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プロローグ
好きな季節
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1年のうちで、好きな季節は冬である。
夏が嫌いだから消去法で冬になったのかもしれない。暑いと何もできなくなる。暑いと虫も増える。それならば冬を選ぶ。
寒いのは苦手だ。とってもすごく。
でも、ストーブがあれば、毛布があれば、温かい家や服があれば冬が良い。
冬は夜中に家のドアを開けると音がしない。鈴虫の声もセミの声も。道を歩いている人も、夏と比べるとまったくいない。夏は真夜中だろうと明け方だろうとうろついている人がいる。暑さに耐えられず、蒸している家から飛び出すかのように。
ますます暑苦しい。
冬はそれがない。
寒いから好き好んで外へ出る人が少ない。ゆえに私は出る。寒い夜中に。それが嬉しいわけではない。人がいない時を選ぶとそうなってしまう。だから冬は良い。
張り詰めた空気は思っていた以上に悪くない。
雪が降れば綺麗だし、月明りの下を歩くのも悪くない。月の光の影は良い。地面にうっすらと自分の影ができる。見上げると丸い月。冬の方が月は美しさを増す。
悪くない。
たとえ寒いのが苦手だろうと、厚手のコートを着こんでマフラーを巻いて手袋をして耳当てをしてパーカーのフードでもかぶろうものなら寒さなど消えてしまう。
寒いから人が出歩かない。それは素晴らしいことだ。
だから私は冬が好きである。
いくらなんでも人がまったくいないのは恐怖を感じる。でもちゃんといるので心配いらない。自然に触れている時に世界を独り占めできる感じが嫌いではない。
3月ごろになると、寒さも和らぎ、三寒四温などといい、段々と暖かくなってくる。暖かいのも嫌いではない。暑いよりははるかに良い。寒いよりも適温が良いに決まっている。
だがそれは私に限ったことではない。
人間だけではなく、虫もそうなのだ。生きとし生けるモノならば暖かいと動き出す。例外もあるかもしれないがそれは置いておく。そこまで気に留めていられない。
そして桜が咲く。
面倒くさい物たちも蠢きだすには出すのだが、春になれば桜が咲く。
それは何にも代えがたい。
桜が咲くから春が好きだ。
冬と何が違うのかというと、春が過ぎると夏が来るから嫌なのだ。
春だ、桜だと舞い上がっているうちに桜が散り、八重桜を観に行ったりしていると、だんだんと暑さが本格的になってきて梅雨である。嫌である。暑さだけでなく湿気で動けなくなる。
なんであんなに具合が悪くなるのか。
気圧のせいなのか?
春の次はどうして夏なのだろう。
去年の夏は特に暑かった。地球温暖化が影響してきたらしい。見てみぬふりしてきた物が、現実味を帯びてきた。
しかも『暑い』ではなく『熱い』になっている。
地球に二酸化炭素の暖かい布団を巻いて、太陽の熱で発火直前というイメージなのだろうか?
暑い熱いヤバい。
夏は苦手である。
夏も良いところがないわけではない。
真夏の太陽、白い雲青い空。海風を受けて自転車を漕ぐ。紫外線がなければ最高。水辺はギリでセーフ。緑が元気な山道も悪くない。滝まで行けたら良い。
ただ暑い。
そこへ行くまでに体力が削られる。とっても削られる。
夏も悪くはない。
でも暑さのために全てのプラスが打ち消され、マイナスになってしまう。
秋は夏が過ぎて最も夏に遠いし、食欲の秋である。
冬を耐え抜き花を咲かせ、その花が実るのが秋である。芋も栗も柿も大好きだ。
嫌いになれるはずがない。
秋冬春はそれぞれ好きなのだが、夏がムリ。
しかも夏が増えて秋と春が減っているらしい。
そんな減りつつある絶滅危惧な春の桜の話。
夏が嫌いだから消去法で冬になったのかもしれない。暑いと何もできなくなる。暑いと虫も増える。それならば冬を選ぶ。
寒いのは苦手だ。とってもすごく。
でも、ストーブがあれば、毛布があれば、温かい家や服があれば冬が良い。
冬は夜中に家のドアを開けると音がしない。鈴虫の声もセミの声も。道を歩いている人も、夏と比べるとまったくいない。夏は真夜中だろうと明け方だろうとうろついている人がいる。暑さに耐えられず、蒸している家から飛び出すかのように。
ますます暑苦しい。
冬はそれがない。
寒いから好き好んで外へ出る人が少ない。ゆえに私は出る。寒い夜中に。それが嬉しいわけではない。人がいない時を選ぶとそうなってしまう。だから冬は良い。
張り詰めた空気は思っていた以上に悪くない。
雪が降れば綺麗だし、月明りの下を歩くのも悪くない。月の光の影は良い。地面にうっすらと自分の影ができる。見上げると丸い月。冬の方が月は美しさを増す。
悪くない。
たとえ寒いのが苦手だろうと、厚手のコートを着こんでマフラーを巻いて手袋をして耳当てをしてパーカーのフードでもかぶろうものなら寒さなど消えてしまう。
寒いから人が出歩かない。それは素晴らしいことだ。
だから私は冬が好きである。
いくらなんでも人がまったくいないのは恐怖を感じる。でもちゃんといるので心配いらない。自然に触れている時に世界を独り占めできる感じが嫌いではない。
3月ごろになると、寒さも和らぎ、三寒四温などといい、段々と暖かくなってくる。暖かいのも嫌いではない。暑いよりははるかに良い。寒いよりも適温が良いに決まっている。
だがそれは私に限ったことではない。
人間だけではなく、虫もそうなのだ。生きとし生けるモノならば暖かいと動き出す。例外もあるかもしれないがそれは置いておく。そこまで気に留めていられない。
そして桜が咲く。
面倒くさい物たちも蠢きだすには出すのだが、春になれば桜が咲く。
それは何にも代えがたい。
桜が咲くから春が好きだ。
冬と何が違うのかというと、春が過ぎると夏が来るから嫌なのだ。
春だ、桜だと舞い上がっているうちに桜が散り、八重桜を観に行ったりしていると、だんだんと暑さが本格的になってきて梅雨である。嫌である。暑さだけでなく湿気で動けなくなる。
なんであんなに具合が悪くなるのか。
気圧のせいなのか?
春の次はどうして夏なのだろう。
去年の夏は特に暑かった。地球温暖化が影響してきたらしい。見てみぬふりしてきた物が、現実味を帯びてきた。
しかも『暑い』ではなく『熱い』になっている。
地球に二酸化炭素の暖かい布団を巻いて、太陽の熱で発火直前というイメージなのだろうか?
暑い熱いヤバい。
夏は苦手である。
夏も良いところがないわけではない。
真夏の太陽、白い雲青い空。海風を受けて自転車を漕ぐ。紫外線がなければ最高。水辺はギリでセーフ。緑が元気な山道も悪くない。滝まで行けたら良い。
ただ暑い。
そこへ行くまでに体力が削られる。とっても削られる。
夏も悪くはない。
でも暑さのために全てのプラスが打ち消され、マイナスになってしまう。
秋は夏が過ぎて最も夏に遠いし、食欲の秋である。
冬を耐え抜き花を咲かせ、その花が実るのが秋である。芋も栗も柿も大好きだ。
嫌いになれるはずがない。
秋冬春はそれぞれ好きなのだが、夏がムリ。
しかも夏が増えて秋と春が減っているらしい。
そんな減りつつある絶滅危惧な春の桜の話。
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