7 / 24
勇気を出して
しおりを挟む
僕は最近、なんだか色々面白くなくて、
ある日、周りにいる友達に言ってみた。
「なんか、面白いこと、ねーかな?毎日、イマイチ、つまんないな…」
友達は口々に言う。
「うん、そうだね、つまんない。でも、特に変化もないから、仕方ないよね」
絵を描くのも飽きたし、友達の貸してくれたゲームにも飽きた。
…そしていまだに、みさきちゃんとも、まともに話せていないのが、気掛かりだった。
僕は思いつく。
そうだ、みさきちゃんにちょっと勇気を出して…話しかけて…
図書館にでも誘ってみようかな…。
それか、一緒に帰ろうって…言ってみようか…。
僕はある日の放課後、ランドセルを背負って帰ろうとしていたみさきちゃんに声をかけた。
「みっ…みさきちゃんっ…!今日さっ…良かったら…一緒に…帰…らない…?」
ビクンっと…彼女は一瞬、肩を震わせて、僕の方をゆっくり振り返る。
えっ… なんで、そんなに驚くの…後ろからいきなり、声をかけたからかな…
みさきちゃんのその反応に、ちょっと僕も、驚いてしまった。
「…ごめんなさい。今日は裕子ちゃんのおうちに行くことになってて…」
みさきちゃんは、なぜか異常に…ビクビクしながら、僕に断りの、返事をする。
「あ…そうなんだ…わかった。また、誘うね、バイバイ…。」
僕はそう言って、その日は他の友達と帰ったんだけど…
…その日の…みさきちゃんの驚いた顔というか、ビクついた顔が…僕の頭から離れない…
僕…もしかして、みさきちゃんに、嫌われてたり…するのかな…
一体、なんで…?
僕にはやっぱり、わからない…
つづく
ある日、周りにいる友達に言ってみた。
「なんか、面白いこと、ねーかな?毎日、イマイチ、つまんないな…」
友達は口々に言う。
「うん、そうだね、つまんない。でも、特に変化もないから、仕方ないよね」
絵を描くのも飽きたし、友達の貸してくれたゲームにも飽きた。
…そしていまだに、みさきちゃんとも、まともに話せていないのが、気掛かりだった。
僕は思いつく。
そうだ、みさきちゃんにちょっと勇気を出して…話しかけて…
図書館にでも誘ってみようかな…。
それか、一緒に帰ろうって…言ってみようか…。
僕はある日の放課後、ランドセルを背負って帰ろうとしていたみさきちゃんに声をかけた。
「みっ…みさきちゃんっ…!今日さっ…良かったら…一緒に…帰…らない…?」
ビクンっと…彼女は一瞬、肩を震わせて、僕の方をゆっくり振り返る。
えっ… なんで、そんなに驚くの…後ろからいきなり、声をかけたからかな…
みさきちゃんのその反応に、ちょっと僕も、驚いてしまった。
「…ごめんなさい。今日は裕子ちゃんのおうちに行くことになってて…」
みさきちゃんは、なぜか異常に…ビクビクしながら、僕に断りの、返事をする。
「あ…そうなんだ…わかった。また、誘うね、バイバイ…。」
僕はそう言って、その日は他の友達と帰ったんだけど…
…その日の…みさきちゃんの驚いた顔というか、ビクついた顔が…僕の頭から離れない…
僕…もしかして、みさきちゃんに、嫌われてたり…するのかな…
一体、なんで…?
僕にはやっぱり、わからない…
つづく
0
あなたにおすすめの小説
ローズお姉さまのドレス
有沢真尋
児童書・童話
*「第3回きずな児童書大賞」エントリー中です*
最近のルイーゼは少しおかしい。
いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。
話し方もお姉さまそっくり。
わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。
表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
笑いの授業
ひろみ透夏
児童書・童話
大好きだった先先が別人のように変わってしまった。
文化祭前夜に突如始まった『笑いの授業』――。
それは身の毛もよだつほどに怖ろしく凄惨な課外授業だった。
伏線となる【神楽坂の章】から急展開する【高城の章】。
追い詰められた《神楽坂先生》が起こした教師としてありえない行動と、その真意とは……。
合言葉はサンタクロース~小さな街の小さな奇跡
辻堂安古市
絵本
一人の少女が募金箱に入れた小さな善意が、次々と人から人へと繋がっていきます。
仕事仲間、家族、孤独な老人、そして子供たち。手渡された優しさは街中に広がり、いつしか一つの合言葉が生まれました。
雪の降る寒い街で、人々の心に温かな奇跡が降り積もっていく、優しさの連鎖の物語です。
生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!
mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの?
ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。
力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる!
ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。
誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。
流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。
現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇
此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる