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躑躅を捧げて
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純貞公の夫人-水路は大変な美人だった。
公が江陵太守に任命され現地に向かう旅の途中、浜辺で休息を取った。その時、近くの高く険しい山の上に満開の躑躅が咲いていた。
夫人がこれを所望し、公が従者に採って来るよう命じたが、誰も応じなかった。
この時、側に来た牛連れの老人が山に登り、躑躅を手折ってきた。
老人が夫人に捧げると彼女は嬉しげに手に取った。と同時に老人は龍に変身し、夫人を海中に連れて行ってしまった。
龍宮に着くと青年に姿を変えた龍が夫人に求婚した。彼女は「夫がいるので」と断った。
龍は、諦めて夫人を浜辺に返した。
数十年後、寡婦となった水路の臨終の場に青年姿の龍が現れた。夫人は求婚に応じて息を引き取った。
公が江陵太守に任命され現地に向かう旅の途中、浜辺で休息を取った。その時、近くの高く険しい山の上に満開の躑躅が咲いていた。
夫人がこれを所望し、公が従者に採って来るよう命じたが、誰も応じなかった。
この時、側に来た牛連れの老人が山に登り、躑躅を手折ってきた。
老人が夫人に捧げると彼女は嬉しげに手に取った。と同時に老人は龍に変身し、夫人を海中に連れて行ってしまった。
龍宮に着くと青年に姿を変えた龍が夫人に求婚した。彼女は「夫がいるので」と断った。
龍は、諦めて夫人を浜辺に返した。
数十年後、寡婦となった水路の臨終の場に青年姿の龍が現れた。夫人は求婚に応じて息を引き取った。
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