【続編・BL】とある、満月に近い日の夜にアイツは俺を…

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あれかな…

この前の…文化祭の日の謝罪かな…
悪ふざけが過ぎました～とか…あの耳は特殊な素材のリアルつけ耳です～…とか… … 

そうだ、きっとそうだな…
だってあいつの言っていたことって、ちょっとあり得ない…

満月の夜に、俺を…抱く…とか、なんとか、
頭おかし過ぎ、だろう…俺、男だし。

俺はそう自分に言い聞かせて、ぼうっと空を眺めて、ハッとする…

今日は満月…ではないが、
結構黄色い部分がでかい…
月が…丸に、まあまあ近い状態だ…

「いやいやいや…月とか、関係ねえわ…」
俺は笑いながら独り言を呟く。

「月が…なんだって…？」
「う、わ！！」　びびった…マジで…

見上げれば、真壁が缶コーヒーを手に、俺を不思議そうに見下ろしていた。

「なんでも、ない…コーヒーさんきゅ…んで、話って…？」

「話っていうのはさ… 」

ギシリと音をたて、
真壁が俺の隣に腰掛ける…
俺とは違って、結構な重量だな… 

俺はそんなどうでもいいことを考えながら、真壁が発する言葉を待った。