11 / 68
11 まだ終わってない
しおりを挟む
11
――翌朝。
モルゲンロート王宮、正門前。
ヘルマに手を引かれ王宮から出てくると。
そこには、
私と王太子が乗る予定の四頭立ての豪奢な馬車を先頭にして、輿入れの品々を積んだ荷馬車やクソ親父が用意した侍女達が乗る馬車が既に並んで待っていました。
敵国だったシュヴァルツヴァルトへの輿入れ。
その準備をしていても、どこか現実味がありませんでした。
……が、その光景を前にして。
やっと実感が湧いてきました、私はもうモルゲンロートの女王にはなれないのだと。
「フランツェスカ、お待ちしておりました」
「お待たせいたしました、フリード」
そんな私にゆっくりと歩み寄ってきたのは――
これから私が嫁ぐ、シュヴァルツヴァルトの王太子……フリードだった。
「フランツェスカ。貴女のような美しい人を妻に迎えられることは、一人の男としてこの上ない喜び」
フリード王太子は周囲の目を意識してなのか。
美しい姫君に忠誠を誓う物語の中の騎士のように、私の前でひざまづいて。
昨日よりもさらに芝居がかった甘い声で、砂糖でも吐いてしまいそうな台詞を平然と告げました。
そのわざとらしい台詞に私に同行する若い侍女達が、主人そっちのけでキャアキャアと黄色い声をあげて頬を赤く染めあげる。
この侍女達には、フリード王太子がさぞかし素敵に見えるのでしょう。
「っ……身に余るお言葉、ありがとうございます」
……ですがそれを間近で聞かされるこちらとしては、なかなかにたまったもんじゃありません。
私にひざまづくこの男が、
本心ではそう思っていない事を私は昨日すでに知ってしまっているのです。
ですからその言動は私にとって、気持ちが悪いなんてもんじゃありませんし。
できることならば今すぐにやめていただきたい。
「王太子妃としてだけではなく、一人の女性として貴女を必ず幸せすると……ここで誓います」
だけどそれを責めるつもりはありません、たとえその言葉が偽りであったとしても。
この場ではそれがきっと正解、なのですから――。
「姫様」
「ヘルマ……」
「私はこれで……失礼いたします」
「……帝国に帰っても、元気でいてねヘルマ?」
「姫様こそ……! どうか、どうか……! お幸せになってくださいませ」
「手紙を……書きます、だからヘルマは心配しないで?」
『幸せになる』
なんて、守れない約束はできません。
だけど帝国に帰るヘルマにこれ以上心配をかけたくなくて、安心してほしくて。
……私は話をすり替えたのです。
そして見送りの為に現れたのは。
私を敵国に嫁に出すと決めたクソ親父と、その傍らで優雅に微笑む側妃カトリーナ。
それとそのすぐ後ろ。
かつて手を取り合い、この国を二人で導いていこうと誓い合ったのに私を裏切ったレナード。
……そしてその傍らには、異母妹である第二王女アリーシアの姿が見えて。
手が震えました、言いようのない怒りに。
そして形式だけの別れをクソ親父と側妃に告げて、用意された馬車に乗り込もうとした。
――その時。
「フラン姫っ!」
今となっては懐かしく感じる聞き慣れた声。
その声のする方へと視線を向ければ。
「バナード! それに、第三騎士団のみんなまで……! どうして……ここに!?」
バナードは想定内といたしまして。
まだ北の砦で、撤収作業をしているはずの第三騎士団の騎士達がそこに全員揃っていて。
「フラン姫がシュヴァルツヴァルトに輿入れされると聞いて、我々いてもたってもいられず!」
「第三騎士団、ここに馳せ参じました!」
「国境までどうか……フラン姫のお供をさせて下さい!」
胸が熱くなりました。
みんながここに駆けつけてくれたことがただ嬉しくて、涙が溢れてしまいそうになる。
「ええ……是非に、お願いします。……いいですわよね、フリード?」
にっこりと微笑み。
『断ったら絶対に許さない』と、目で告げる。
「……ええもちろん、構いませんよ。では国境までの護衛、よろしくお願いします」
フリード王太子は何か言いたげな顔をしていたけれど、その申し出を断ることはなく。
国境まで第三騎士団の随行が正式に認められたのです。
華やかなはずの輿入れの場に、祝福の空気はどこにもありませんでした。
けれどそんなものはもう、どうでもいいのです。
彼らがこの場に駆け付けてくれたから。
「じゃあ……フラン姫の馬も連れてきたんで! 国境までどうぞ乗ってあげてください!」
「まぁ……! リリーじゃない! ここまで連れてきてくれたの……!?」
「え、馬? フランツェスカ……の!?」
一人の騎士が提案したその内容に、
フリード王太子は先ほどまでの芝居がかった声から、驚きの声に変わり。
よっぽど驚いたらしいことが窺えました。
そしてその姿が私にはどうにもおかしく感じられて、口からつい笑いがこぼれます。
「ふふっ……フリード、申し訳ございません! 私、国境まではこの子に乗って参りますので……それまでは馬車で一人、ごゆるりとお寛ぎくださいませ?」
「フランツェスカ!?」
ドレスで馬に乗るのは、決して容易なことではありません。
けれど戦場を馬で駆けていた私にとっては、どうということはなく。
馬上から周囲を見渡せば、第三騎士団の騎士たちが私を囲むように隊列を組んでいて。
頼もしいその光景に、胸が熱くなりました。
北の地で共に戦って、笑って。
命を預けあった仲間たち。
そして私を『ただの姫』ではなく。
『指揮官』として扱ってくれた彼らには、感謝しても感謝しきれない恩がありました。
彼ら第三騎士団がいなければ、きっと私はここにいなかったでしょう。
蹄の音が、重苦しい空気を次第に晴らしていく。
――この光景を誰も予想していなかったでしょう。
そして王宮の正門がゆっくりと開かれ、私たちは大通りへと進み出ました。
その瞬間、でした。
「フランツェスカ様ーー! ありがとうー!」
「第一王女殿下! おめでとうございます!」
「姫様っ……ありがとうございます……」
まるで堰を切ったかのように、大通り沿いに集まった民たちから私に向けて歓声が上がったのです。
色とりどりの花びらがひらりひらりと空を舞う。
幼い子どもたちが大きく手を振って、老婦人が流れる涙を拭い頭を下げる。
それは決して盛大なものではなかった。
けれどそれは間違いなく、心からの祝福と感謝でした。
「っ……みんな、ありがとう」
モルゲンロートの王宮の門が、徐々に遠ざかっていく。
これから私が進む道は決して楽なものではないでしょう、だけど絶対に諦めたりなんかしません。
私はまだ……終わっていないのだから。
――翌朝。
モルゲンロート王宮、正門前。
ヘルマに手を引かれ王宮から出てくると。
そこには、
私と王太子が乗る予定の四頭立ての豪奢な馬車を先頭にして、輿入れの品々を積んだ荷馬車やクソ親父が用意した侍女達が乗る馬車が既に並んで待っていました。
敵国だったシュヴァルツヴァルトへの輿入れ。
その準備をしていても、どこか現実味がありませんでした。
……が、その光景を前にして。
やっと実感が湧いてきました、私はもうモルゲンロートの女王にはなれないのだと。
「フランツェスカ、お待ちしておりました」
「お待たせいたしました、フリード」
そんな私にゆっくりと歩み寄ってきたのは――
これから私が嫁ぐ、シュヴァルツヴァルトの王太子……フリードだった。
「フランツェスカ。貴女のような美しい人を妻に迎えられることは、一人の男としてこの上ない喜び」
フリード王太子は周囲の目を意識してなのか。
美しい姫君に忠誠を誓う物語の中の騎士のように、私の前でひざまづいて。
昨日よりもさらに芝居がかった甘い声で、砂糖でも吐いてしまいそうな台詞を平然と告げました。
そのわざとらしい台詞に私に同行する若い侍女達が、主人そっちのけでキャアキャアと黄色い声をあげて頬を赤く染めあげる。
この侍女達には、フリード王太子がさぞかし素敵に見えるのでしょう。
「っ……身に余るお言葉、ありがとうございます」
……ですがそれを間近で聞かされるこちらとしては、なかなかにたまったもんじゃありません。
私にひざまづくこの男が、
本心ではそう思っていない事を私は昨日すでに知ってしまっているのです。
ですからその言動は私にとって、気持ちが悪いなんてもんじゃありませんし。
できることならば今すぐにやめていただきたい。
「王太子妃としてだけではなく、一人の女性として貴女を必ず幸せすると……ここで誓います」
だけどそれを責めるつもりはありません、たとえその言葉が偽りであったとしても。
この場ではそれがきっと正解、なのですから――。
「姫様」
「ヘルマ……」
「私はこれで……失礼いたします」
「……帝国に帰っても、元気でいてねヘルマ?」
「姫様こそ……! どうか、どうか……! お幸せになってくださいませ」
「手紙を……書きます、だからヘルマは心配しないで?」
『幸せになる』
なんて、守れない約束はできません。
だけど帝国に帰るヘルマにこれ以上心配をかけたくなくて、安心してほしくて。
……私は話をすり替えたのです。
そして見送りの為に現れたのは。
私を敵国に嫁に出すと決めたクソ親父と、その傍らで優雅に微笑む側妃カトリーナ。
それとそのすぐ後ろ。
かつて手を取り合い、この国を二人で導いていこうと誓い合ったのに私を裏切ったレナード。
……そしてその傍らには、異母妹である第二王女アリーシアの姿が見えて。
手が震えました、言いようのない怒りに。
そして形式だけの別れをクソ親父と側妃に告げて、用意された馬車に乗り込もうとした。
――その時。
「フラン姫っ!」
今となっては懐かしく感じる聞き慣れた声。
その声のする方へと視線を向ければ。
「バナード! それに、第三騎士団のみんなまで……! どうして……ここに!?」
バナードは想定内といたしまして。
まだ北の砦で、撤収作業をしているはずの第三騎士団の騎士達がそこに全員揃っていて。
「フラン姫がシュヴァルツヴァルトに輿入れされると聞いて、我々いてもたってもいられず!」
「第三騎士団、ここに馳せ参じました!」
「国境までどうか……フラン姫のお供をさせて下さい!」
胸が熱くなりました。
みんながここに駆けつけてくれたことがただ嬉しくて、涙が溢れてしまいそうになる。
「ええ……是非に、お願いします。……いいですわよね、フリード?」
にっこりと微笑み。
『断ったら絶対に許さない』と、目で告げる。
「……ええもちろん、構いませんよ。では国境までの護衛、よろしくお願いします」
フリード王太子は何か言いたげな顔をしていたけれど、その申し出を断ることはなく。
国境まで第三騎士団の随行が正式に認められたのです。
華やかなはずの輿入れの場に、祝福の空気はどこにもありませんでした。
けれどそんなものはもう、どうでもいいのです。
彼らがこの場に駆け付けてくれたから。
「じゃあ……フラン姫の馬も連れてきたんで! 国境までどうぞ乗ってあげてください!」
「まぁ……! リリーじゃない! ここまで連れてきてくれたの……!?」
「え、馬? フランツェスカ……の!?」
一人の騎士が提案したその内容に、
フリード王太子は先ほどまでの芝居がかった声から、驚きの声に変わり。
よっぽど驚いたらしいことが窺えました。
そしてその姿が私にはどうにもおかしく感じられて、口からつい笑いがこぼれます。
「ふふっ……フリード、申し訳ございません! 私、国境まではこの子に乗って参りますので……それまでは馬車で一人、ごゆるりとお寛ぎくださいませ?」
「フランツェスカ!?」
ドレスで馬に乗るのは、決して容易なことではありません。
けれど戦場を馬で駆けていた私にとっては、どうということはなく。
馬上から周囲を見渡せば、第三騎士団の騎士たちが私を囲むように隊列を組んでいて。
頼もしいその光景に、胸が熱くなりました。
北の地で共に戦って、笑って。
命を預けあった仲間たち。
そして私を『ただの姫』ではなく。
『指揮官』として扱ってくれた彼らには、感謝しても感謝しきれない恩がありました。
彼ら第三騎士団がいなければ、きっと私はここにいなかったでしょう。
蹄の音が、重苦しい空気を次第に晴らしていく。
――この光景を誰も予想していなかったでしょう。
そして王宮の正門がゆっくりと開かれ、私たちは大通りへと進み出ました。
その瞬間、でした。
「フランツェスカ様ーー! ありがとうー!」
「第一王女殿下! おめでとうございます!」
「姫様っ……ありがとうございます……」
まるで堰を切ったかのように、大通り沿いに集まった民たちから私に向けて歓声が上がったのです。
色とりどりの花びらがひらりひらりと空を舞う。
幼い子どもたちが大きく手を振って、老婦人が流れる涙を拭い頭を下げる。
それは決して盛大なものではなかった。
けれどそれは間違いなく、心からの祝福と感謝でした。
「っ……みんな、ありがとう」
モルゲンロートの王宮の門が、徐々に遠ざかっていく。
これから私が進む道は決して楽なものではないでしょう、だけど絶対に諦めたりなんかしません。
私はまだ……終わっていないのだから。
2,213
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい
棗
恋愛
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
悪役令嬢は手加減無しに復讐する
田舎の沼
恋愛
公爵令嬢イザベラ・フォックストーンは、王太子アレクサンドルの婚約者として完璧な人生を送っていたはずだった。しかし、華やかな誕生日パーティーで突然の婚約破棄を宣告される。
理由は、聖女の力を持つ男爵令嬢エマ・リンドンへの愛。イザベラは「嫉妬深く陰険な悪役令嬢」として糾弾され、名誉を失う。
婚約破棄をされたことで彼女の心の中で何かが弾けた。彼女の心に燃え上がるのは、容赦のない復讐の炎。フォックストーン家の膨大なネットワークと経済力を武器に、裏切り者たちを次々と追い詰めていく。アレクサンドルとエマの秘密を暴き、貴族社会を揺るがす陰謀を巡らせ、手加減なしの報復を繰り広げる。
〈完結〉八年間、音沙汰のなかった貴方はどちら様ですか?
詩海猫(8/29書籍発売)
恋愛
私の家は子爵家だった。
高位貴族ではなかったけれど、ちゃんと裕福な貴族としての暮らしは約束されていた。
泣き虫だった私に「リーアを守りたいんだ」と婚約してくれた侯爵家の彼は、私に黙って戦争に言ってしまい、いなくなった。
私も泣き虫の子爵令嬢をやめた。
八年後帰国した彼は、もういない私を探してるらしい。
*文字数的に「短編か?」という量になりましたが10万文字以下なので短編です。この後各自のアフターストーリーとか書けたら書きます。そしたら10万文字超えちゃうかもしれないけど短編です。こんなにかかると思わず、「転生王子〜」が大幅に滞ってしまいましたが、次はあちらに集中予定(あくまで予定)です、あちらもよろしくお願いします*
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる