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薬
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20☓☓年の今、世界はある流行りごとに飲まれていた。
「感情操作薬」
これが、流行りの薬。何でもこの薬を飲むと、対象への感情を変えられるらしい。
例えば、私が今前の席の上野を対象にして「好きになる薬」を飲むと、上野の事を好きになっちゃうって事。他人へのプレゼントでお菓子をあげる時に混ぜ込めば、悪用だってできる。
でも、その薬の作り方は不明。取ってつけたようなデマなら腐るほど流れている。
「天音~!またこれ買っちゃった!」
机上に置かれたのは、「好きになる薬」の袋。親友の涼菜は、この薬の愛用者。ネット上では「中毒者」と叩かれているらしく、涼菜はいつも文句を飛ばしている。
ちなみに私も、あまりこの薬に対しては良く思っていない。人の感情を薬で操るなんて、そんな恐ろしい嘘は嫌いだ。まぁもちろん、そんな事は涼菜に伝えていないんだけどね。
…友達や恋人の有無でも人の価値が決まってしまう今、どこに気楽さを求めればいいんだろう…
「感情操作薬」
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でも、その薬の作り方は不明。取ってつけたようなデマなら腐るほど流れている。
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