処刑され逆行した悪役は悪人になる

白雪慧流

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学園編

巫女様被害者の会

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 入学してから三ヶ月が経ちました。
 え、味方? 増えんわな。そもそも、殿下の婚約者であり、男なのに女性の格好をしているという俺。
 しかも、事ある毎に巫女絡みで、トラブルに巻き込まれる。俺何もしてないのに、俺のせいにされるんだよ? 相手が勝手に物失くしたのに、俺が隠したんだろ! って言われた時には、失笑したね。

 巫女は巫女で、私が悪いんですぅしか言わねぇし。それを擁護する令息達と、冷ややかに見る令嬢達に、挟まれる俺! ちょ、誰か助けてくれないかな!
 その度に、キャロが暗殺者のようなオーラ出すし! それを止める俺の身にもなって! 正直疲れた!

 というのが、三ヶ月間。触らぬ神に祟りなしというように、遠巻きにされております。
 前回もこんな感じだったかなぁ、味方がいなかったのは覚えてるのだけれど。
 教室で、吐きたいため息を抑えて、机に座ると、目の前に影ができる。
 ん? と顔を上げると、ピンクブロンドの髪に赤い瞳の令嬢。

「バーナード公子様ですわね?」
「はい、どうかなさいましたか? ルフス公爵令嬢」
「貴方、本日の放課後暇かしら?」

 ニコリと凄みのある笑顔をむけられた。うん、久しぶりだな、この感じ。
 ルフス公爵家は、あの食えない王太子殿下の婚約者を出した家である。王太子殿下が溺愛している令嬢は、恐らく声をかけてきた彼女の姉だ。
 一回話した後、手紙でしかやり取りしてねぇけど、あの人が溺愛するとか、考えつかん。

 まぁつまり、同じ公爵家でも、向こうの方が上。いくら俺が嫡男だとしても。
 断る理由もなければ、身分的にも断れないので、放課後、カフェテリアにある、個室へと行くことにする。

 一応キャロが一緒だ。彼に録音機も持たせた。テネクリタは、部屋の前で待機させ、個室に入ると、そこには数人の令嬢と、令息がいた。
 俺含めて、五人。令嬢三人と令息一人だ。男一人じゃなくて良かった、いや、今俺女の格好をしているけど。

「ルフス公爵令嬢、この集まりは……」
「巫女様被害者の会ですわっ! それから私のことは、ティーアでよろしくてよ!」
「ひがいしゃのかい……」

 えーつまり、婚約者達、かな?
 前回もそうだが、巫女は複数の令息と親密になっている。
 誰がと問われれば、キャロを抜いた前回同様の五人。
 全員婚約者持ちである。つまり、今集まってるのは、その婚約者達であると考えるのが妥当だろう。

 俺とキャロは目を合わせる。
 互いに困った顔をするだけだった。
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