく。
週末以降、色々と気力がなくなって、洗濯物をまあまあの量放置してしまっていたから、それをぽんぽん洗濯機に放り込む。

俺はあんまり部屋を汚くする方ではなかったが、あのことがあって以降、俺の部屋はいわゆる男の一人暮らしの部屋…と化していた…

つまりは、かなり荒れていたが、近々圭一を家に呼ぶこともあるかもしれないと気持ちを奮い立たせ、少しだけ、片付けに着手した。

その後シャワーを浴び、あとは寝るだけの状態で、缶チューハイ片手に適当にテレビ番組をつける。

バラエティ番組で、名前は知らないが顔を見たことがある程度の芸能人達が笑いながらコメントしあっている…でも、どうしてか、全然面白くない…。
なんだか、圭一がいないと、俺の感性…がうまく機能しないんじゃないかとさえ、最近思ってしまう。

それほどに、今の俺にとって圭一は大事な存在…みたいだ。

テレビもつまんないし、読みたい漫画も、観たいDVDもない…することもないので、俺は早めにベッドにもぐりこんだ。

やっぱり気になって仕方がないので、思い切って、メールを開く…やっぱり…奴から、だった。

「シュウだ…おいおい、無視か…?この前のメール、見たか… 見たよな? わかっただろ?…あの日、おまえを喰ったのは俺だよ、だからさコイツ自身、あ、お前らの言う寺崎な…その日のこと、さっぱり覚えてないんだよ…おまえのナカの具合がどうだったとか…お前がどんな声でいたとか…
マジでかわいそうな奴… 
んで、次はいつに…する…?…俺、お前のこと、気にいったわ…身体も声も、あの時の泣き顔もモロ好みだ…今、思い出しただけでも…ヤバいくらいに、勃つ…コイツの彼女の田口…?とかいう女よか、全然いい… また近々、やらせろよ」 

そこで、メールは終わっていた…

…俺は、ごくりと唾を飲み込んだ。

…やっぱり…見るんじゃなかった…読んで…全くいいことはなかった…

寺崎とシュウが同一人物でないことが、この下品極まりないメールから、よくわかった。
あの寺崎が、たとえ演技でも、別人格を演じて、こんなひどい内容のメールを俺によこせるはずがない…

田口…って田口美弥だよな… 
もしかして…田口も…シュウの…餌食になってしまったのだろうか…

彼女は仮にも…か弱い…女子だぞ…彼女に対して、俺にしたような…乱暴を、奴はまさか…すでに…?
…俺は心底ゾッとする。

返事をしようか迷ったが…やはりまだ、奴のメールに反応するのは危険すぎる気がした。だから今回も放っておくことにして、俺はその日、無理矢理に眠りについた。

…また…イヤな夢を見た…
みえない手に身体中を触れられ…好きに弄られ…縛られて無理矢理に何度も…犯される夢…

助けてほしい…誰か…圭一 … 
早く忘れたいのに…忘れ…られない…

そしてこれから、俺は寺崎に対し、シュウに対し、どう出るのが正解なのか…

俺自身…まだわからないままだった。

               
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