44 / 120
学園編
巫女様被害者の会
しおりを挟む
入学してから三ヶ月が経ちました。
え、味方? 増えんわな。そもそも、殿下の婚約者であり、男なのに女性の格好をしているという俺。
しかも、事ある毎に巫女絡みで、トラブルに巻き込まれる。俺何もしてないのに、俺のせいにされるんだよ? 相手が勝手に物失くしたのに、俺が隠したんだろ! って言われた時には、失笑したね。
巫女は巫女で、私が悪いんですぅしか言わねぇし。それを擁護する令息達と、冷ややかに見る令嬢達に、挟まれる俺! ちょ、誰か助けてくれないかな!
その度に、キャロが暗殺者のようなオーラ出すし! それを止める俺の身にもなって! 正直疲れた!
というのが、三ヶ月間。触らぬ神に祟りなしというように、遠巻きにされております。
前回もこんな感じだったかなぁ、味方がいなかったのは覚えてるのだけれど。
教室で、吐きたいため息を抑えて、机に座ると、目の前に影ができる。
ん? と顔を上げると、ピンクブロンドの髪に赤い瞳の令嬢。
「バーナード公子様ですわね?」
「はい、どうかなさいましたか? ルフス公爵令嬢」
「貴方、本日の放課後暇かしら?」
ニコリと凄みのある笑顔をむけられた。うん、久しぶりだな、この感じ。
ルフス公爵家は、あの食えない王太子殿下の婚約者を出した家である。王太子殿下が溺愛している令嬢は、恐らく声をかけてきた彼女の姉だ。
一回話した後、手紙でしかやり取りしてねぇけど、あの人が溺愛するとか、考えつかん。
まぁつまり、同じ公爵家でも、向こうの方が上。いくら俺が嫡男だとしても。
断る理由もなければ、身分的にも断れないので、放課後、カフェテリアにある、個室へと行くことにする。
一応キャロが一緒だ。彼に録音機も持たせた。テネクリタは、部屋の前で待機させ、個室に入ると、そこには数人の令嬢と、令息がいた。
俺含めて、五人。令嬢三人と令息一人だ。男一人じゃなくて良かった、いや、今俺女の格好をしているけど。
「ルフス公爵令嬢、この集まりは……」
「巫女様被害者の会ですわっ! それから私のことは、ティーアでよろしくてよ!」
「ひがいしゃのかい……」
えーつまり、婚約者達、かな?
前回もそうだが、巫女は複数の令息と親密になっている。
誰がと問われれば、キャロを抜いた前回同様の五人。
全員婚約者持ちである。つまり、今集まってるのは、その婚約者達であると考えるのが妥当だろう。
俺とキャロは目を合わせる。
互いに困った顔をするだけだった。
え、味方? 増えんわな。そもそも、殿下の婚約者であり、男なのに女性の格好をしているという俺。
しかも、事ある毎に巫女絡みで、トラブルに巻き込まれる。俺何もしてないのに、俺のせいにされるんだよ? 相手が勝手に物失くしたのに、俺が隠したんだろ! って言われた時には、失笑したね。
巫女は巫女で、私が悪いんですぅしか言わねぇし。それを擁護する令息達と、冷ややかに見る令嬢達に、挟まれる俺! ちょ、誰か助けてくれないかな!
その度に、キャロが暗殺者のようなオーラ出すし! それを止める俺の身にもなって! 正直疲れた!
というのが、三ヶ月間。触らぬ神に祟りなしというように、遠巻きにされております。
前回もこんな感じだったかなぁ、味方がいなかったのは覚えてるのだけれど。
教室で、吐きたいため息を抑えて、机に座ると、目の前に影ができる。
ん? と顔を上げると、ピンクブロンドの髪に赤い瞳の令嬢。
「バーナード公子様ですわね?」
「はい、どうかなさいましたか? ルフス公爵令嬢」
「貴方、本日の放課後暇かしら?」
ニコリと凄みのある笑顔をむけられた。うん、久しぶりだな、この感じ。
ルフス公爵家は、あの食えない王太子殿下の婚約者を出した家である。王太子殿下が溺愛している令嬢は、恐らく声をかけてきた彼女の姉だ。
一回話した後、手紙でしかやり取りしてねぇけど、あの人が溺愛するとか、考えつかん。
まぁつまり、同じ公爵家でも、向こうの方が上。いくら俺が嫡男だとしても。
断る理由もなければ、身分的にも断れないので、放課後、カフェテリアにある、個室へと行くことにする。
一応キャロが一緒だ。彼に録音機も持たせた。テネクリタは、部屋の前で待機させ、個室に入ると、そこには数人の令嬢と、令息がいた。
俺含めて、五人。令嬢三人と令息一人だ。男一人じゃなくて良かった、いや、今俺女の格好をしているけど。
「ルフス公爵令嬢、この集まりは……」
「巫女様被害者の会ですわっ! それから私のことは、ティーアでよろしくてよ!」
「ひがいしゃのかい……」
えーつまり、婚約者達、かな?
前回もそうだが、巫女は複数の令息と親密になっている。
誰がと問われれば、キャロを抜いた前回同様の五人。
全員婚約者持ちである。つまり、今集まってるのは、その婚約者達であると考えるのが妥当だろう。
俺とキャロは目を合わせる。
互いに困った顔をするだけだった。
137
あなたにおすすめの小説
公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
不遇聖女様(男)は、国を捨てて闇落ちする覚悟を決めました!
ミクリ21
BL
聖女様(男)は、理不尽な不遇を受けていました。
その不遇は、聖女になった7歳から始まり、現在の15歳まで続きました。
しかし、聖女ラウロはとうとう国を捨てるようです。
何故なら、この世界の成人年齢は15歳だから。
聖女ラウロは、これからは闇落ちをして自由に生きるのだ!!(闇落ちは自称)
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
【完結】Restartー僕は異世界で人生をやり直すー
エウラ
BL
───僕の人生、最悪だった。
生まれた家は名家で資産家。でも跡取りが僕だけだったから厳しく育てられ、教育係という名の監視がついて一日中気が休まることはない。
それでも唯々諾々と家のために従った。
そんなある日、母が病気で亡くなって直ぐに父が後妻と子供を連れて来た。僕より一つ下の少年だった。
父はその子を跡取りに決め、僕は捨てられた。
ヤケになって家を飛び出した先に知らない森が見えて・・・。
僕はこの世界で人生を再始動(リスタート)する事にした。
不定期更新です。
以前少し投稿したものを設定変更しました。
ジャンルを恋愛からBLに変更しました。
また後で変更とかあるかも。
完結しました。
【完結】悪役に転生したので、皇太子を推して生き延びる
ざっしゅ
BL
気づけば、男の婚約者がいる悪役として転生してしまったソウタ。
この小説は、主人公である皇太子ルースが、悪役たちの陰謀によって記憶を失い、最終的に復讐を遂げるという残酷な物語だった。ソウタは、自分の命を守るため、原作の悪役としての行動を改め、記憶を失ったルースを友人として大切にする。
ソウタの献身的な行動は周囲に「ルースへの深い愛」だと噂され、ルース自身もその噂に満更でもない様子を見せ始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる