【ミステリー】質問の答え

もえこ

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「はあっ… 月曜日だ… 仕事、行かなきゃ…」

また、日常が始まる…。
目覚まし時計を止めた後…私はいまだにベッドの中でもじもじしていた。

寒い…もう少し寝ていたい…。
すぐに起きたくない理由があった…。
毎日の日課…。

しばらくして、コンコンと、控えめなノックの音が聞こえる…。

「… 美優みゆ…起きてる…?そろそろ起きないと、会社に遅れるよ…?」

いつもと変わらない優しい声音…これを聞きたかった…。
私はゆっくりと、起き出す。

「…はあい…すぐ、行きます…」

着替えを済ませ、階下に降りる…。

「… あ…いい匂い… 」

リビングのテーブルに並ぶ、色とりどりの美味しそうな料理。

なんと、今日は私の好物のパンケーキだ…
柔らかそうなオムレツも…グリーンサラダに、濃縮還元の100%オレンジジュース。
そして、シリアルとべリーが混ざったヨーグルト。

食後に用意された珈琲の豊潤な香りが、部屋中に漂っている… 

「おはよう、美優」眩しいほどの笑顔が、私を包み込む…。

「おはよう、おじさん…今日もすごく、美味しそう…」私は笑顔で答える。

私は、桂木美優かつらぎ みゆ
年齢は25歳。
大好きな本に囲まれた書店で、社員として働いている。

両親はもう、この世に居ない。

小さな時から、おじさんと二人だけで住んでいる…。





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