【完結】僕のしたこと

もえこ

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勇気を出して

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僕は最近、なんだか色々面白くなくて、

ある日、周りにいる友達に言ってみた。
「なんか、面白いこと、ねーかな?毎日、イマイチ、つまんないな…」

友達は口々に言う。
「うん、そうだね、つまんない。でも、特に変化もないから、仕方ないよね」


絵を描くのも飽きたし、友達の貸してくれたゲームにも飽きた。

…そしていまだに、みさきちゃんとも、まともに話せていないのが、気掛かりだった。


僕は思いつく。

そうだ、みさきちゃんにちょっと勇気を出して…話しかけて…
図書館にでも誘ってみようかな…。

それか、一緒に帰ろうって…言ってみようか…。

僕はある日の放課後、ランドセルを背負って帰ろうとしていたみさきちゃんに声をかけた。

「みっ…みさきちゃんっ…!今日さっ…良かったら…一緒に…帰…らない…?」

ビクンっと…彼女は一瞬、肩を震わせて、僕の方をゆっくり振り返る。

えっ… なんで、そんなに驚くの…後ろからいきなり、声をかけたからかな…

みさきちゃんのその反応に、ちょっと僕も、驚いてしまった。


「…ごめんなさい。今日は裕子ちゃんのおうちに行くことになってて…」

みさきちゃんは、なぜか異常に…ビクビクしながら、僕に断りの、返事をする。


「あ…そうなんだ…わかった。また、誘うね、バイバイ…。」

僕はそう言って、その日は他の友達と帰ったんだけど…


…その日の…みさきちゃんの驚いた顔というか、ビクついた顔が…僕の頭から離れない…


僕…もしかして、みさきちゃんに、嫌われてたり…するのかな…


      一体、なんで…? 

    僕にはやっぱり、わからない…


               つづく










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