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※好きなところ
しおりを挟む「真喜雄、好き」
柔らかく押し倒し、キスをする。額、鼻筋、頰、顎。最後に唇に触れようとした時、あの、と小さく声がかかった。
「え、嫌だった?」
「ち、違う・・・。そのー・・・おれの、どこが好き・・・かなって、」
目をそらし、唇を突き出した。
頰を撫でて手を握る。
空いた手でワイシャツのボタンを外すと、手を取られた。
「あの、答えてほしい・・・」
「んー・・・どうしよう、時間が足りなくなるんだけど・・・」
「え?」
「だって一言じゃ無理だもん」
シャツを左右に開き、胸の中心に指を置く。すぐに立ち上がり、硬くなってきた。左右に撫でると、腹筋が震えた。
「真喜雄、可愛いよ。コリコリしてきた」
「や、め・・・!」
「気持ちよくなるために、たくさん触るよ」
「ん・・・ぅ・・・透吾・・・」
「お腹の下の方、切なくなるよね。乳首も、熱を持ってじくじくしない?」
「す、る・・・う、・・・あっちぃ・・・あ、・・・あっ・・・」
目を細め、首を緩やかに左右に振る。
厚い唇からため息が漏れるたび、僕のペニスがピクリと跳ねる。
爪でひっかくと、喉をそらせ、掠れた声で喘いだ。
そっと開き、机の縁に足をかける。
まるで僕を誘い、受け入れようとしているみたいだ。
いつか、彼と繋がりたい。すぼまった秘部をとろけさせ、熱くさせ、快楽に溺れさせたい。
そのためには、僕がたくさん学ばなければならない。彼を傷つけないように、辛くないように。
押しつぶすように腰をゆっくり押し付け、覆いかぶさる。気持ちいい。すごく、感じる。
「あぁっ・・・!あ、苦しいっ・・・!」
「真喜雄・・・真喜雄・・・」
「ひっ、んっ、・・・!」
少し高い喘ぎ声が耳に響く。焦らないように息をつく。
「一途な君が、大好きだ・・・」
「とう、」
「僕に想いをぶつけてくれた時・・・君が流した涙が、今も僕の中でゆっくり揺蕩ってる。暖かくて、心地いいよ」
「・・・ずるい、ずるい、透吾・・・!」
「初めて触れ合った時はびっくりしたけど・・・あの時からきっと心を奪われてた」
「ん、っく、」
チャックを下ろし、パンツの上から撫でる。少しだけシミが出来ていた。
全て脱がせて、床に落とす。同じように脱ぎ捨てて、2つのペニスを握り込む。
亀頭を包み込んで指と手のひらでこねれば、水音が響いた。
「んぁあっ・・・!あ、あぁっ・・・!」
「僕を見つけてくれた・・・僕を見てくれた・・・。人と関わるなんて前は面倒なだけだったけど、今はこんなにも嬉しい・・・。もっと見てほしい、もっと話しがしたい。もっと笑ってほしいし、一緒にいたい。・・・好きなところとは、違うかもしれないけど・・・ん、ぅ・・大好きな君にしてあげたいことが、一緒にしたいことが・・・たくさんたくさん、あるんだ・・・」
「あぁっ!嫌だ・・・!」
手がドロリと濡れた。体が小刻みに揺れている。短く吐き出される呼吸は熱く、飲み込んでしまいたいほど甘かった。腰を擦り付けてキスをする。見つめ合ったまま舌を絡めると、涙が一筋落ちた。
「あ、いっ・・・いったぁ・・・とぉご・・・!」
「うん。すごく、嬉しい・・・」
「うぁっ、ん、んっ・・・!」
「真喜雄、さっき言ったのは、本当だよ。君に、してあげたいことが、たくさんあるよ。笑ってほしい。喜んでほしい。楽しんでほしい。幸せだって思って、感じてほしい。好きなんだ、君が、好きだよ・・・」
涙がボロボロと落ちた。
鼻をすすり、しゃくり上げる。
なぜ泣くのか分からなくて不安になって、慌てて手を強く握り顔を寄せる。
「ひっく、えっ、・・・ぐ、」
「真喜雄?」
「ごめっ、・・・嬉しすぎて、・・・泣いちまう・・・!」
「・・・びっくりした・・・よかった。・・・真喜雄、僕のことを見て?」
「や、やだ・・・!無理だ・・・!」
ぎゅーっと閉じたまぶたから、止めどなく涙が流れてくる。吸い付いて口の中で転がし、味わう。薄く目が開いた。
瞳に僕が映る。僕しか写ってない。僕のことしか見てない。見えてない。
嬉しい。もっともっと、見つめられたい。
眉が寄せられ、また涙が溢れた。
「ご、ごめっ、なんか、」
「ううん。嬉しいよ。次の授業、自習でよかった。まだまだたくさん、触れ合えるね」
「すけべ、透吾、・・・大好きだ」
ふにゃりと笑う。頭がクラクラした。我慢ができない。したくない。
机に乗り上げて覆い被さり、下半身を乱暴に押し付ける。足が背中で組まれ、さらに引き寄せられた。
ずっとこのままくっついていたいって、強く強く、思った。
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