剣と魔法の世界 酒場で声をかけられて

のん

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酒場のビール

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『ジョナサンだ、よろしく。剣士をしている。』


 ランタンの明かりに照らされた店内、にぎやかに夜を楽しんでいる者が多かった。
給仕の者が次々に大量の料理やビールを運んでいく。


ぶつかるグラス、笑い声。





 カウンターでは少し落ち着いた時が流れていた。
照明も数を減らしているようだ。

『見慣れないが、この街は初めてなのか?』

琥珀色の液体の入ったグラスを傾ける姿は心地よさそうに見える。すっと視線と顔だけをこちらにやる。

『あ、はい。』

雪弥は、少しビールをこくりとのんで不安な気持ちを流し込んだ。緊張が、口の中 泡のパチパチ弾ける感覚と 香りのある苦味を残して消えて行った。



ジョナサンは笑みをたたえて言葉をこちらに向ける。

『ここは<クーテル>と呼ばれる料理が有名だ。頼んでみよう』

運ばれて来たのは、蒸した魚と 甘く無い小さい木の実(トマトとか、そう言う野菜に似たもの。ナッツ類ではなく、皮ごと食べられる)を皿に盛って味付けをし、香りのある葉や白ネギを細くヒゲのようにしたもの(白髪ネギ)を上にこんもりのせ、熱々の油を回しかけた料理だ。油をかける時はバチバチと大きく音が鳴るんだとか。

親切に説明をくれながら、おすすめのお酒も教えてくれる。

雪弥はお気に入りになった酸味の強い赤い果実で作ったお酒を口に含みながら、頬をゆるめていた。



『ちょっと行った先には湖のなかの水中都市があるんだが、そこでは新しい型の琴が作られたそうなんだ。聞きたかったが叶わなかったな、まだ量産が出来ないらしくて。今は貴族連中のなかで流行ってる。..............』

ジョナサンは色んな地の、冒険談を聞かせてくれる。雪弥はわくわくして、うなずきながら聞いていた。


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