13 / 83
ライラック
女子の恋心
しおりを挟む
それからサバ子ちゃんを交えてコウタ君と話すようになった。
徐々に距離が近づくサバ子ちゃんとコウタ君を見ているうちに、カナエの胸の奥のちりっとした痛みがどんどん膨らんでいく。
やがて気が付いた。
「私はコウタ君のことが好きなんだって」
コウタ君は学校一のイケメン。
凡庸な自分は一クラスメイトになれたことで満足するべきだ、と、ずっと思っていたのに。
「私が、コウタ君に面と向かってカッコイイねって言えたのも、自分は絶対に恋愛対象になり得ないと諦めていたからなのよね。アイドルのファンみたいな気持ちだった」
それなのに、サバ子ちゃんに協力していたら、コウタ君を好きという気持ちが膨らんでいってしまった。
「わかります!」と、思わず叫んでいた。
「友達が好きって言った途端、その人を意識しちゃうみたいなのありますよね。性格悪って自己嫌悪するんですけど、どうにもならなくて」
私が橘を意識するようになったは、小六の頃だった。
恋の真似事みたいな幼稚なカップルがあちこちで成立しては消え、消えては成立しを頻繁に繰り返していた頃のこと。
「橘君と仲いいよね。告白、手伝ってくれない?」とスクールカースト上位の子に突然頼まれて。
カースト上位の女子たちにぐるりと囲まれた私に、断る選択肢などなかった。
結局、橘は断ったようだった。
すごくホッとした。
その辺りから、私は橘のことを……。
「そう! そうなのよね。あるわよね、そういうこと」
桜井さんの嬉しそうな声に我に返る。共感を得て喜ぶ桜井さんが同年代の女子に見えた。
徐々に距離が近づくサバ子ちゃんとコウタ君を見ているうちに、カナエの胸の奥のちりっとした痛みがどんどん膨らんでいく。
やがて気が付いた。
「私はコウタ君のことが好きなんだって」
コウタ君は学校一のイケメン。
凡庸な自分は一クラスメイトになれたことで満足するべきだ、と、ずっと思っていたのに。
「私が、コウタ君に面と向かってカッコイイねって言えたのも、自分は絶対に恋愛対象になり得ないと諦めていたからなのよね。アイドルのファンみたいな気持ちだった」
それなのに、サバ子ちゃんに協力していたら、コウタ君を好きという気持ちが膨らんでいってしまった。
「わかります!」と、思わず叫んでいた。
「友達が好きって言った途端、その人を意識しちゃうみたいなのありますよね。性格悪って自己嫌悪するんですけど、どうにもならなくて」
私が橘を意識するようになったは、小六の頃だった。
恋の真似事みたいな幼稚なカップルがあちこちで成立しては消え、消えては成立しを頻繁に繰り返していた頃のこと。
「橘君と仲いいよね。告白、手伝ってくれない?」とスクールカースト上位の子に突然頼まれて。
カースト上位の女子たちにぐるりと囲まれた私に、断る選択肢などなかった。
結局、橘は断ったようだった。
すごくホッとした。
その辺りから、私は橘のことを……。
「そう! そうなのよね。あるわよね、そういうこと」
桜井さんの嬉しそうな声に我に返る。共感を得て喜ぶ桜井さんが同年代の女子に見えた。
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
12年目の恋物語
真矢すみれ
恋愛
生まれつき心臓の悪い少女陽菜(はるな)と、12年間同じクラス、隣の家に住む幼なじみの男の子叶太(かなた)は学校公認カップルと呼ばれるほどに仲が良く、同じ時間を過ごしていた。
だけど、陽菜はある日、叶太が自分の身体に責任を感じて、ずっと一緒にいてくれるのだと知り、叶太から離れることを決意をする。
すれ違う想い。陽菜を好きな先輩の出現。二人を見守り、何とか想いが通じるようにと奔走する友人たち。
2人が結ばれるまでの物語。
第一部「12年目の恋物語」完結
第二部「13年目のやさしい願い」完結
第三部「14年目の永遠の誓い」←順次公開中
※ベリーズカフェと小説家になろうにも公開しています。
女性が少ない世界でVTuberやります!
dekoma26+ブル
恋愛
ある日朝起きてキッチンに行くとそこには知らない男性たちが! …え、お父さん⁉
なぜか突然女性の少ない世界に来てしまった少女がVTuberをしたり、学校に通ったりするお話。
※恋愛大賞の投票ありがとうございました(o´∀`o)参加したみなさんお疲れ様です!
毎週火曜・金曜日に投稿予定 作者ブル
フリーランスエンジニアの優しすぎる無償の愛
春咲さゆ
恋愛
26歳OLの木崎茉莉は人生のどん底にいた。上手くいかないことに慣れ、心を凍らせることで自分を守る毎日に絶望した茉莉は、雨の夜に思わず人生の終わりを願ってしまう。そんな茉莉に手を差し伸べたかっこいい彼。茉莉は、なぜか無償の愛のような優しさをくれる不思議な男性に少しずつ救われ、前を向いていく。けれど、疑ってしまうほど親切な彼には、親切であり続ける理由があって……。雨の夜の出会いがもたらした、優しくも切ない物語。
【完結済】ラーレの初恋
こゆき
恋愛
元気なアラサーだった私は、大好きな中世ヨーロッパ風乙女ゲームの世界に転生していた!
死因のせいで顔に大きな火傷跡のような痣があるけど、推しが愛してくれるから問題なし!
けれど、待ちに待った誕生日のその日、なんだかみんなの様子がおかしくて──?
転生した少女、ラーレの初恋をめぐるストーリー。
他サイトにも掲載しております。
おじさんは予防線にはなりません
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「俺はただの……ただのおじさんだ」
それは、私を完全に拒絶する言葉でした――。
4月から私が派遣された職場はとてもキラキラしたところだったけれど。
女性ばかりでギスギスしていて、上司は影が薄くて頼りにならない。
「おじさんでよかったら、いつでも相談に乗るから」
そう声をかけてくれたおじさんは唯一、頼れそうでした。
でもまさか、この人を好きになるなんて思ってもなかった。
さらにおじさんは、私の気持ちを知って遠ざける。
だから私は、私に好意を持ってくれている宗正さんと偽装恋愛することにした。
……おじさんに、前と同じように笑いかけてほしくて。
羽坂詩乃
24歳、派遣社員
地味で堅実
真面目
一生懸命で応援してあげたくなる感じ
×
池松和佳
38歳、アパレル総合商社レディースファッション部係長
気配り上手でLF部の良心
怒ると怖い
黒ラブ系眼鏡男子
ただし、既婚
×
宗正大河
28歳、アパレル総合商社LF部主任
可愛いのは実は計算?
でももしかして根は真面目?
ミニチュアダックス系男子
選ぶのはもちろん大河?
それとも禁断の恋に手を出すの……?
******
表紙
巴世里様
Twitter@parsley0129
******
毎日20:10更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる