運命の子供~吸血鬼とアルピノの恋~

Ma

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魔術師からのメッセージ

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私は、自分を守れるようにクロスに稽古をつけてもらっている。
あれから10年魔術師達に動きは見られず、私達は手分けをしてえ足取りもつかめない日々を送っていた。
私は、自分の部屋に戻り、最近の自分の気持ちを整理していた。
最初、助けてくれたクロスをお兄ちゃんみたいに慕っていたのが気付けば恋心に変わっていった。
だけど、私は、水神クロスは吸血鬼相性は最悪決して好きになってはいけない人、お母さんとお父さんもこんな気持ちだったのかなぁ。
そう思ったとき、頭の中に映像が流れてきた。

(な・・に・・・これ?)

その映像は、両親が拷問されているシーンだった。
そのあまりの酷さに口を押さえて吐き気を堪えた。
両親以外にももう一組の夫婦らしき人達も一緒にいるのが見えた。男の人の横顔が見えた。その顔がクロスに似てたので多分クロスの両親だろう。
その時、声が聞こえてきた。

「強情を張らず、子供達の行方を素直に教えれば、痛い目に会わなくってすんだのにな。」

そう言うと、私のお父さんは、顔をあげて笑った。

「子供を売る親がどこにいる、私達がどうなっても子供達は命に代えても守る‼️」
「コノヤロー‼️」

その後、両親達の悲鳴が聞こえ思わず、後に下がり、頭を抱えて、

「い・やー‼️」

悲鳴をあげていた。
その声が聞こえたのかクロスが部屋の中に入ってきた。

「凛花どうした‼️」

クロスは私の体を揺さぶるも私は、泣きながら床にしゃがんだ。

「もう、酷いことしないで、やめて、いやー‼️」

そう言うと、クロスの胸にもたれかかるようにして意識を失った。
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