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理性様
「…や、やめっ…ろっ!」
カチャカチャ… 俺はきっと青くなっていたに違いない。必死にシュウの動く両手を押さえつけながら、震える声を発した。
あの時の悪夢が、よみがえるような気がした。
「はーい… やめまーす。」
ん、…は…?
シュウはあっさりそう告げて、ベルトを抜き去ろうとしていた手を止めて俺から少し離れ、両手を自分の顔の横でヒラヒラさせる。
え…?…
俺は、奴に解放された安心感がもちろん一番にあったものの、シュウの行動の意図がつかめず、ポカンとしていた…なんなんだ、この男は…
思わず、奴を睨みつける。
人をおちょくってんのか…?
「…んだよ…、せっかく途中でやめてやったのに…なんだ、その恨みがましい目は?…まさかおまえ、続き…して欲しいのか…?くくっ…」
シュウがニヤリと笑う。
「…なっ!違うっ…!」
俺は即座に奴から離れ、距離をとる。
「…ま、ほんとはおまえを今すぐ裸にひん剥いて、メチャクチャにしてやりたいとこだけど、
さすがにここじゃな…なかなか人目にはつきにくい刺激的なイイ場所ではあるが…
男同士で外で変なことやって、しかもおまえに、最初ん時みたいに、やーらしい喘ぎ声でもあげられちゃ、俺もたまんねえ、からな…
室内なら遠慮なくおまえを組み敷いて、泣かせられるんだけどな…ちっ、ぬかったぜ…
ってなわけで、今回は俺の理性様のおかげで、おまえ、命拾いしたな。」
奴が腕組みをして、性的欲求を抑えたことをなにやら自慢げに説明する。
…自慢できる、ことかよ…
ごく一般の理性ある人間は、普通こんな所で…ことに及ぼうとすらしないはずだ。ましてや…男同士…
俺は内心、舌打ちをする。からかわれてるのか…?
ひどくムカついて、しかたがない…いつもコイツに振り回されている…気がする。
「ま、とにかく…週末、存分に圭一に…抱かれてこいよ…そこは譲ってやる…」
「ただし…帰ってきてからは覚悟しとくんだな…寺崎もこんな不安定な状況だし、俺のこっちも、限界ギリギリだ…あっ…そうか…いよいよヤバくなったら、こいつの女に手を出すか…まあ、あんま気は進まねーけど、田口を…まあ美人な女ではあるし…
だが、いまいち、そそらねえんだよなぁ…まあ、楽しいシチュエーションを作り出せば…たとえば無理矢理ヤルとかなんとかの設定とかで…なんとか、なるかな…くく…」
シュウが独り言のように話す…
コイツ、なんてことを…冗談にも、ほどがある…
それを聞いて、俺の口から…自分でも驚くほどに恐ろしく、低い声が出ていた…
「…田口には…死んでも、手を出すな…普通の女の子なんだ。絶対にだ…頼むから…乱暴なことは絶対にやめてくれ…」
シュウは、冷ややかに笑いながら、俺を見る。
「へー…おまえって、マジ…お人好しというかなんというか…笑えるわ…
おまえには関係ない女なのに俺に頼むとか…
…まあ、それもこれもおまえ次第とだけ、言っとくわ。要は俺のこれ…早く静めてくれってハナシだよ…クク…ま、気をつけて行ってこいよ…じゃあな…?」
シュウは言いたいことだけ言ってそのまま立ち去った。
…ったく…なんなんだ…
もう本当に早く逃避したい…
俺は圭一に思いを馳せつつ、肩をガックリと落として、帰路についた。
カチャカチャ… 俺はきっと青くなっていたに違いない。必死にシュウの動く両手を押さえつけながら、震える声を発した。
あの時の悪夢が、よみがえるような気がした。
「はーい… やめまーす。」
ん、…は…?
シュウはあっさりそう告げて、ベルトを抜き去ろうとしていた手を止めて俺から少し離れ、両手を自分の顔の横でヒラヒラさせる。
え…?…
俺は、奴に解放された安心感がもちろん一番にあったものの、シュウの行動の意図がつかめず、ポカンとしていた…なんなんだ、この男は…
思わず、奴を睨みつける。
人をおちょくってんのか…?
「…んだよ…、せっかく途中でやめてやったのに…なんだ、その恨みがましい目は?…まさかおまえ、続き…して欲しいのか…?くくっ…」
シュウがニヤリと笑う。
「…なっ!違うっ…!」
俺は即座に奴から離れ、距離をとる。
「…ま、ほんとはおまえを今すぐ裸にひん剥いて、メチャクチャにしてやりたいとこだけど、
さすがにここじゃな…なかなか人目にはつきにくい刺激的なイイ場所ではあるが…
男同士で外で変なことやって、しかもおまえに、最初ん時みたいに、やーらしい喘ぎ声でもあげられちゃ、俺もたまんねえ、からな…
室内なら遠慮なくおまえを組み敷いて、泣かせられるんだけどな…ちっ、ぬかったぜ…
ってなわけで、今回は俺の理性様のおかげで、おまえ、命拾いしたな。」
奴が腕組みをして、性的欲求を抑えたことをなにやら自慢げに説明する。
…自慢できる、ことかよ…
ごく一般の理性ある人間は、普通こんな所で…ことに及ぼうとすらしないはずだ。ましてや…男同士…
俺は内心、舌打ちをする。からかわれてるのか…?
ひどくムカついて、しかたがない…いつもコイツに振り回されている…気がする。
「ま、とにかく…週末、存分に圭一に…抱かれてこいよ…そこは譲ってやる…」
「ただし…帰ってきてからは覚悟しとくんだな…寺崎もこんな不安定な状況だし、俺のこっちも、限界ギリギリだ…あっ…そうか…いよいよヤバくなったら、こいつの女に手を出すか…まあ、あんま気は進まねーけど、田口を…まあ美人な女ではあるし…
だが、いまいち、そそらねえんだよなぁ…まあ、楽しいシチュエーションを作り出せば…たとえば無理矢理ヤルとかなんとかの設定とかで…なんとか、なるかな…くく…」
シュウが独り言のように話す…
コイツ、なんてことを…冗談にも、ほどがある…
それを聞いて、俺の口から…自分でも驚くほどに恐ろしく、低い声が出ていた…
「…田口には…死んでも、手を出すな…普通の女の子なんだ。絶対にだ…頼むから…乱暴なことは絶対にやめてくれ…」
シュウは、冷ややかに笑いながら、俺を見る。
「へー…おまえって、マジ…お人好しというかなんというか…笑えるわ…
おまえには関係ない女なのに俺に頼むとか…
…まあ、それもこれもおまえ次第とだけ、言っとくわ。要は俺のこれ…早く静めてくれってハナシだよ…クク…ま、気をつけて行ってこいよ…じゃあな…?」
シュウは言いたいことだけ言ってそのまま立ち去った。
…ったく…なんなんだ…
もう本当に早く逃避したい…
俺は圭一に思いを馳せつつ、肩をガックリと落として、帰路についた。
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