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玉座
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目の前には左右に分かれて文武百官が立ち並ぶ。それぞれ色鮮やかな官服に身を包み自身を讃えている。内心はどうあれ彼らは玉座にある自分に忠誠を誓う。
彼らの背の向こう側、宮殿の外にはこの国の民が暮らしている。彼らは自分を敬愛している。それに応えるのが天が自分に与えた使命である。あの時は確かに使命を果たそうと誓ったのだ。
だが、臣下の裏切り、親族の背信、そして天候不順による凶作‥。
自身の力ではどうにも出来ないことばかりが続いた。
気が付くと自分は酒色に溺れていた。
そして全てを失った自分は小島のあばら家で日々を送っている。
振り返って見れば自分は王の器では無かったのだろう。なのに何故、天は自分を玉座に就けたのだろうか。
彼らの背の向こう側、宮殿の外にはこの国の民が暮らしている。彼らは自分を敬愛している。それに応えるのが天が自分に与えた使命である。あの時は確かに使命を果たそうと誓ったのだ。
だが、臣下の裏切り、親族の背信、そして天候不順による凶作‥。
自身の力ではどうにも出来ないことばかりが続いた。
気が付くと自分は酒色に溺れていた。
そして全てを失った自分は小島のあばら家で日々を送っている。
振り返って見れば自分は王の器では無かったのだろう。なのに何故、天は自分を玉座に就けたのだろうか。
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