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ふと我に返った
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ああ、彼に抱き締められていると凄く安心する。
転生しても体臭って変わらないのかね?
蓮の胸をふんが、ふんがしていると、またぺしりと頭を叩かれる。
「やめなさい。」
「だって久しぶりだったから、つい・・・。」
二人で顔を見合わせて笑い合う。
「・・・・・ミ、ミリアム?」
私を呼ぶ可愛らしい声で、ハッと我に返った。
声のする方を錆びたロボットの様にギギギと振り返る。
まぁ、アリスですよ。
そうして今の現状を把握する。
バシュルッ!!!!!
蓮の腕から飛び退く。
ああああ!!
しまったああああああ!!
やってしもたああああああああああ!!!!
うわあああ・・・・。
顔が熱い!物凄く熱い!!
「え?え?どうしたの、ミリアム?」
アリスが近寄って来るけど、ちょっと待って貰いたい。
顔を手で覆う。
うわああ。
うわああああ。
油断してた、本当に油断してたわ。
此処パブリックプレイス!!
しかも、知人(アリスは違いますよ?心友よ?)の居る前であ、あんな行いを!!
頭のネジが吹っ飛んで、羞恥心もどっか行ってた!
うううううう・・・。
「ミリアム?」
アリスが凄く心配している。
「ちょ、ちょっと待ってね。アレ、アレなのよ。
こう、イチャついてるのを誰かに見られるのって、裸見られるより恥ずかしいのよ、私。」
「裸より!?」
アリスの声が裏返る。
そう、裸の方がマシだ。
もう、前世でも結婚式の誓いのキスを全力で拒否した位だからね?
親に見られるのさえも、寧ろ親に見られる方が辛いのか。
それでも、しなければ駄目な雰囲気だったから、譲歩に譲歩を重ねて頬にしてもらったんだ。
頬でも腰が引けて、来賓の皆が爆笑してたっけな。
『結愛ちゃん、どんだけ嫌なのよ。』
『新婦の顔w。』
『あそこまで体を後ろに引いてる人、初めて見た。』
色々、申し訳なかった事をしたけど、どうしても駄目だったのだ。
手を繋ぐのすら、恥ずかしかったのだ。
あ、アレよ?
家なら大丈夫なのよ。
人前が駄目なの。
イチャつくならお家でやんなさいよ精神なだけ。
だから、友人達には私達は凄いドライな関係だと思われてた。
私が蓮に近づきもしないから。
だが、家ではイチャどころか、ベチャついている。
十割私が。
蓮は裏表なく、フラット。
全く変わらない。
あるがまま受け入れるのだ。
だからこそ周りから掴みどころが無いと言われてたなぁ。
あー、羨ましい性格だわ。
・・・・・・・・・。
うし。
落ち着いてきた。
「結愛、相変わらず人前でくっつくの恥ずかしいのか。」
のほのほと言う蓮をギッと睨む。
「ほっといてくれ!」
「ふふふ。」
ニコニコ。
嬉しそうな顔の蓮を見て、毒気を抜かれる。
はぁ。息を吐き、アリスに顔を向ける。
「アリス。彼がええと、私の探してた人。」
一応夫だった人っていうのは、周りも居るし伏せておく。
自分でいっぱいいっぱいだったけど、改めて見るアリスの顔は涙でべしょべしょになっていた。
私はまた込み上げてきた物を必死に押し留める。
泣くのも、実は人前は恥ずかしかったのだ。
此処に転生してきてから、良く泣いてしまうのは何故だろう。
「えへへ・・・。よが、よがっだねぇ・・・。」
涙声で笑うもんだから、もう駄目だ。
秒でアリスに抱き着いた。
「うん、うん!!!」
「ほ、ほんどうに、よがったああああ!!!」
「うん!!!!!」
アリスの胸にぐりぐり。
ぐりぐり、ぐりぐり。
ぐり・・・・。
ぺシンッ!
「何か違う!!」
アリスにも叩かれた。
渋々離れる。
「あああああ!!服があああ!!!
ミリアム!!私の服で鼻水吹いたでしょ!?」
アリスの絶叫。
「失礼な。涙だよ。鼻水なんて、そんな汚い事はしないよ。」
はっきりと断言する。
アリスは私の涙まみれになった服を見て、深く息を吐いた。
「はぁ。まぁいいけど。」
そう言ってアリスは蓮を見る。
「初めまして。私、ミリアムと友達のアリスって言います。」
「あ、初めまして。俺は蓮・・・・じゃないか。デイヴィッドです。」
二人が軽く自己紹介をしている。
何故か私が恥ずかしい気持ちになる。
そうだった、デイヴィッドだったな。
今はデイヴィッドさんだ。
「結愛、ええとミリアム?」
言い直すデイヴィッドに笑いそうになる。
「・・・良い友達が出来たんだね。」
全然顔が違うのに優しい笑顔は蓮のまま。
泣きたくなるのを我慢して頷く。
「うん。私の心友。」
アリスの腕に自分の腕を絡ませて答える。
アリスを見ると凄く照れている。
デイヴィッドは本当に嬉しそうに笑っている。
「アリスさん、ミリアムと友達になってくれてありがとう。
凄く変な人だけど、これからも仲良くして欲しい。」
「あ、はい。変なのは知っているから、大丈夫です!」
おい。
変な人呼ばわりて。
いや、それよりもお母さん目線の台詞止めて!
凄く恥ずかしいから!
アリスも変を普通に受け止めないで!
私がお互いを睨んでいると、全く無視して話し続けている。
「大丈夫?セクハラとかされてない?この人女の子好きだから。」
「あ~。何か慣れてしまって・・・・。」
「慣れて・・・って。ミリアム、何したの?」
あれ?何で怒られてんの、私?
感動の再会の直後だよね?
おかしいよね?
何で二人は意気投合してんの?
アレか!
似てるからか!
アンタ達似てるからか!!
私はだんまりを決め込む。
「あ、これは自分は悪くないと考えている顔だ。」
「やっぱりそうですよね?何で怒られてるんだって思ってますよね?」
二人で私の感情を読み取らないでくれ!!
転生しても体臭って変わらないのかね?
蓮の胸をふんが、ふんがしていると、またぺしりと頭を叩かれる。
「やめなさい。」
「だって久しぶりだったから、つい・・・。」
二人で顔を見合わせて笑い合う。
「・・・・・ミ、ミリアム?」
私を呼ぶ可愛らしい声で、ハッと我に返った。
声のする方を錆びたロボットの様にギギギと振り返る。
まぁ、アリスですよ。
そうして今の現状を把握する。
バシュルッ!!!!!
蓮の腕から飛び退く。
ああああ!!
しまったああああああ!!
やってしもたああああああああああ!!!!
うわあああ・・・・。
顔が熱い!物凄く熱い!!
「え?え?どうしたの、ミリアム?」
アリスが近寄って来るけど、ちょっと待って貰いたい。
顔を手で覆う。
うわああ。
うわああああ。
油断してた、本当に油断してたわ。
此処パブリックプレイス!!
しかも、知人(アリスは違いますよ?心友よ?)の居る前であ、あんな行いを!!
頭のネジが吹っ飛んで、羞恥心もどっか行ってた!
うううううう・・・。
「ミリアム?」
アリスが凄く心配している。
「ちょ、ちょっと待ってね。アレ、アレなのよ。
こう、イチャついてるのを誰かに見られるのって、裸見られるより恥ずかしいのよ、私。」
「裸より!?」
アリスの声が裏返る。
そう、裸の方がマシだ。
もう、前世でも結婚式の誓いのキスを全力で拒否した位だからね?
親に見られるのさえも、寧ろ親に見られる方が辛いのか。
それでも、しなければ駄目な雰囲気だったから、譲歩に譲歩を重ねて頬にしてもらったんだ。
頬でも腰が引けて、来賓の皆が爆笑してたっけな。
『結愛ちゃん、どんだけ嫌なのよ。』
『新婦の顔w。』
『あそこまで体を後ろに引いてる人、初めて見た。』
色々、申し訳なかった事をしたけど、どうしても駄目だったのだ。
手を繋ぐのすら、恥ずかしかったのだ。
あ、アレよ?
家なら大丈夫なのよ。
人前が駄目なの。
イチャつくならお家でやんなさいよ精神なだけ。
だから、友人達には私達は凄いドライな関係だと思われてた。
私が蓮に近づきもしないから。
だが、家ではイチャどころか、ベチャついている。
十割私が。
蓮は裏表なく、フラット。
全く変わらない。
あるがまま受け入れるのだ。
だからこそ周りから掴みどころが無いと言われてたなぁ。
あー、羨ましい性格だわ。
・・・・・・・・・。
うし。
落ち着いてきた。
「結愛、相変わらず人前でくっつくの恥ずかしいのか。」
のほのほと言う蓮をギッと睨む。
「ほっといてくれ!」
「ふふふ。」
ニコニコ。
嬉しそうな顔の蓮を見て、毒気を抜かれる。
はぁ。息を吐き、アリスに顔を向ける。
「アリス。彼がええと、私の探してた人。」
一応夫だった人っていうのは、周りも居るし伏せておく。
自分でいっぱいいっぱいだったけど、改めて見るアリスの顔は涙でべしょべしょになっていた。
私はまた込み上げてきた物を必死に押し留める。
泣くのも、実は人前は恥ずかしかったのだ。
此処に転生してきてから、良く泣いてしまうのは何故だろう。
「えへへ・・・。よが、よがっだねぇ・・・。」
涙声で笑うもんだから、もう駄目だ。
秒でアリスに抱き着いた。
「うん、うん!!!」
「ほ、ほんどうに、よがったああああ!!!」
「うん!!!!!」
アリスの胸にぐりぐり。
ぐりぐり、ぐりぐり。
ぐり・・・・。
ぺシンッ!
「何か違う!!」
アリスにも叩かれた。
渋々離れる。
「あああああ!!服があああ!!!
ミリアム!!私の服で鼻水吹いたでしょ!?」
アリスの絶叫。
「失礼な。涙だよ。鼻水なんて、そんな汚い事はしないよ。」
はっきりと断言する。
アリスは私の涙まみれになった服を見て、深く息を吐いた。
「はぁ。まぁいいけど。」
そう言ってアリスは蓮を見る。
「初めまして。私、ミリアムと友達のアリスって言います。」
「あ、初めまして。俺は蓮・・・・じゃないか。デイヴィッドです。」
二人が軽く自己紹介をしている。
何故か私が恥ずかしい気持ちになる。
そうだった、デイヴィッドだったな。
今はデイヴィッドさんだ。
「結愛、ええとミリアム?」
言い直すデイヴィッドに笑いそうになる。
「・・・良い友達が出来たんだね。」
全然顔が違うのに優しい笑顔は蓮のまま。
泣きたくなるのを我慢して頷く。
「うん。私の心友。」
アリスの腕に自分の腕を絡ませて答える。
アリスを見ると凄く照れている。
デイヴィッドは本当に嬉しそうに笑っている。
「アリスさん、ミリアムと友達になってくれてありがとう。
凄く変な人だけど、これからも仲良くして欲しい。」
「あ、はい。変なのは知っているから、大丈夫です!」
おい。
変な人呼ばわりて。
いや、それよりもお母さん目線の台詞止めて!
凄く恥ずかしいから!
アリスも変を普通に受け止めないで!
私がお互いを睨んでいると、全く無視して話し続けている。
「大丈夫?セクハラとかされてない?この人女の子好きだから。」
「あ~。何か慣れてしまって・・・・。」
「慣れて・・・って。ミリアム、何したの?」
あれ?何で怒られてんの、私?
感動の再会の直後だよね?
おかしいよね?
何で二人は意気投合してんの?
アレか!
似てるからか!
アンタ達似てるからか!!
私はだんまりを決め込む。
「あ、これは自分は悪くないと考えている顔だ。」
「やっぱりそうですよね?何で怒られてるんだって思ってますよね?」
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