運命の子供~吸血鬼とアルピノの恋~

Ma

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魔術師達の襲撃

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私が小さいとき、魔術師達が現れ、両親を鏡の中に閉じ込められてしまった。私は、母の言う通り、タンスの中に隠れて、一部始終を見ていた。
思わず悲鳴をあげそうな口を手で押さえて堪えた、母に何があっても声を出してはいけないと言われていたからだ。
すると、魔術師の一人がこちらに向かってくるのが見えた。
私は、怖くって後退りするも狭い為すぐ背中がついてしまった。
私は、自分の体を抱き締めてうずくまり心の中で、

(誰でもいいから助けて‼️)

と叫んだとたん窓ガラスが派手に割れる音が聞こえた。

「ッーー。」

何を言っているのかは聞こえなかったが、魔術師達が叫びながら逃げていくのが聞こえてきた。
その後、なにも音が聞こえないと思った瞬間、タンスの扉が開いた。そこには、私より少し年上の少年が立っていた。
髪は黒く瞳は血のように赤い、その少年は、私を見つけるとほっとしたような顔をした。

「君大丈夫?」
「うん、お兄ちゃんは誰?」
「僕は、クロス君は、誰?」
「私は、凛花ここは、私の家なの、助けてくれてありがとう、お母さんとお父さんはどこ行ったの?」
「僕は、あの魔術師達を追ってきたんだ、あいつらは、僕の両親と多分君の両親もさらわれたんだと思う。だから僕は、彼らを追っているんだ。」
「お兄ちゃん私も一緒に連れてって」

気がつけば、そう頼んでいた。
私には、なんの力もないけれど、それでも、両親がさらわれてじっとなんかしてられない‼️
彼は、最初驚いて少し考えていたが、私の方を見て頷いた。

「そうだな、一人にするより一緒にいた方が安全か。良いよ、ただし、自分の身は自分で守れるようにならないといけないよ。それが、君を連れていく条件だけど良い。」

私は、それを聞くと満面の笑みで頷いた。
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