3 / 4
平穏な日常
しおりを挟む
「ほら、席について~。」
手を2回ほど叩いて、先生が言った。
「うわ、今から数学じゃん。やだなぁ…。」
「涼菜は何でも嫌いになりすぎだって~!」
笑って流すと、涼菜はゆっくり席に座り、机に突っ伏した。まさか寝る気か、こいつ…。
放課後、涼菜と手を振り別れたあと、私は帰路とは違う道に進んだ。歩道橋を渡ってから十字路を左に曲がると、木製の看板が目印の小洒落たカフェが見える。これが私のバイト先。
「うーん、シフト増やそうかなぁ…。」
静かな更衣室で1人呟くと、ドアの開く音がした。
「えぇっ!天音先輩、まだ増やすんですか?」
「あれ、真璃ちゃんいたの?」
「いえ、今来たばっかりですけど…。先輩、あんまり増やすと大変ですよ…?」
少し俯き加減に真璃ちゃんが言う。
「ううん、大丈夫!…ちょっとした目標があって。」
重くなった空気を崩すため、私は適当な嘘をついた。その言葉を聞き、真璃ちゃんの表情も明るくなる。
「そうなんですね!応援してます!…でも、無理はだめですよ?」
「わかってるって~」
更衣室で、そんな穏やかな空気が流れた。
手を2回ほど叩いて、先生が言った。
「うわ、今から数学じゃん。やだなぁ…。」
「涼菜は何でも嫌いになりすぎだって~!」
笑って流すと、涼菜はゆっくり席に座り、机に突っ伏した。まさか寝る気か、こいつ…。
放課後、涼菜と手を振り別れたあと、私は帰路とは違う道に進んだ。歩道橋を渡ってから十字路を左に曲がると、木製の看板が目印の小洒落たカフェが見える。これが私のバイト先。
「うーん、シフト増やそうかなぁ…。」
静かな更衣室で1人呟くと、ドアの開く音がした。
「えぇっ!天音先輩、まだ増やすんですか?」
「あれ、真璃ちゃんいたの?」
「いえ、今来たばっかりですけど…。先輩、あんまり増やすと大変ですよ…?」
少し俯き加減に真璃ちゃんが言う。
「ううん、大丈夫!…ちょっとした目標があって。」
重くなった空気を崩すため、私は適当な嘘をついた。その言葉を聞き、真璃ちゃんの表情も明るくなる。
「そうなんですね!応援してます!…でも、無理はだめですよ?」
「わかってるって~」
更衣室で、そんな穏やかな空気が流れた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる