38 / 43
捜索
しおりを挟む
今すぐにどうこうという事はないが、『鬼斬忍法帖』は藤林孝行の治療研究にも活用されていて「なくなった」では済まされない。
「『鬼斬忍法帖』を盗むのは『鬼斬忍法帖』の存在を知っていて『鬼斬忍法帖』を必要としている人物しかいないわ。
そんな人物は私が知っている限り、一人しかいないわ。
それじゃ藤林伊吹さんを締め上げに行きましょうか?」悠子さんは「コンビニに雑誌を買いに行く」というような気軽さで言った。
「わ、私じゃないわよ!『鬼斬忍法帖』の研究者は悠子さん、あなたの陣営に鞍替えしたんでしょ?
たしかに私は『鬼斬忍法帖』の研究を諦めていないわ。
だけど研究だけなら『鬼斬忍法帖』はなくても良いのよ。
ホラ!以前、私の陣営でも『鬼斬忍法帖』の研究をしていたじゃない?
でも研究には晶の協力が不可欠なの。
晶が悠子さんの陣営に鞍替えして、男に戻ろうという意思がないなら研究に意味はないわ!
私が『鬼斬忍法帖』を盗むはずないじゃない!?」藤林先生は怯えながら言った。
無理もない。
前回、悠子さんは怒りにまかせて藤林先生を捻り潰したのだ。
しかも今回夕食中の藤林先生の家に壁を爆破しながら登場したのだ。
藤林先生は軽く失禁していたかも知れない。
「伊吹お嬢様は嘘をつけるような器用な性格ではありません」晶さんは言う。
晶さんは失礼な事を言っている。
要は「藤林伊吹はバカで策略とかは組めない」と晶さんは言っているようなものなのだ。
「・・・であれば、誰が『鬼斬忍法帖』を盗んだのかしら?」悠子さんは目の前の藤林先生を無視しながら言う。
「あなた!私に言う事があるでしょう?
あなたはわたしに濡れ衣を着せたのよ?
しかも私の屋敷を爆破しながら登場したのよ?
一言くらい謝罪の言葉があっても罰は当たらないと思うわ!?」藤林先生は叫んだ。
さすが金持ち、私であれば「謝罪は別に良いから爆破した壁の修理費だけは払って欲しい」と言うだろう。
「うるさいわねえ。
普通であればあなたはお兄様のために『鬼斬忍法帖』の研究を継続すべきなのよ。
晶さんを男に戻すのこそついででしょう?
身内の命がかかってるのに、その研究に興味がない薄情者相手に晶さんがなびかないのに男とか女とか関係ないと思うわよ?
私から見ても『人間としてどうか?』と思うもの」悠子さんは鬱陶しそうに言った。
「知らなかったのよ!
まさか『鬼斬忍法帖』の研究がお兄様の治療に効果があるなんて思わなかったのよ!」藤林先生は言い訳がましく言った。
その言い訳は後で聞いている晶さんにむかって言っていてその目は「私は薄情じゃないのよ?私を見限らないで!」と言っていた。
だが晶さんは全く藤林先生の事を「過去の人」と思っているようで、全く眼中になかったようだ。
「あ、あの『鬼斬忍法帖』を必要としている人に私、心当たりがあるんですけど・・・」
そう言った人物はというと・・・まさかの由美であった。
「『鬼斬忍法帖』を盗むのは『鬼斬忍法帖』の存在を知っていて『鬼斬忍法帖』を必要としている人物しかいないわ。
そんな人物は私が知っている限り、一人しかいないわ。
それじゃ藤林伊吹さんを締め上げに行きましょうか?」悠子さんは「コンビニに雑誌を買いに行く」というような気軽さで言った。
「わ、私じゃないわよ!『鬼斬忍法帖』の研究者は悠子さん、あなたの陣営に鞍替えしたんでしょ?
たしかに私は『鬼斬忍法帖』の研究を諦めていないわ。
だけど研究だけなら『鬼斬忍法帖』はなくても良いのよ。
ホラ!以前、私の陣営でも『鬼斬忍法帖』の研究をしていたじゃない?
でも研究には晶の協力が不可欠なの。
晶が悠子さんの陣営に鞍替えして、男に戻ろうという意思がないなら研究に意味はないわ!
私が『鬼斬忍法帖』を盗むはずないじゃない!?」藤林先生は怯えながら言った。
無理もない。
前回、悠子さんは怒りにまかせて藤林先生を捻り潰したのだ。
しかも今回夕食中の藤林先生の家に壁を爆破しながら登場したのだ。
藤林先生は軽く失禁していたかも知れない。
「伊吹お嬢様は嘘をつけるような器用な性格ではありません」晶さんは言う。
晶さんは失礼な事を言っている。
要は「藤林伊吹はバカで策略とかは組めない」と晶さんは言っているようなものなのだ。
「・・・であれば、誰が『鬼斬忍法帖』を盗んだのかしら?」悠子さんは目の前の藤林先生を無視しながら言う。
「あなた!私に言う事があるでしょう?
あなたはわたしに濡れ衣を着せたのよ?
しかも私の屋敷を爆破しながら登場したのよ?
一言くらい謝罪の言葉があっても罰は当たらないと思うわ!?」藤林先生は叫んだ。
さすが金持ち、私であれば「謝罪は別に良いから爆破した壁の修理費だけは払って欲しい」と言うだろう。
「うるさいわねえ。
普通であればあなたはお兄様のために『鬼斬忍法帖』の研究を継続すべきなのよ。
晶さんを男に戻すのこそついででしょう?
身内の命がかかってるのに、その研究に興味がない薄情者相手に晶さんがなびかないのに男とか女とか関係ないと思うわよ?
私から見ても『人間としてどうか?』と思うもの」悠子さんは鬱陶しそうに言った。
「知らなかったのよ!
まさか『鬼斬忍法帖』の研究がお兄様の治療に効果があるなんて思わなかったのよ!」藤林先生は言い訳がましく言った。
その言い訳は後で聞いている晶さんにむかって言っていてその目は「私は薄情じゃないのよ?私を見限らないで!」と言っていた。
だが晶さんは全く藤林先生の事を「過去の人」と思っているようで、全く眼中になかったようだ。
「あ、あの『鬼斬忍法帖』を必要としている人に私、心当たりがあるんですけど・・・」
そう言った人物はというと・・・まさかの由美であった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる