【BL・R18】俺とシテみたいって・・・何をですか?

もえこ

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あと1秒

「… … 3… 2… 」

ゆっくりだが… 
圭一のカウントダウンは続く…。

俺はぎゅうと抱き締められたまま、必死に頭を巡らせる…。

寺崎から来たラインの内容を…… 果たして、圭一に伝えていいものか…

なんとか口頭で伝えるとして…
何を、伝えればいいのかわからない…

寺崎のラインの内容は…

そうだ、まずは、寺崎の俺に対する謝罪…
そして、あの男と… 
シュウと、一生… 離れることはできないだろうという、寺崎自身の嘆き…
心の叫びのようなものが、つらつらと書かれていた。

それと…あとは、なんだっけ… 

「… 先輩… 何、考えてます…? 」

ぎゅうと…再び、圭一の腕に力が込められる…
本当に、苦しい…
胸のあたりが圧迫されて、マジで、息苦しい…

「うっ… く、… 苦し…  けい、いち…はな、せ… 」

「や、ですよ…今、言ったでしょう…?話さないなら…先輩のこと…滅茶苦茶に、しますよって…いいんですか…?先輩のこと…俺の、好きにして…」
圭一が俺の耳あたりに、ふっと息を吹きかけるようにしながら、妖しげな声音で、囁いてくる…。

その熱い吐息に、ぞくりと、身体が震える…
圭一は、いつからこんなことをするようになったのだろう…

「そ、… そ、んな… でも、あれは… その… 」俺は、ゆっくりと圭一を押し返そうとする…。
でも…とてもじゃないけど、力では適わない…。
圭一はやっぱり、びくとも動かない…。

「… 先輩… この期に及んで俺に…まだ、隠し事、するんですか…?カウントダウン…残り、一秒のところ…今、せっかくおまけしてあげてるっていうのに…」

「お…おまけ…?…や…その、…やっぱり、人から来たメールをその人の承諾なしに、おまえに見せるって言うのも、さすがに…」

俺の中に、確かにそんな気持ちがあった…。
寺崎が俺にくれた連絡の内容を圭一にそのまま見せるのは、やはり良くないことのような気がした。
俺が勝手にそんなことをしては、寺崎はきっと良い気はしないだろう…

いや…それにしても、中身で…圭一のことにも触れているから…やはり、見せてもいいのだろうか…

いや、そもそも…こんなメール一本よこして… 
圭一によろしく伝えてくれって…やっぱりなんか、変だ…
しばらく旅に出るみたいなことを、書いているが… 大学在学中…普通に明日から講義もあるし…バイトだって… 

やっぱり、何かおかしい…
まるで、別れを告げるかのような…  そんな内容とも、取れるような…

「… … … 」

「… せ、…先輩… なんか、顔色、悪いです…!すみません…俺、締め付け過ぎましたね…ごめんなさい!」

ぱっと…慌てたように圭一が俺から身体を離し、俺の顔を心配そうに覗き込んでくる…。

「先輩…?どう、しました… その、表情… すみません、俺が強引過ぎました…やっぱ、言わなくていっ…」

「圭一っ…!」いきなり、圭一の言葉を遮る俺… 
俺自身もびっくりするほどに、大きな声が出た。

「俺は…だ、大丈夫だ…それより…これ…やっぱ、お前に見せる…なんか、ちょっと俺、理解できなくて…大丈夫だよな…?圭一、これちょっと読んでみてくれ…寺崎から来たライン…普通の文章、だよな…?」

俺はゆっくりと画面を開いて、圭一に携帯を差し出す…。

「あの…本当にこのまま…読んでいいんですか…?あの、内容…なんとなく、教えてくれるだけでも…カウントダウンとかほんと、ふざけて、すみません…」

圭一が、自分自身の行動を反省したのか慌てて携帯を俺に戻そうとするが、俺が更にそれを押しとどめる。

「いい…むしろ、読んで欲しい… 頼む…今すぐ、読んで…みて… 」

俺自身、どんな表情をしていたのかわからないが…

圭一がさっきまでとは打って変わって真剣な顔で、コクリと頷いた…。















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