輪廻~繰り返される運命

Ma

文字の大きさ
11 / 14

エロスの矢

しおりを挟む
部屋に入ると…‥。

(バタン❗)

急に、扉が閉まった……⁉️
辺りは、真っ暗な闇に覆われていた。

「ペルセポネー?…‥どこにいる?」

そう言うと、急に、辺りが明るくなった。
上をみると、水晶玉がオレンジ色の光を放ちながら、ゆっくりと降りてきた。
俺は、手を伸ばしてその水晶玉が降りてくるのを待った。
その水晶玉は、まるで、吸い寄せられたかのように、俺の手に降りてきた。
水晶玉は、暖かく脈打っていた。
それを除くと、中に人がいるのが見えた。
俺は、思わずそれを抱き締め…‥。

「やーっと、迎えに来ることができた。遅くなってごめん、一緒に帰ろう……凛お前に言わないといけないことがあるんだ。」

そう言うと、急に火柱が立ち消えたと思ったらそこに、ハデスが立っていた。
彼が指をならすと部屋に置いてあった、燭台に火が灯り初め辺りの様子が分かるようになってきた。

「ふん、まさか覚醒してここまでたどり着くことが出来たとは……、悪運だけは強いようだな……。」

そう言うと、玉座に座った。

「だが、その水晶玉は、返してもらおう、それは私のだ‼️」

そう言って水晶玉に手をかざした瞬間その間に、ペルセポネーが立ちはだかった。

「あ~ら、いったい何をしているのかしら……?」
「ペルセポネー⁉️何故お前がここにいる……⁉️」
「あなたが、私というものがいるにも関わらず、また、無理やり他の女性をさらってきたって聞いたから急いで帰ってきたのよ‼️」

それを聞くと、先程までの余裕な態度はなりをひそめあたふたとしはじめた。

「まあ、今のあなたを見て理由が分かったけどね!」

そう言うと、一瞬でハデスの前に行き胸のところに手を翳すと棒のようなものが出てきた。
それを掴むと一気に引き抜いた‼️
血は流れては、いないもの…‥抜かれた時の衝撃でうめき声をあげたと思ったら、床に倒れた。

「その矢は?」
「これは、アフロディーテの息子エロスの矢よ、これを射たれたものは始めて目にした人を好きになってしまうの。」

そう言った後少し息を吸って……。

「エロスそしてアフロディーテいい加減に出てきなさいよ‼️今度と言う今度は堪忍袋の緒が切れたわよ‼️」

そう言うと、アフロディーテと背中に白い羽をはやした青年が姿を現した‼️
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

黒騎士団の娼婦

イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。 異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。 頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。 煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。 誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。 「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」 ※本作はAIとの共同制作作品です。 ※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。

冷徹公爵の誤解された花嫁

柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。 冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。 一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。

しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。 私たち夫婦には娘が1人。 愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。 だけど娘が選んだのは夫の方だった。 失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。 事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。 再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さくら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

処理中です...