輪廻～繰り返される運命

ペルセポネーの神殿

「オリュンポスの神殿よ、今の時期は、デーメーテールの元にいるはずよ。」

そう言うと、奥の方に歩き始めたので、慌てて後をついていった。

「誰？」

鈴を転がしたような声が聞こえた瞬間目の前に髪の毛を肩まで伸ばした。
可愛らしい女の子が目の前に立っていた。

「ペルセポネー、久しぶりね。」
「これがペルセポネー⁉️どうみても少女じゃないか⁉️」
「アフロディーテ、久しぶりね、あんまり顔を会わせたくなかったけど、何のようか位聞いてあげても良いわよ。」

その少女は、可愛らしい姿とはうらはらに、大人びた威圧的な声でこう言ってきた。
確かに、この声を聞聞く限り彼女が冥界の女王と言うのも頷けるがどうみても少女位にしか見えない。
すると、彼女がこっちを向いてきた。

「あなたは、あの女の男じゃないの⁉️何であなたがここにいるのよ‼️それも、神の力に目覚めて何がどうなってるのかアフロディーテ、何があったのか説明しなさい‼️」

冥界の女王に詰め寄られた俺達は、今までのことを話した。

「なるほど、要するにうちのバカ亭主がまた、彼女をさらったのね？」
「そうなのよ、それであなたにも力を貸してもらおうと思ってきたのよ。」

アフロディーテがそう言うと彼女をキーッと睨んだ後ため息を着いた。

「アフロディーテに力を貸したくはないけど致し方ありませんね。他ならぬあなた達のためならね。」
「何で俺達にそこまでしてくれるんですか？」

そう聞くと、彼女は俺を見て寂しそうに笑った。

「アフロディーテなら、復讐とでも言うでしょうけど私の場合は、贖罪…‥かしら。」

そう言うと、彼女は、壁に手を翳すと突然鏡が出てきた。

「これは、鏡の道よ！冥界の城に行くには、この道しか行けないようになっているのよ！」

そう言うと、彼女は、再度手をかざして唱え始めた。

「鏡よ、冥界への扉よ開け、ミラー・アビス・ロード‼️」

そう唱えると鏡が洞窟の中を写し出した。

「さぁ、行くわよ王子様❗」

そう言うと彼女たちは鏡の中に入っていったので続いて俺も入った。
鏡の中に入ったときは一瞬水の中に入ったのかと思った感覚があり、その後洞窟特有のジメジメとした感覚が続いた。
少し歩くとまた、鏡が現れた、今度は手を翳すと突然光だした。

「着いたわよ！」

そう言って入っていたので続けて入った。
そこには、あり得ないと言うべきかやはりと言うべき光景がひろがっていた。