【BL・R18】俺とシテみたいって・・・何をですか?

もえこ

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半個室

ギッ…個室のドアが開く。

「先輩、お待たせしました…」圭一が両手にグラスを抱えた状態で、肘でドアを開ける。

昔の西部劇で見るような、片側が蝶番ちょうつがいになっているドアで、弱い力で簡単に扉が開く。

俺は圭一を待っている間の緊張感に耐えられず、圭一が行ってから程なくしてネットを開き、今度の旅行先、由布院の観光スポットを検索しているところだった。

「あ…圭一、今度の由布院のさ…旅行で、観光地どこに行くか、調べてるとこ。おまえ、どっか気になる場所とか、行きたい店、あるか?」

圭一が無言でドリンクのグラスを2つ机に置き、俺の隣にあるペアシートの一つにギッと音をたてて腰掛ける。

「先輩…」圭一が至近距離から、俺を呼ぶ。

「あ…あのさ、俺…ここで乗れる馬車みたいなのが…あるみたいでさ、ちょっと気になってて…あ、でも、野郎二人で、馬車とか…多分、無理だな…」

俺がパソコンの画面を指差しながら圭一を横目で見ると、圭一の目線が俺に、絡みつく…気がした。

おもむろに、画面を指さしている俺の人差し指を、大きな手で包み込む圭一 …

「っ!… あ…っ、のさっ…」
俺が言葉を続けようと口を開くと、

「先輩…話は…後で全部聞きますから…まずは、俺に栄養補給、してください…キスしたいです。誰も見ていないし、ここでならいいでしょう…?たまには先輩から…キス、して欲しいです…」 

そう言って、個室内の薄暗闇の中、ゆっくりと目を閉じる圭一。

俺から…キスとか…恥ずかし過ぎる…
それでも本当は俺自身、ずっと圭一とキスしたかった。

だから俺は、圭一の希望通りしてみようと心に決め、圭一の方を向き直り、圭一の両頬を両手で包みこみ、圭一の唇に、ちゅっと、自分の唇を触れさせた。

頑張っても…これが俺の、限界だった。

圭一は、おもむろに大きなため息をつき、
「先輩…全く、ダメですね…全然、足りない…そんなんで、俺が満足できるはず…ないじゃないですか…」

圭一が口を尖らせ、俺に突然のしかかりながら
 その一方で、 
   ギッ… リクライニングの軋む音。

圭一が器用に、その逞しい身体で俺を押し倒しながら、そのシートの角度を平らに近くなるまで押し下げる。

「な…圭一、やめろっ…ここ…は、公共の場所だぞ…変なことしたら…だめっ… ん、んっ…!」

俺の抵抗の声は、圭一によってかき消された。

「んツ …ん ふ… ん んんっ…ん」

圭一の舌が俺の口内を全て舐め上げ、食い尽くすように、うごめき回る。

「っ…あ、んっや…やめっ… んっ んっ!」

一瞬、唇が離れた瞬間に、圭一に抵抗しようと腕をバタつかせ声をあげようとすると、

「…しっ!…先輩…静かにしてください…ここは、公共の場所ですから、そんな…いやらしい挑発するような声、あげちゃダメですって…人が来ちゃいますよ…静かに…、ね?」

そう言いながら、笑いかけ、また俺の唇を息もできぬほどに塞ぐ。

「っん、んん…ふ…んっ んー…」

ああ…もう…だめだ…

圭一にかかれば、俺の抵抗なんて、全く歯が立たない… というか…もう俺は、圭一の濃厚なキスに、多分本当に最初から、骨抜きにされていた…

ああぁ…  キスだけでこんな状態の俺…

これで、圭一に抱かれる…とか…本当に俺、大丈夫なんだろうか…身が…もたないかもしれない…

俺はそう思いながら、無駄な抵抗をやめ、

 圭一のキスに身を委ねた…

  もちろん、

  出来るだけ、声を殺して…

               















































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