10 / 29
「オバケの代償」2
しおりを挟む
そこまで話すと自分が受け止めるのを待つように、姉は何も語らない。
まるで時間が止まったかのように、車道を走る車のエンジン音や通行人が楽しそうに会話する笑い声が響く。
そんな街の喧騒なんて気にもならない程、
冷静に会話を読み取り自分が知っている事と照らし合わせ理解していく。
驚きすら表さない位に頭は冴えていた。
父親と似ていると異常に嘆く兄が、自己嫌悪に陥る理由が少しだけ解った気がする。
自分にも其の異常な血が流れているのだと、だがそんな事は自分にとって大した問題ではなかった。
親がどうであろうが自分がそうならなければ良いだけの話しで、さして気にする程の事ではないし。
自分が居ない所で起きていた出来事に心を病む程の聖人でもない。
問題は其処ではなかった。
唯一つだけ聞かなければいけない事が有る。
例え其の先に何が有ったとしても。
「俺……、オトンが居た頃の記憶小さすぎて無いんやけど、其れはオネエもされてたんか?」
勘の良い姉に覚られまいと顔を逸らし、できるだけ普段と変わらない声で訊ねる。
返事次第で父親は殺すつもりだった。
どんな手を使ってでも確実に。
覚られまいとした時点で其の算段は既に始まっていた。
たとえ姉が過去の事だと許していたとしても、そんな事は自分には関係なかった。
「……イヤ私は大丈夫やったよ、そんなんは何もされてないし普通にオトン優しかったから」
即答する姉の返事に違和感は無かった。
少しでも不自然なら実行する意志は決まっていたが、そんな素振りも全く無く。
むしろ質問の意図を読み取ったかのように
「もしもそんな事されてたら今さら会おうとも思わへんしな」と姉は付け足し、
あんたもバカやなと言わんばかりに笑ってみせる。
本気だからこそ少しホッとしたのも事実で、その後の話しはほとんど聞いていたようで聞けていない。
オトンがした事を知った嫁が包丁を手に取り、自分の腹を刺して死のうとしたとか。
もう数ミリ深く刺さっていたら本当に死んでしまうところだったとか。
そんな痛ましい出来事が在ったにも関わらずオトンと嫁は離婚せず、
今も其の子供達とは何とか一緒に暮らせているとか。
其の兄弟達も俺に会いたがっているとか。
何だか聞こえる全てがニュースでも見ているみたいに他人事で、肉親の話しだなんて全く実感が湧かない。
其れでも気にならないのは自分が楽天的だからか無関心なのかは解らないが、
最悪の結果だけは避けれたのは間違いなかった。
後日。其の父親と会うために行った場所は洒落たバーで、
何の説明も無いまま姉に付いて行き入った店内を慣れない様子で見回す。
姉は早々と二人分の飲み物を注文して落ち着いているが、何処に父親が居るのか知らない自分は気が気でない。
「オトンはまだ来てない?」
思わず訊ねる自分に「もう居てるよ」と答える姉は、
まるでクイズの出題者のように悩む回答者の反応を面白がっている。
何だか可笑しなやり取りだが、其れが面白くなってきたのは自分も同じで。
意地でも答えを聞かずに見つけてやると、躍起になって店内の客を見回す。
自分達が座ったカウンターの奥には四席のテーブルが有り、
どのテーブルも客は沢山居たが誰が父親かは直ぐに解った。
「解った?……」
そう聞いて笑う姉の表情は、ちょっとしたイタズラ心に溢れている。
父親は客ではなく、カウンターの中で働くバーテンだった。
金髪の長髪を首の後ろで縛る風貌は、とても自分の父親世代には見えないが。
年老いて増えたであろう肌のシワやくすみを差し引けば、自分と兄にそっくりで間違いようもない。
姉の紹介で成長した自分と初めて顔を見合わす父親は、
マジマジとこちらを見据え。「大きくなったな……」と感慨深そうに呟く。
父親に対する特別な思い入れが自分に無いせいか、やはりTVのような感動の再会にはならない。
親の心子知らずとは正にこの事なのだろう。
其れでも偽りようのない父親の表情を見ていると、子供なりに父親にも強い思いが有るのは伝わってくる。
とはいえ父親にとっては慌ただしい仕事中なので、長々と思出話を語れる程に暇ではない。
そんな状態だったので、後は挨拶程度の会話を二言程しただけだった。
もう二度と会う事は無いだろうと思っていたし、
さすがに遠出して会いに行き其れでは互いに物足りないのは言うまでもなく。
父親の仕事が終わるのを待ち、もう一度会う事になった。
再び父親と合流した場所はカラオケ店だったので静かに話し合えるような所ではないが
互いに照れくさかったのもあるし、もう深夜で空いてる店も限られていたのは都合が良かった。
カラオケには義兄弟も参加したので何だか不思議な集まりは、
互いに傷付けないように興味と共感を分け合い時間を共有していく。
父親はビートルズと演歌を歌い、自分は最近のロックを歌った。
演歌だけじゃないのが何だか父親らしい気がするが、
きっと年寄りじゃない格好良い所を見せたかったんだと思う。
そんな長いようで短い宴は、少しばかり別れを惜しむように解散する。
別れ際に父親からさりげなく手渡される銀色のライター。
特に高級な物という訳ではないが其の気持ちは、この先何年の月日が経っても忘れてはいけない気がした。
存在しないものだなんて思っていた自分がどれだけ親不孝な子供で、
親の気持ちが理解出来なくても確かに伝わる何かが其処に在ったんだと思う。
あれから自分も大人になり、子供の居る父親になった。
だからこそ解るようになった事が有るし、逆に解らなくなった事も有る。
父親という自分が存在しなくなった事で、
子供達は喪失感を抱えているとばかり思っていたが実は其れだけでもなかった。
何やら一人黙々とお絵かきをしていた娘が照れくさそうに自分にだけこっそりと見せてくれた其の絵には、
父・母・兄・娘の家族四人とグレーで描かれたオバケ。
そんな異質な家族が一人増えた絵だった。
まるで時間が止まったかのように、車道を走る車のエンジン音や通行人が楽しそうに会話する笑い声が響く。
そんな街の喧騒なんて気にもならない程、
冷静に会話を読み取り自分が知っている事と照らし合わせ理解していく。
驚きすら表さない位に頭は冴えていた。
父親と似ていると異常に嘆く兄が、自己嫌悪に陥る理由が少しだけ解った気がする。
自分にも其の異常な血が流れているのだと、だがそんな事は自分にとって大した問題ではなかった。
親がどうであろうが自分がそうならなければ良いだけの話しで、さして気にする程の事ではないし。
自分が居ない所で起きていた出来事に心を病む程の聖人でもない。
問題は其処ではなかった。
唯一つだけ聞かなければいけない事が有る。
例え其の先に何が有ったとしても。
「俺……、オトンが居た頃の記憶小さすぎて無いんやけど、其れはオネエもされてたんか?」
勘の良い姉に覚られまいと顔を逸らし、できるだけ普段と変わらない声で訊ねる。
返事次第で父親は殺すつもりだった。
どんな手を使ってでも確実に。
覚られまいとした時点で其の算段は既に始まっていた。
たとえ姉が過去の事だと許していたとしても、そんな事は自分には関係なかった。
「……イヤ私は大丈夫やったよ、そんなんは何もされてないし普通にオトン優しかったから」
即答する姉の返事に違和感は無かった。
少しでも不自然なら実行する意志は決まっていたが、そんな素振りも全く無く。
むしろ質問の意図を読み取ったかのように
「もしもそんな事されてたら今さら会おうとも思わへんしな」と姉は付け足し、
あんたもバカやなと言わんばかりに笑ってみせる。
本気だからこそ少しホッとしたのも事実で、その後の話しはほとんど聞いていたようで聞けていない。
オトンがした事を知った嫁が包丁を手に取り、自分の腹を刺して死のうとしたとか。
もう数ミリ深く刺さっていたら本当に死んでしまうところだったとか。
そんな痛ましい出来事が在ったにも関わらずオトンと嫁は離婚せず、
今も其の子供達とは何とか一緒に暮らせているとか。
其の兄弟達も俺に会いたがっているとか。
何だか聞こえる全てがニュースでも見ているみたいに他人事で、肉親の話しだなんて全く実感が湧かない。
其れでも気にならないのは自分が楽天的だからか無関心なのかは解らないが、
最悪の結果だけは避けれたのは間違いなかった。
後日。其の父親と会うために行った場所は洒落たバーで、
何の説明も無いまま姉に付いて行き入った店内を慣れない様子で見回す。
姉は早々と二人分の飲み物を注文して落ち着いているが、何処に父親が居るのか知らない自分は気が気でない。
「オトンはまだ来てない?」
思わず訊ねる自分に「もう居てるよ」と答える姉は、
まるでクイズの出題者のように悩む回答者の反応を面白がっている。
何だか可笑しなやり取りだが、其れが面白くなってきたのは自分も同じで。
意地でも答えを聞かずに見つけてやると、躍起になって店内の客を見回す。
自分達が座ったカウンターの奥には四席のテーブルが有り、
どのテーブルも客は沢山居たが誰が父親かは直ぐに解った。
「解った?……」
そう聞いて笑う姉の表情は、ちょっとしたイタズラ心に溢れている。
父親は客ではなく、カウンターの中で働くバーテンだった。
金髪の長髪を首の後ろで縛る風貌は、とても自分の父親世代には見えないが。
年老いて増えたであろう肌のシワやくすみを差し引けば、自分と兄にそっくりで間違いようもない。
姉の紹介で成長した自分と初めて顔を見合わす父親は、
マジマジとこちらを見据え。「大きくなったな……」と感慨深そうに呟く。
父親に対する特別な思い入れが自分に無いせいか、やはりTVのような感動の再会にはならない。
親の心子知らずとは正にこの事なのだろう。
其れでも偽りようのない父親の表情を見ていると、子供なりに父親にも強い思いが有るのは伝わってくる。
とはいえ父親にとっては慌ただしい仕事中なので、長々と思出話を語れる程に暇ではない。
そんな状態だったので、後は挨拶程度の会話を二言程しただけだった。
もう二度と会う事は無いだろうと思っていたし、
さすがに遠出して会いに行き其れでは互いに物足りないのは言うまでもなく。
父親の仕事が終わるのを待ち、もう一度会う事になった。
再び父親と合流した場所はカラオケ店だったので静かに話し合えるような所ではないが
互いに照れくさかったのもあるし、もう深夜で空いてる店も限られていたのは都合が良かった。
カラオケには義兄弟も参加したので何だか不思議な集まりは、
互いに傷付けないように興味と共感を分け合い時間を共有していく。
父親はビートルズと演歌を歌い、自分は最近のロックを歌った。
演歌だけじゃないのが何だか父親らしい気がするが、
きっと年寄りじゃない格好良い所を見せたかったんだと思う。
そんな長いようで短い宴は、少しばかり別れを惜しむように解散する。
別れ際に父親からさりげなく手渡される銀色のライター。
特に高級な物という訳ではないが其の気持ちは、この先何年の月日が経っても忘れてはいけない気がした。
存在しないものだなんて思っていた自分がどれだけ親不孝な子供で、
親の気持ちが理解出来なくても確かに伝わる何かが其処に在ったんだと思う。
あれから自分も大人になり、子供の居る父親になった。
だからこそ解るようになった事が有るし、逆に解らなくなった事も有る。
父親という自分が存在しなくなった事で、
子供達は喪失感を抱えているとばかり思っていたが実は其れだけでもなかった。
何やら一人黙々とお絵かきをしていた娘が照れくさそうに自分にだけこっそりと見せてくれた其の絵には、
父・母・兄・娘の家族四人とグレーで描かれたオバケ。
そんな異質な家族が一人増えた絵だった。
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】東京・金沢 恋慕情 ~サレ妻は御曹司に愛されて~
安里海
恋愛
佐藤沙羅(35歳)は結婚して13年になる専業主婦。
愛する夫の政志(38歳)と、12歳になる可愛い娘の美幸、家族3人で、小さな幸せを積み上げていく暮らしを専業主婦である紗羅は大切にしていた。
その幸せが来訪者に寄って壊される。
夫の政志が不倫をしていたのだ。
不安を持ちながら、自分の道を沙羅は歩み出す。
里帰りの最中、高校時代に付き合って居た高良慶太(35歳)と偶然再会する。再燃する恋心を止められず、沙羅は慶太と結ばれる。
バツイチになった沙羅とTAKARAグループの後継ぎの慶太の恋の行方は?
表紙は、自作です。
結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~
馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」
入社した会社の社長に
息子と結婚するように言われて
「ま、なぶくん……」
指示された家で出迎えてくれたのは
ずっとずっと好きだった初恋相手だった。
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
ちょっぴり照れ屋な新人保険師
鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno-
×
俺様なイケメン副社長
遊佐 学 -Manabu Yusa-
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「これからよろくね、ちとせ」
ずっと人生を諦めてたちとせにとって
これは好きな人と幸せになれる
大大大チャンス到来!
「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」
この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。
「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」
自分の立場しか考えてなくて
いつだってそこに愛はないんだと
覚悟して臨んだ結婚生活
「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」
「あいつと仲良くするのはやめろ」
「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」
好きじゃないって言うくせに
いつだって、強引で、惑わせてくる。
「かわいい、ちとせ」
溺れる日はすぐそこかもしれない
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
俺様なイケメン副社長と
そんな彼がずっとすきなウブな女の子
愛が本物になる日は……
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
嘘をつく唇に優しいキスを
松本ユミ
恋愛
いつだって私は本音を隠して嘘をつくーーー。
桜井麻里奈は優しい同期の新庄湊に恋をした。
だけど、湊には学生時代から付き合っている彼女がいることを知りショックを受ける。
麻里奈はこの恋心が叶わないなら自分の気持ちに嘘をつくからせめて同期として隣で笑い合うことだけは許してほしいと密かに思っていた。
そんなある日、湊が『結婚する』という話を聞いてしまい……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる