【BL・R18】俺とシテみたいって・・・何をですか?

もえこ

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ちゃちゃっと温泉

俺らは早速、その旅館の目玉でもある露天風呂へ急ぐ。そこの露天は、泉質が良いのはもちろん、どうやら天候により由布岳が見えるとかで人気だと情報誌にかいてあった。

まだチェックインしている客が少ないのか、脱衣所はそんなに多くはなく、俺たちは手早く服を脱ぎ始めた。

と、…なんだかすぐ横から…視線を感じる。
隣を見ると、圭一が俺を…というか、俺の洋服脱ぎかけの身体を…ガン見してくる… ったく、なんなんだよ…

「おい…おまえっ、何、ジロジロ見てんだよっ…恥ずかしいじゃん…!脱いだらおまえ、さっさと入れよ。」

…今のこの状況で、コイツと一緒に温泉に入るのは…ちょっと俺、考えなしだったかも…と、自分自身反省する反面、せっかくの露天風呂…別々に入るのはなんか違う…と思う自分もいた。

「でも…先輩…の肌があまりに…白くって綺麗で…なんでそんな…綺麗な肌…してるんですか…」
圭一が不意に、思い出したように周りをキョロキョロと見渡す。

「先輩…!早く脱いでさっさと隠すとこ隠して、さっさとお湯につかりましょう。そして、早く!出ましょう。
先輩の裸とか…他のヤローに見られるのが…俺なんか、めっちゃ嫌になってきました…きっとじろじろ見る男、いますって。これから入ってくる人、増えそうな時間帯だし…ほら早く、全部脱いでください。
もう、俺先に入ってますから、ね、恥ずかしがらずに脱いで、手短にちゃちゃっと、お風呂終わらせましょう。じゃっ、お先に」

圭一は細身だけど筋肉が程よくついている恐ろしくセクシーな身体を、惜しげもなく俺の前にさらしたかと思ったら、腰にタオルを巻いて、浴場へ向かってさっさと歩き出した。

振り返り、「ほら早く…ぐずぐずしてると変な男に目をつけられますよ…すぐ、来てくださいね!」

…変な男は…おまえだよ…

誰が温泉で…可愛い女の子のプリプリした白くて色っぽい裸ならまだしも…いくら生白くても…男の裸体をジロジロ見て楽しむ野郎が、いるかってんだ…
そんなん見たがるのは…おまえくらいだ…。

しかもせっかく有名な温泉に来たのに、お風呂をちゃちゃっと済ませるなんて…あいつ、全く…。

俺はなかば笑いながら、呆れながら服を脱ぎタオルを巻いて先に行った圭一に続いた。

髪と身体をよく洗い、外の露天に行くと圭一が少し先に温泉に浸かっていた。

「先輩…めっちゃ、いい感じです。このお湯、気持ちいいー!由布岳…も見えてますよ。早くきてください。ほんと、最高です…一緒にゆっくりつかりましょう」圭一がニコニコと俺に微笑みかける。

…さっきの圭一の、ちゃちゃっと入ろうって台詞はどこに消えたんだ…俺はふふっと、内心笑いながら圭一の隣にそっと座る。
温かいお湯に夜風の冷たさ…眼の前には絶景…

「…本当だな…サイコーだ…気持ちいい…」
俺は隣の圭一に笑いかける。

「…でしょう?俺…今日のこと、多分一生忘れません…いいお風呂にいい景色、隣には先輩…ああ…すげえ気持ちいいし、もう今、死んでもいいかも…」と遠くを見つめながら圭一が話す。

…いつもいつも、言うことがほんと、素直というか、大袈裟な奴だ…俺がそう思いながらゆったりしていると

「あっ…!訂正します。
…まだ絶対、絶対死ねません…。
先輩を…抱くまでは…絶対!…あああ…駄目だ…ヤバイ…想像…してしまい…ます」

圭一が…   
一人で話して、一人で慌てている。

…ほんとだな…  

もう…だめだ…俺も圭一が可愛い…早く早く…そうされたい…俺自身もそんなあやしい気分になりかけたけど、俺はもちろん冷静を保って、圭一の頭を小突いた。

「あほっ!…おまえ、こんな場所で何言ってんだ…さ…もう少し浸かってから、次行くぞ。」

「…ハイ…承知しました…あと少し、あと少しの我慢で…先輩が手に入るならこの圭一、忍耐を…いといません。」
圭一はそう言って俺を見て、最初しょげたような表情をしたものの、にこっと微笑む。

俺たちはその後二箇所も別の温泉を楽しみ、やっと部屋に戻った。

残りの温泉お泊まりコースメニューは…
  豪華な懐石料理と…その後…の…

俺は高鳴る心臓をなんとか抑えながら、美味しい料理に舌鼓を打つ。
      
                 


























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