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必然
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詳しく話を聞くと現実世界で殺される可能性と仮想現実世界で殺される可能性は半々らしい。
仮想現実世界内では死なないし、人殺しは出来ない事になっている。
だが仮想現実世界のデータをいじるハッカーはいくらでもいるらしい。
仮想現実世界での殺人は「相手を脳死させること」である。
そして最も多いのがイザナミで負けた相手を脳死させることだ。
元々いた世界でもコンピューターをいじるハッカーを取り締まる方法はいたちごっこだった。
一つの方法を対策しても新しいハッキング方法が発見される。
もう一つ、ハッカーの中にはコンピューターウィルスをバラ撒く者も多い。
その目的は何なのか?どんな被害があるウィルスなのか?全てはまだ謎だとの事だ。
そのハッカー集団の駆逐が大河の隊、つまりイチローの配備された隊の現在与えられた任務だ。
つまりイチローは当面は国同士のこぜり合いではなく、国内での揉め事を手掛ける事になった。
これが幸いなのか、敵が国内だったら暗殺されやすいので危ないのか・・・それを判断するにはイチローには判断材料が足りない。
そんな時、イチローに男特有の低い声で呼び掛ける者がいた。
「君が噂のコールドスリープしていた男か?」
イチローが振り返るとそこにはイケメンの中年男性が立っていた。
そりゃイケメンに決まっている。
「もしかしてこの世界で一番ブサイクなのは自分なのではないか?」イチローは思った。
国によって美醜の感性は違う。どこかでイチローは美男子かもしれない。
だがそんな事はイチローにとって何の慰めにもならない。
自分の知らないところで「イケメン」と言われても何もうれしくないし、目の前の美女たちに「ブサイク」と言われるほうが何倍もショックだ。
あまり必要とされていなくて男は少ないとは言え、男だって優秀な遺伝子から生れたのだ。
いや、次代に遺伝子を残すために産み落とされた男こそ、優秀な遺伝子を受け継いでいる事が多い。
脳死者から冷凍精液を取り出す事は容易なので、イザナミで負け戦死する事が人類繁殖に与える影響は極めて低いので、男に軍人が多い事はかえって都合が良い事だと思われていた。
「こんなイケメンにもこの時代の女は見向きもしないのかよ。
じゃあ俺なんてハナクソみたいなモンだな」イチローは卑屈になりながら呟いた。
「君は大河少尉を負かしたらしいね。
どうだろう?私とイザナミで手合わせ願えないかな?
君はシデンを扱うらしいね。
私の愛機はアーレス、最強と呼び声の高い機体だ。
君は他の機体を選んでも良い。
『機体のせいで負けた』なんて言い訳されたらかなわないからね」男はイチローに言った、どうやら名乗る気はないらしい。
「ものは言いようだな。
俺が好きに選べる機体なんてノーマルの無改造の機体だろ?
それに対してアンタが乗る機体はカリカリにチューニングした機体だろ?
公平が聞いて呆れるぜ。
まあいいや、最強の機体をアンタが使ったとしたってアンタが最強って訳でもねーだろ?
俺はシデンの性能を80%は引き出してる。
アンタはアーレスの性能を20%も引き出してねーだろ?
シデンがアーレスの半分の強さだとしても、俺はアンタの倍は強いぜ?
アンタが俺に負ける理由は理解出来たか?」イチローは挑戦してきた男に言い放った。
何で俺は全方向に喧嘩を売るんだろ?
しかも現実世界なら銃を腰に差している軍人を怒らせたら、カッとした軍人に銃殺される事もあり得る。
まあ仮想現実世界では殺しはない事になってるから表立って今殺される事はないけど。
・・・な事言っても中2病患者は意味なく周囲に喧嘩を売るのは代表的な病状みたいなもんだし、しょうがないと言えばしょうがないが。
俺はようやく会った男と何で仲良く出来ないんだろう?
女の前で格好つけちゃうのは中2病患者じゃなくても男だったらあるあるだろうと思うが、中2病患者だったら、もはや必然だ。
イチローはこの場にリサがいなくて良かったと思った。
リサがいなくてすらイチローは「誰か俺を止めてくれ」と引っ込みがつかなくなるくらいの格好をつけた挑発をしてしまった。
リサがいたらイチローは際限なく格好つけていただろう。
「自信満々じゃないか!ではお手並み拝見といこうか」男は挑発され少し怒っているようだ。
相手の実力を知らないんだ。普通に考えればハッタリってわかりそうなモンだろ!?
職業軍人がハッタリを見抜けなくてどうするんだよ!他国の挑発に乗るのか!?
それが罠だったらどうすんだよ!?
・・・とは思うが、今は戦うしかなさそうだ。
仮想現実世界内では死なないし、人殺しは出来ない事になっている。
だが仮想現実世界のデータをいじるハッカーはいくらでもいるらしい。
仮想現実世界での殺人は「相手を脳死させること」である。
そして最も多いのがイザナミで負けた相手を脳死させることだ。
元々いた世界でもコンピューターをいじるハッカーを取り締まる方法はいたちごっこだった。
一つの方法を対策しても新しいハッキング方法が発見される。
もう一つ、ハッカーの中にはコンピューターウィルスをバラ撒く者も多い。
その目的は何なのか?どんな被害があるウィルスなのか?全てはまだ謎だとの事だ。
そのハッカー集団の駆逐が大河の隊、つまりイチローの配備された隊の現在与えられた任務だ。
つまりイチローは当面は国同士のこぜり合いではなく、国内での揉め事を手掛ける事になった。
これが幸いなのか、敵が国内だったら暗殺されやすいので危ないのか・・・それを判断するにはイチローには判断材料が足りない。
そんな時、イチローに男特有の低い声で呼び掛ける者がいた。
「君が噂のコールドスリープしていた男か?」
イチローが振り返るとそこにはイケメンの中年男性が立っていた。
そりゃイケメンに決まっている。
「もしかしてこの世界で一番ブサイクなのは自分なのではないか?」イチローは思った。
国によって美醜の感性は違う。どこかでイチローは美男子かもしれない。
だがそんな事はイチローにとって何の慰めにもならない。
自分の知らないところで「イケメン」と言われても何もうれしくないし、目の前の美女たちに「ブサイク」と言われるほうが何倍もショックだ。
あまり必要とされていなくて男は少ないとは言え、男だって優秀な遺伝子から生れたのだ。
いや、次代に遺伝子を残すために産み落とされた男こそ、優秀な遺伝子を受け継いでいる事が多い。
脳死者から冷凍精液を取り出す事は容易なので、イザナミで負け戦死する事が人類繁殖に与える影響は極めて低いので、男に軍人が多い事はかえって都合が良い事だと思われていた。
「こんなイケメンにもこの時代の女は見向きもしないのかよ。
じゃあ俺なんてハナクソみたいなモンだな」イチローは卑屈になりながら呟いた。
「君は大河少尉を負かしたらしいね。
どうだろう?私とイザナミで手合わせ願えないかな?
君はシデンを扱うらしいね。
私の愛機はアーレス、最強と呼び声の高い機体だ。
君は他の機体を選んでも良い。
『機体のせいで負けた』なんて言い訳されたらかなわないからね」男はイチローに言った、どうやら名乗る気はないらしい。
「ものは言いようだな。
俺が好きに選べる機体なんてノーマルの無改造の機体だろ?
それに対してアンタが乗る機体はカリカリにチューニングした機体だろ?
公平が聞いて呆れるぜ。
まあいいや、最強の機体をアンタが使ったとしたってアンタが最強って訳でもねーだろ?
俺はシデンの性能を80%は引き出してる。
アンタはアーレスの性能を20%も引き出してねーだろ?
シデンがアーレスの半分の強さだとしても、俺はアンタの倍は強いぜ?
アンタが俺に負ける理由は理解出来たか?」イチローは挑戦してきた男に言い放った。
何で俺は全方向に喧嘩を売るんだろ?
しかも現実世界なら銃を腰に差している軍人を怒らせたら、カッとした軍人に銃殺される事もあり得る。
まあ仮想現実世界では殺しはない事になってるから表立って今殺される事はないけど。
・・・な事言っても中2病患者は意味なく周囲に喧嘩を売るのは代表的な病状みたいなもんだし、しょうがないと言えばしょうがないが。
俺はようやく会った男と何で仲良く出来ないんだろう?
女の前で格好つけちゃうのは中2病患者じゃなくても男だったらあるあるだろうと思うが、中2病患者だったら、もはや必然だ。
イチローはこの場にリサがいなくて良かったと思った。
リサがいなくてすらイチローは「誰か俺を止めてくれ」と引っ込みがつかなくなるくらいの格好をつけた挑発をしてしまった。
リサがいたらイチローは際限なく格好つけていただろう。
「自信満々じゃないか!ではお手並み拝見といこうか」男は挑発され少し怒っているようだ。
相手の実力を知らないんだ。普通に考えればハッタリってわかりそうなモンだろ!?
職業軍人がハッタリを見抜けなくてどうするんだよ!他国の挑発に乗るのか!?
それが罠だったらどうすんだよ!?
・・・とは思うが、今は戦うしかなさそうだ。
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