Evergreen

和栗

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「就職活動??」
「はい!」
マツくんが元気よく返事をした。
今日はお休みで、和多流くんは前の会社に行かなきゃならなくて、1人でクマさんのお店に来た。
平日だというのにマツくんがいたので事情を聞いたら、夜間の学校に学生が侵入して大騒ぎになり臨時のお休みになったと言われた。そんなこと、あるんだ。
「てわけで来てもらって、賢ちゃんはツーリングに行ったのよ」
パスタが置かれた。クマさん、今、ツーリングって言った?
「あれ?知らない?賢ちゃんバイク乗るんだよ」
「知らなかったです」
「おれもわたくんも乗れるよ」
「えぇっ!?」
「知らなかったの?今度乗せてもらいなよ。あの人大型まで持ってるから」
「えぇー!?しらないです!初めて聞いた!」
意外なところで意外なことを知ってしまった。
かっこいいなぁ。大型バイク。おれは原付しか乗れないし・・・。
「おれも持ってますよ」
「ええええ!?」
「春日部くんも取ればいいよ。みんなでツーリング行こうよ。なくてもさ、わたくんの後ろ乗ればいいし」
「店の裏にあるバイクって誰のなんですか?犬飼さんと、料理長と、もう一台」
「あれ?わたくんのだよ」
「は!?」
「厳密にいうとわたくんのお爺さんが乗ってたやつだけど、わたくんが車買う時に手放しておれがもらったの。返そうかなーって思ってたから、そろそろ声かけるよ」
「・・・なんで黙ってたんだろう」
「え?だって春日部くん車が好きなんでしょ?」
「えっ」
「なるほど。恋人の好みに合わせたいんですね、藤堂さんは。わかります」
「あ!?え!?知って、」
「いやー、もう、すぐよ?すぐ。この子勘が良すぎるんだわ。おれらもすぐバレたし」
「愛し合うのに性別も人種も年齢も関係ありませんから。もちろん他言もしません。そんな無粋なこと、男の恥っす」
マツくんは当たり前のようにいう。そして身を乗り出すと、おれの進路のことなんですけど、と話を戻した。しまった。脱線しすぎた。
「えっと、ごめん・・・あの、マツくん、大学行かないの?今の成績なら行けるよ?」
「働きたいんです。でも、条件が厳しくて」
「条件?親御さんの?」
「いえ、おれ自身のです」
「どんな?」
「ここでの仕事を週に2回、家から通えてしっかり稼げて人のためになる仕事がしたいんです」
「・・・んと、フリーター、みたいな?」
「なんでもいいです。でも」
「でも?」
「おれ、吾妻なんで、どこに行っても嫌厭されます。仕方のないことですけど、最近、ちょっと悔しいです」
吾妻高校は地元ではとても有名な不良高校だ。補導に警察沙汰は当たり前だし、子供は近づくなと言われて育つらしいし、道を歩いていると避けられるのは当たり前、バイトも履歴書を見た途端にお断りされるようだった。
最近では落ち着いてきているけど、根付いたものを取り払うのはとても大変なことだ。
「県外には出たくないんです。お金を稼いで、しっかり貯めて、おじさんに返したい」
「おじさん?あ、保護者の方?」
「はい。おれ、子どもの頃両親が死んで、引き取ってくれたのがおじさんなんです」
「そっか。返したいって話しはしてあるの?」
「え?なんでする必要があるんですか?」
「返してほしいって言われたのかなって」
「言われてません。というか何も、言われません。え、普通は返したいって思わないんですか?」
「マツくんが思ってても親御さんが思ってるかは分からないから」
前にもいたな。こういう子。迷惑をかけてきたから、大変な思いをさせてきたから、自立したいと言っていた。成瀬さんから紹介されて、話を聞いて、おれがどんなふうに大学を卒業したのか話をしたら真剣に話しを聞いていた。
彼の親御さんは普通に大学に通って時間がある時にバイトでもすればいい、返す必要はないと言っていたらしいけど、結局彼自身が納得しなくて昼間は働いて夜学に通っている。
「話したほうがいいんですか?」
「仲は悪くないでしょ?」
「はい。良くしてくれます」
「話したほうがいいと思うよ。大学も一度考えてみたら?」
「大学はいいです。働きたいんで!でも、希望通りのところが中々・・・」
「マツー、ここは辞めていいって」
「おれが辞めたくないんです!ここで受け入れてもらって、おれはすごく嬉しかったんです!週2がダメなら週1でもいいです!」
「でもその条件だと働けないんだろ?人のためってどういうことなの?」
「・・・分かりません。ただ、誰かに必要とされたい」
彼の言っていることが少し分かる。
必要とされたくて人肌を求めたこともあったし、必要とされたいから講師になった。
人のためになっていると信じたかった。
分かるからこそ、急ぐ必要はないと思う。
「でも、マツくんの成績だったら大学に通って、教職をとったらいいと思うんだけど・・・君みたいな子、絶対に必要とされると思う」
「・・・お金が欲しいです」
「なんで?」
「変ですか?お金があれば、きっと誰も文句は言わないですよ」
あれ?なんか、どこかで聞いたようなフレーズ。
必死に思い出して、ようやく分かった。直哉と同じことを言ってるんだ。
事情があるんだろうけど、焦っていてもいい結果は生まれないよな・・・。直哉もそうだったし。
どちらかというとおれもお金は欲しかったし、時給がいいから講師になったっていうのもあるし・・・。
「何かあるかなぁ・・・」
「もうさー、夜の世界に入っちゃえば」
クマさんが爆弾発言。マツくんは目をパチクリすると、少し考えた。
「免許取れば、送迎とかできますか」
「できるんじゃない。まぁ、運転手って時給そこまでよくないけど」
「く、クマさん!」
「・・・おれ、顔に自信がないからホストは無理だしな・・・」
「な、何を真剣に、」
慌てて止めようとした時、お店のドアが開いた。
和多流くんと、犀川さんだった。驚いて口を開けると、和多流くんがふにゃりと笑う。
「ただいまー。早く終わったから来たんだ。で、ついでにこいつ拾ってきた」
「クマ先輩こんちはー。あれ?知らない子がいる」
マツくんを見て、犀川さんが笑う。
立ち上がって背筋を伸ばすと、ピッと頭を下げた。
「初めまして。松木丈太郎といいます。料理長の元で働かせてもらってます」
「料理長?!クマ先輩生意気ー!あはは!」
「お前こっち来い。フライパンで殴ってやるから」
4人がけの席に移動して、腰掛ける。和多流くんはハンバーグランチ、犀川さんはグラタンを注文した。
「春日部くん、その服似合うね」
「へ??」
「当たり前だろ。おれが選んだんだから」
「春の色って感じ。んでさ、あの子何?高校生?」
「あの子は、はい。高校生で・・・おれの勤めている塾の生徒です」
「へー。ふぅん」
カトラリーを用意するマツくんをじっと見て、またこちらに向き直る。
「どこの高校?」
「吾妻」
「吾妻?なにそれ?どこ?」
「え?知らないですか?」
「うん。おれ地元ここじゃないし、住んでるのもここじゃないし」
あ、そうか。少し離れちゃえば知らないこととかもあるのか。
少しびっくりした。
マツくんが近づいてきたので座るように促すと、犀川さんの隣に腰掛けた。
「マツくん、どうしても働きたいならやっぱり、吾妻の名前を知らないところの方がいいんじゃないかな。この町だと多分、厳しいよ」
「はい」
「おれたちは分かってるよ。君が学校をよくしようと行動してるの。実際助けてもらったし。でも、偏見をなくすのはすごく時間がかかると思う」
「・・・そうですよね」
「・・・あのね、隣の犀川さん、吾妻のこと知らないんだって」
「え?!」
目を丸くする。犀川さんはキョトンとして、うん、知らないけど?と首を傾げた。
「犀川さんみたいな人もたくさんいると思うんだ。そんなに遠くない町だと思うから、そっちで探してみたら?おれ個人としては大学に行ってほしいんだけど・・・」
「吾妻ってなんなの?頭悪いの?」
「伝統ある不良高校だよ」
和多流くんが答えると、携帯で調べ始めた。
じーっと見ていたかと思ったら、いきなり笑い始めてテーブルを叩いた。
「こ、こんな高校まだあんの!?おれらの世代で終わりじゃないの!?やべー!ツボった!!あははははははは!!」
「今はだいぶ落ち着いてきたらしいけどね。ちなみにこの子番長だよ」
「やめて!!死ぬ!!時代錯誤!!あはははは!!何、仕事探してんの??」
ひーひーと引き攣りながら問いかけると、マツくんは元気よく返事をした。
「あー笑った。そこそこ成績いいなら大学行けばいいのに」
「お金を稼ぎたいんで」
「ふーん。そっかぁ。免許持ってんの?」
「今通ってます。筆記試験はないんで、すぐ取れると思います」
「バイクでも持ってるの?」
「はい」
「へぇ。童貞?」
「はい」
「へぇー、いいじゃんいいじゃん。真面目だし、受け答えしっかりしてるし。でも童貞かぁ。うーん、女の子に興味ある?」
「いえ、特には・・・」
「年上と年下どっちが好き?」
「年上の方が、安心します」
「何で?」
「・・・優しいから」
初めて、初めてマツくんが照れたところを見た!!
な、なんか、可愛い!!
答えてから首元まで赤くして、そっと俯いた。
料理を運んできたクマさんが驚いたようにその様子を見ていた。
「マツも照れるんだね」
「いや、まぁ、はい、・・・」
「えー?じゃあ年上のお姉さんに筆おろししてもらいたいタイプ?」
「お前ね、先輩の店で何下品なこと言ってんの?頭割るよ?」
「そ、そういうことは、考えたこと、ないです・・・!」
「60代以上の女性ってどう思う?」
「え?女性の年齢って大事ですか?みんな綺麗で優しくて、穏やかで、美しいです」
「ふむふむ。キミ何歳?」
「留年しているので、今高校三年生です。19歳です」
「じゃあ、卒業してすぐ20歳か」
「はい」
「じゃあ採用。よろしくね」
え!?
え!!??
あまりにも突然で驚いて和多流くんを見ると、美味しそうにハンバーグを食べていた。
マツくんはポカンとしている。
クマさんもキョトンとした後、話がまとまったならよかったねーと言って厨房へ戻って行った。
「さ、採用、とは?」
「おれの働いてる女性用風俗でのセラピスト見習い兼、運転手」
「・・・え?女性用風俗?」
「世の中の女性に満足してもらうためのお店。本番はなし。女性に尽くして奉仕するのが仕事。女性の欲望を叶えてあげるのが、セラピストの幸せ」
「・・・でも、」
「キミ、性の経験ないんでしょ?性病とか持ってないの分かるし、見た目も可愛いし清潔感あるし、爪も整ってる。見るからに真面目だし話していて不快にならないし、高校生にしちゃしっかりしてるし。うちは今人手不足なんだよね。いい子が欲しくてさ」
「時給って、」
「まずは運転手だからそうね、時給はこれくらいでー、週何回入れるの?」
「ここでの仕事を優先させたいです」
「じゃあ週4は無理?」
「できます!」
「ってなるとー、まぁ最初はこれくらい?」
「ま、待って!!おれは、マツくんの、あの、担任とはいえないけど担当教室の講師で!!いきなり夜の仕事を勧めるのはちょっと、」
「えー??でもこの子絶対伸びると思うんだけど。だって気配りと目配り、すごくない??男女分け隔てなくいろんなお客さんのこと見てるし、癖とかも見てるでしょ」
そこまで気づいていたんだ。
マツくんは、それしかできませんから、と言った後いきなり立ち上がった。
ドアが開き、杖をついたおばあさんが入って来た。小走りで駆け寄り、そっと扉を支えて手を出す。
「いらっしゃいませ」
「いつもありがとう」
「豆腐ハンバーグですか?」
「そう。私、それが1番好きだから」
「伝えて来ます。そこ、座ってください」
2人がけの席に案内して、椅子を引く。
犀川さんはニコッと笑ってからおれを見た。
「記憶力もいいと来た。ますます欲しくなって来たよ。あぁいう子は絶対お客さんに求められると思う」
「えっ、」
「いい子、見つけた。ラッキーだったな。絶対におれがもらうよ。ごめんね、春日部くん」
ジク、と胸が痛んだ。犀川さんが手招きをしてマツくんを呼ぶ。
「一度親御さんに話す?それともここで決めちゃう?」
「え・・・うーん・・・」
「断られても諦めないよ。絶対に来てもらうから。ね、サービスするのって楽しいでしょ?それはどんな仕事も同じだよ。うちのところはメリットも多いよ。お金ももらえるし。まぁ時間帯がめちゃくちゃになることはあると思うけど」
「ま、マツくん!親御さんにちゃんと話をして、だって、きみ、本当に成績も伸びて来てるんだよ。どこだって、いけるんだよ?」
「はい・・・」
「No. 1はおれがいるから譲れないけど、でもきっと、お客さんはキミを求めて何度でも来てくれるよ。運転手なんてする暇もないかもしれない。でもそれは名誉なこと。数ある男の中からキミだけを求めてお客さんが来る。この快感は絶対にどんな快感にも勝てないよ」
マツくんの目が輝いた。
あ、だめ。決めちゃう。きっと、もうマツくんの中で決まってしまった。
「やります。やりたいです。本当に、おれは、必要とされますか」
「もちろん。キミの努力次第だけどね。でも今、おれはキミを求めてる。決めてくれてよかった。これ、おれの連絡先。こまめに連絡入れるから。やっぱり辞めますって言われたら困るからね」
「はい!ありがとうございます!」
「春日部くん、おれの勝ちだね。説得力が足りないなぁ」
体まで熱くなる。
悔しい・・・!
マツくんは、成績も伸びてるし・・・!もっと、視野を、広げて欲しくて・・・。
あぁ、でも、確かに、説得力がないなぁ・・・。
大学に行きたくない人に行きなよって言ったって、意味、ないよね・・・。
何があるのか、何が楽しいのか、ちっとも言葉にならない。
「春日部先生」
「え、」
「あの、ありがとうございます。春日部先生だけです。大学、勧めてくれたの。おれの周りはみんな卒業できればいいっていうから・・・その先って、1人で考えなきゃならなくて・・・卒業までまだあと1年あるので、よろしくお願いします!」
深々と頭を下げて、マツくんは顔を上げた。こちらこそ、と頭を下げてマツくんを正面から見る。
「また、悩むことがあったら言ってね。何だって、聞くからね」
「ありがとうございます。へへっ。おれの先生は、春日部先生だけです」
「・・・ありがとぉ、嬉しいよ」
帰ろうと立ち上がると、和多流くんも静かに立ち上がった。そしていきなり犀川さんの頭を叩き、バシャ、と水をかけた。
「ぷはっ、えー?おれなんかした?」
「最後の一言が余計。涼くん、帰ろ」
ポン、と背中を叩かれてお店を出た。
足取りが重い。くしゃくしゃと頭を撫でられて顔を上げた時、涙が落ちた。
「和多流くん、」
「うん?」
「・・・おれ、」
「みんながみんな、大学を目指して勉強をしているわけじゃないからさ。マツくんは早く働きたかっただけだよ。それだけ」
「・・・の、伸びて、たから、だから、奨学金とか、」
「うん。彼の頑張りは涼くんが1番知ってると思うよ。でも、大学には行かないって選択をしたんだ。応援してあげよう。犀川のところなら悪いようにはならないし、クマの店でも会えるでしょ」
「く、悔しい、おれ、何も言えなくて、」
「次に活かそう?きっと進路に悩んでいる子は沢山いるから・・・悩んでいる子に寄り添えるのは、涼くんのいいところ。じっくりゆっくり考えて、道を示すタイプだから。きっとその方が安心するって思う子もたくさんいるよ」
泣きながら家に帰った。
情けなかったけど、和多流くんはずっと隣にいてくれた。
沢山泣いてようやく応援しようと思えた。
本当に勿体無いと思うけど、でも、彼が選んだ道だから。
彼の先生として、精一杯、見守っていこうと思った。
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