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二度目のチャイム
豪華絢爛な拝殿
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目が回るのに、目が離せない。
大きくなったり小さくなったりしながら激しさを増す雅楽。その音色に合わせてくるくる巫女が舞を舞う。
しゃらんと鳴る鈴。
足元がふわふわして、自分がどこにいるのか、立っているのか寝ているのか、上か下かもわからない、眩暈に似た感覚がほたるを襲う。
とろりと甘やかな、夢から覚める直前のまどろみのように、身体をそっくり預けたくなるような気持ちよさの眩暈。
例えるなら、春のぽかぽか日差しの中、満開の桜の木の下で、青々と茂る芝生に寝転がっているような。
「なんかオレ、眠くなってきた」
「あたしも」
二人の瞼がとろんととろけていく。
もう、目を開けていられない。
しゃらん!
あと少しで夢の中、という時に、強い鈴の音が響いた。
全ての音が消えて、唐突な静寂が辺りを包みこむ。
「歓迎の舞いは、気に入ってもらえたかの?」
はんなりとした男性の声が、どこからともなく語りかけてきた。
どこかで聞いたことのある声。
男性にしてはやや高めの甘やかな声。
「こっちじゃ」
呼び声は、神楽殿の中ではなく、石畳の先、白い靄の奥から聞こえた。
夢心地だったほたると優太君の目が、一気に覚める。
顔を見合わせた二人は頷いて、恐る恐る同じ方角を見つめた。
ぼんやりと、横長の大きな建物が見えていた。拝殿?
声は確かにそちらから聞こえた。
再び顔を見合わせ、どちらともなく頷き合ったほたるたちは、石畳を進んでいった。
さっきまで、歩くたびに濃くなっていった白い靄が、今度は歩くにつれて晴れて行く。
そうして、目の前に現れたのは、まるで平安貴族の豪華なお屋敷のような、朱色と金箔に彩られたコの字型の豪華絢爛な拝殿だった。
ぼっ。
炎の音がして、拝殿の手前にあったぼんぼりに明かりが灯る。
ぼわわわん。
朱色と金色だった拝殿の色が、水色のような、黄緑色のような色に変化していく。
この色は。
(水黄緑)
プロジェクトマッピングのように、夜にぼうっと浮かび上がった拝殿は、幻想的な水黄緑色の光を放っていた。
空の上には赤い満月。
その手前で、金でできた賽銭箱がぴかぴかと輝いている。
拝殿には、豪華な装飾が施された御簾が垂れ下がっていて、御簾の細々とした隙間から、アニメで陰陽師が着ていそうな着物と烏帽子をかぶった、見るからに高貴そうな人が座っているのが伺えた。
神社の神様?
「ちこう」と、その人がはんなりと呼んだ。
大きくなったり小さくなったりしながら激しさを増す雅楽。その音色に合わせてくるくる巫女が舞を舞う。
しゃらんと鳴る鈴。
足元がふわふわして、自分がどこにいるのか、立っているのか寝ているのか、上か下かもわからない、眩暈に似た感覚がほたるを襲う。
とろりと甘やかな、夢から覚める直前のまどろみのように、身体をそっくり預けたくなるような気持ちよさの眩暈。
例えるなら、春のぽかぽか日差しの中、満開の桜の木の下で、青々と茂る芝生に寝転がっているような。
「なんかオレ、眠くなってきた」
「あたしも」
二人の瞼がとろんととろけていく。
もう、目を開けていられない。
しゃらん!
あと少しで夢の中、という時に、強い鈴の音が響いた。
全ての音が消えて、唐突な静寂が辺りを包みこむ。
「歓迎の舞いは、気に入ってもらえたかの?」
はんなりとした男性の声が、どこからともなく語りかけてきた。
どこかで聞いたことのある声。
男性にしてはやや高めの甘やかな声。
「こっちじゃ」
呼び声は、神楽殿の中ではなく、石畳の先、白い靄の奥から聞こえた。
夢心地だったほたると優太君の目が、一気に覚める。
顔を見合わせた二人は頷いて、恐る恐る同じ方角を見つめた。
ぼんやりと、横長の大きな建物が見えていた。拝殿?
声は確かにそちらから聞こえた。
再び顔を見合わせ、どちらともなく頷き合ったほたるたちは、石畳を進んでいった。
さっきまで、歩くたびに濃くなっていった白い靄が、今度は歩くにつれて晴れて行く。
そうして、目の前に現れたのは、まるで平安貴族の豪華なお屋敷のような、朱色と金箔に彩られたコの字型の豪華絢爛な拝殿だった。
ぼっ。
炎の音がして、拝殿の手前にあったぼんぼりに明かりが灯る。
ぼわわわん。
朱色と金色だった拝殿の色が、水色のような、黄緑色のような色に変化していく。
この色は。
(水黄緑)
プロジェクトマッピングのように、夜にぼうっと浮かび上がった拝殿は、幻想的な水黄緑色の光を放っていた。
空の上には赤い満月。
その手前で、金でできた賽銭箱がぴかぴかと輝いている。
拝殿には、豪華な装飾が施された御簾が垂れ下がっていて、御簾の細々とした隙間から、アニメで陰陽師が着ていそうな着物と烏帽子をかぶった、見るからに高貴そうな人が座っているのが伺えた。
神社の神様?
「ちこう」と、その人がはんなりと呼んだ。
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