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圭一と 3
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圭一は俺を押し倒した状態のまま…俺の胸というか腹あたりに、静かに視線を落としている。
「…先輩…意外…なんですけど、なんか割と先輩って…余裕、なんですね…。
どうやら、俺とは違う…みたいだ… そっか…、わかりました…それならもう…」
圭一が俺を見据えて…突然、俺の両腕を片手で簡単に、上方へ…まとめあげる。
「…!?…つっ… な、なに…?…
腕…が、痛…いよ、圭一、は…離せ…」
「…イヤです…俺、本当にメチャクチャ、この日を楽しみにしてて…絶対…初めて先輩を抱く時は、先輩が不快にならないように、全力で優しく…したい…、できるだけ…優しくしようって…心に決めてました…。だけどなんか…なんだか…先輩の今の様子見てると…結局俺ばっかり…が… … 」
圭一が、ふうっと、深いため息をついて、項垂れる。
「…今こんな話したって…俺のこれまでの気持ち…なんて…先輩に分かりっこないから…もう、いいです。
…でもとりあえず、犬っぽいとか、可愛い…とか…、そんなこと言われても全然…俺は嬉しくないし…俺、真剣だったのに…笑う…とか…ちょっと先輩…ひどくないですか…先輩がそんな風なら…俺、もう…」
圭一が、自分の唇をひと舐めして、俺に告げる。
「もう…手加減、しませんよ…?先輩のせいですから、後になってこんな筈じゃなかったとか言って、俺を責めないでくださいね…」
「え…?て…手加減…しないって…な、なんで…そんなこと… ひどっ… ん、…んうっ…!!ふ…んんッ… 」
両腕をまとめあげられた格好で、噛みつくような乱暴なキスをされる。
「っ…んんっ… っふ… んんっ…」
息苦しくて、水のない場所で水を求めて飛び跳ねる魚のように…俺の呼吸は、絶え絶えになる。
さっきまでと明らかに違う、半分怒ったような猛々しく…どこまでも絡みつくような激し過ぎるキス…
数十秒間、俺の唇をむさぼったかと思うとその後、圭一は突然、自分の浴衣の帯をシュルッとほどき、その帯で俺の両腕を上に…縛り上げて拘束する… や … これは嫌だ… 圭一…
…これじゃ、最初おまえに…突然ベルトで…縛られた時と、同じじゃないか…しかも…
アイツ…シュウにまで…された行為だ…
俺は一瞬にして、あの日の…悪夢を思い出しそうになり、それを振り払うように思い切り、首を振る。
嫌だ…今、絶対に…思い出したくない…。
「…これ…イヤだ…お願いだ…これ、ほどいて…」
圭一は答えない…
俺のふざけた態度に…怒ってしまったのかもしれない…
俺が本当に、無神経、過ぎたんだ…
逆の立場ならきっと俺もそうなる…俺は自分自身の行為に後悔し…唇を噛む…。
既にはだけかけていた浴衣のあわせ部分を、突然強い力でグイっと広げられ、胸も腹も…下に履いている下着さえも…圭一の目の前に全て晒される…
俺は男だけど…圭一に縛られたまま、裸…同然にされ…改めて、羞恥心に火がついた。
「いや…だ…こんなの…圭一、頼むからこの帯、はずして…こんな風にするのは、嫌だ…やめて…くれ…ごめん…俺が悪かった…笑ったりして…謝るから…」
俺は必死に、懇願する。
圭一は答えない。
そのまま圭一の手が、俺の…あの部分へ…
いや…だ…、圭一っ…
「…先輩…意外…なんですけど、なんか割と先輩って…余裕、なんですね…。
どうやら、俺とは違う…みたいだ… そっか…、わかりました…それならもう…」
圭一が俺を見据えて…突然、俺の両腕を片手で簡単に、上方へ…まとめあげる。
「…!?…つっ… な、なに…?…
腕…が、痛…いよ、圭一、は…離せ…」
「…イヤです…俺、本当にメチャクチャ、この日を楽しみにしてて…絶対…初めて先輩を抱く時は、先輩が不快にならないように、全力で優しく…したい…、できるだけ…優しくしようって…心に決めてました…。だけどなんか…なんだか…先輩の今の様子見てると…結局俺ばっかり…が… … 」
圭一が、ふうっと、深いため息をついて、項垂れる。
「…今こんな話したって…俺のこれまでの気持ち…なんて…先輩に分かりっこないから…もう、いいです。
…でもとりあえず、犬っぽいとか、可愛い…とか…、そんなこと言われても全然…俺は嬉しくないし…俺、真剣だったのに…笑う…とか…ちょっと先輩…ひどくないですか…先輩がそんな風なら…俺、もう…」
圭一が、自分の唇をひと舐めして、俺に告げる。
「もう…手加減、しませんよ…?先輩のせいですから、後になってこんな筈じゃなかったとか言って、俺を責めないでくださいね…」
「え…?て…手加減…しないって…な、なんで…そんなこと… ひどっ… ん、…んうっ…!!ふ…んんッ… 」
両腕をまとめあげられた格好で、噛みつくような乱暴なキスをされる。
「っ…んんっ… っふ… んんっ…」
息苦しくて、水のない場所で水を求めて飛び跳ねる魚のように…俺の呼吸は、絶え絶えになる。
さっきまでと明らかに違う、半分怒ったような猛々しく…どこまでも絡みつくような激し過ぎるキス…
数十秒間、俺の唇をむさぼったかと思うとその後、圭一は突然、自分の浴衣の帯をシュルッとほどき、その帯で俺の両腕を上に…縛り上げて拘束する… や … これは嫌だ… 圭一…
…これじゃ、最初おまえに…突然ベルトで…縛られた時と、同じじゃないか…しかも…
アイツ…シュウにまで…された行為だ…
俺は一瞬にして、あの日の…悪夢を思い出しそうになり、それを振り払うように思い切り、首を振る。
嫌だ…今、絶対に…思い出したくない…。
「…これ…イヤだ…お願いだ…これ、ほどいて…」
圭一は答えない…
俺のふざけた態度に…怒ってしまったのかもしれない…
俺が本当に、無神経、過ぎたんだ…
逆の立場ならきっと俺もそうなる…俺は自分自身の行為に後悔し…唇を噛む…。
既にはだけかけていた浴衣のあわせ部分を、突然強い力でグイっと広げられ、胸も腹も…下に履いている下着さえも…圭一の目の前に全て晒される…
俺は男だけど…圭一に縛られたまま、裸…同然にされ…改めて、羞恥心に火がついた。
「いや…だ…こんなの…圭一、頼むからこの帯、はずして…こんな風にするのは、嫌だ…やめて…くれ…ごめん…俺が悪かった…笑ったりして…謝るから…」
俺は必死に、懇願する。
圭一は答えない。
そのまま圭一の手が、俺の…あの部分へ…
いや…だ…、圭一っ…
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