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先生の説明
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先生が僕に向かってゆっくり話し始める。
「ひと月ほど前から、みさきちゃんの元気がなくなって、何となく友達とも遊ばずに一人でいることが多くなったから、先生段々と気になっていたの。でも、本人にいくら学校で聞いても、なんにもないって…」
先生はいったん言葉を切って、深いため息をつく。
「…でも、周りのお友達の雰囲気も明らかに最初の頃と違ったから、先生、気になっちゃって…
そう思い始めた頃から、段々みさきちゃんは、学校を休みがちになってしまったの。
それで…先日、みさきちゃんのお宅へ話を聞きに行きました。二度ほど。」
先生が、今度は僕のお母さんの方を見て、そしてまた僕の目を見て、話を続ける。
「そしたら、みさきちゃんね、先生の顔も見たくないって。とにかく誰にも、会いたくないって言うのよ。
みさきちゃんのお母さんの話はもちろん少しは聞けたけど…本当にそれが全てか、本人に聞かないとわからないから、先生、みさきちゃんのお母さんに頼んで、みさきちゃんにお手紙に書いてもらうようお願いしました。そしたら…」
先生が二つに折られた便箋を机上にそっと置く。
「これ、みさきちゃんが書いてくれた手紙です。
これ、柴田くんに読んでほしい…ううん、読んでみてください。」
机上に置かれた一枚の手紙。
僕はゴクリとつばを飲んだ。
つづく
「ひと月ほど前から、みさきちゃんの元気がなくなって、何となく友達とも遊ばずに一人でいることが多くなったから、先生段々と気になっていたの。でも、本人にいくら学校で聞いても、なんにもないって…」
先生はいったん言葉を切って、深いため息をつく。
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そう思い始めた頃から、段々みさきちゃんは、学校を休みがちになってしまったの。
それで…先日、みさきちゃんのお宅へ話を聞きに行きました。二度ほど。」
先生が、今度は僕のお母さんの方を見て、そしてまた僕の目を見て、話を続ける。
「そしたら、みさきちゃんね、先生の顔も見たくないって。とにかく誰にも、会いたくないって言うのよ。
みさきちゃんのお母さんの話はもちろん少しは聞けたけど…本当にそれが全てか、本人に聞かないとわからないから、先生、みさきちゃんのお母さんに頼んで、みさきちゃんにお手紙に書いてもらうようお願いしました。そしたら…」
先生が二つに折られた便箋を机上にそっと置く。
「これ、みさきちゃんが書いてくれた手紙です。
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つづく
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