最強プリンセス遠征中

コロンパン

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それ友達って言わない

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蒸気した顔で私を見つめるフランシスカ。
反面、私の顔は蒼褪めている。

そして、フランシスカは漫画でよく見るお姫様がするお辞儀をしてから、こう言った。

「初めまして、私はフランシスカ・ガブリエルと申します。
貴女とお友達になる為にやって来ました。
これから宜しくお願い致します。」

うん、貴女の事はよく知ってる。
毎日一方的に見てたから。

お友達?どういう事?
これから宜しくお願い致します?
何が何だか分からない。

「どうされました?」

いつまでも反応がない私を不思議に思ったのか、
フランシスカは私に近付き腰を下ろす。

ひえ!
美少女のどアップ!

「い、い、いきなりゲームから出て来て、お友達宜しくお願いフランシスカですって言われても、
何が、何だか、ちょ、ちょっと整理させてください。」

混乱の極みの私の言葉がおかしいのはさておき。
フランシスカはゲームで見る様な美しい笑顔を見せて笑う。

「あら、でも貴女私とお友達になるって選択したじゃない?
だからいきなりでも無いわよ、ミヤコ。」

何か急にフランクになったな。
選択?
と、その前に何で私の名前を知っている!?

フランシスカは笑顔を崩さずに話す。

「あの空白は貴女にしか見えない物。他の人間なら選択画面自体出る事は無い。
貴女なら選んでくれると思っていたわ。
貴女の名前はよく誰かが貴女の事を呼んでいたから覚えたわ。
『ミヤコ!何時だと思ってるの!いい加減ゲームばかりしてないで、早く寝なさい!!』
『ミヤコ!!アンタ、テスト勉強してんの!?
またあのフランだかフラダンスだかのゲームをしてるんじゃないでしょうね!!??』
あれは、貴女のお母様かしら?」

え?

「ああ、それと男性の声も聞こえたわね。
『おい、ミヤコ、夜中に大声出すなよな。ご近所さんに迷惑だろ。』
『ミヤコ~。っと、またそのゲームしてるのか?
飽きないな~。フランシスカ、だっけ?その姫さん。』
あれは、貴女のお兄様?」

え?

私の動揺を知ってか、フランシスカは益々笑みを深める。
自分が出て来た画面を指差す。

「此処から貴女を見ていたの。
貴方はくるくる表情を変えて見ていてとても面白かったわ。」

「中から・・・?」

「ええ。毎日退屈だったけれど、貴女が現れてから退屈しなくなったわ。
そしてこう思う様になったの。
ミヤコと友達になったら、どれ程楽しいか。」

私の頬に触れるフランシスカ。
女の子同士なのにドキドキしてしまうのは何故だろう。

「この世界にも興味があったし。ね?お友達になってくれるでしょう?」

フランシスカと友達になれる、そんな非現実的な事、でも現実で起こっている。
ただ、気になる事は、

「あの、フランシスカ様は、」

「フランでいいわ。」

「フラン様は、」

「フラン。」

「・・・・フ、フランはこの世界に出て来て大丈夫なんですか?」

「何が?」

お姫様を呼び捨てとか、良いのかな。
私の疑問に疑問で返してきた。

「い、いや、だって、フランの世界にフランが居なかったら、色々大変じゃあ・・・。」

「ああ、そういう事ね。」

私疑問を理解したフランシスカは立ち上がり、あっけらかんと言い放った。


「大丈夫ではないわね。」

「え?」

「一国女王が不在だもの、そりゃあ、大変よ。」

「ええ?」

「今頃、向こうでは大騒ぎでしょうね。」

「えええ!?」

「まぁ、でも?何とかなるでしょう。
王位の座を父上に譲って来たし。」

「え、ええええええええ!!!???」




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