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1章
22-2
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目を覚ますと、そこは知らない天井だった。
豪華なシャンデリア、沈みこまないちょうどいい硬さのベッド、心地よいシーツの感触。身体を纏っている物の肌触りは、極上のシルクに似ている。死んだらこんなもの着るのだろうか。
天国って、花畑とかそんなイメージだったけれど、イヤに現実的なもんなんだな。
起き上がろうとした左手が、何か暖かいものに繋がれている。「何だろう」とそちらに視線を移してみると、見覚えのある大きな手が「絶対離さない」と云わんばかりに、ぎゅっと俺の手を握っていた。
「アオ!! 目、覚ましたのか!?」
横から大きな声が聞こえたかと思うと、目の前に今にも泣き出しそうなイーサンの顔が飛び込んできた。
何度かぱちぱちと瞬きをしてみるが、目の前の彼が消えることは無い。……どうやら、幻覚や妄想の類いではないようだ。
「イー、サ、ン……? あれ、俺……たしか診療所が火事で……ここは……?」
身体を横にしたまま辺りを見回してみるが、こんな豪華な部屋に心当たりはない。
「ここは宿舎の俺の部屋だ。……診療所は全焼。何とかお前を引き摺り出して、ここに連れてきた」
手を添えられてどうにか身体を起こし、改めてだだっ広い室内を見回す。まだ夢見心地の頭で「ここでイーサンは生活してるんだ」なんて呑気に思っていると、身体が痛い程に抱き締められた。
「イーサン……どうして……」
「良かった、本当に良かった無事で。痛い所ないか? 一応軍医に診させたら、煙は吸い込んでいたが他に怪我は無いだろうと言ってはいたが……」
俺の存在を確かめるかのように、彼は頭から肩、背中、腰と俺の身体を撫でた。
いまだにこれが現実だという実感が持てない。でもこの幸せな暖かさは、心が疼くような匂いは、紛れもない彼のもの。
「……助けて、くれたの? ……俺、あんな酷いこと言ったのに……」
これが現実だと脳が認識をすれば、直前にイーサンと言い合った記憶が蘇る。
「義務で抱くのは止めてくれ」
あの言葉は彼の心を抉ったであろうし、確実に俺は嫌われた筈だった。
「当たり前だろ」
少し掠れた声でそう囁く彼からは、俺を嫌悪する雰囲気なんて微塵も感じない。寧ろ、それとは真逆。
「うそ……なん、で……あんな火の中……」
「お前が居るなら、どんな所にだって行ってやる」
1階なんて火の海だったろう。下手すれば自分が命を失いかねない。そこに飛び込んで、2階まで助けに来てくれたというのだろうか。
――俺の為に……
震える手で彼の背中に手を回すと、「くっ…」という唸り声と共に、彼の眉に濃い皺が寄る。
「ちょっ、まさか……!!」
「っ……止めろアオ、何でもない……」
彼の制止を無視して、来ていたシャツの裾を思い切り捲りあげる。黒いシャツの下から現れた肌は、腰から背中にかけて真っ赤に爛れ、見るだけで痛々しいものだった。
「なっ、酷い火傷! ……まさか、俺を助ける時に」
慌ててそこに回復魔法を掛けるが、かなり深い火傷のようで、直ぐには皮膚が戻らない。もう一段階強い魔法を施すと、ようやく元の状態へと戻り始めた。
彼はバツが悪そうにそっぽを向き、小さく口を開く。
「……アオの上に、焼けた壁が崩れ落ちそうになっていた。お前の綺麗な肌にこんな痕、付けられる訳ないだろ」
その言葉で胸がいっぱいになり、大きく開かれた瞳が潤み始める。
――どうしてそんな身を犠牲にして……俺なんかの為に……
「……どうして貴方はいつもそうやって……俺に対して一生懸命なんだよ」
蓋をしていた気持ちが、一気に溢れかえった。
――足掻いてもいいだろうか。
誰にも渡したくない、諦めたくないなんて思ったの、生まれて初めてなんだ。
もう自分の気持ちを押し殺すなんて出来ない。
白いガウンの胸元をキュッと握ると、その奥にある熱い場所が、痛い程に彼への愛を叫んでいた。
「こんな傷なんかより、余程お前の方が苦しかっただろう。ごめんな、直ぐに助けてやれなくて」
俯いた顔を横に振った後、スウッと息を吸い込む。
次に顔を上げた時、彼を見つめる紫色の瞳は、見た事ない程に強く輝いていた。
「……俺、イーサンの事が好き」
初めて見た時から「なんて美しい宝石なんだろう」と思っていた彼の瞳が、大きく開かれる。
心からの言葉を彼に伝えた俺は、今までのどんな時よりも彼の大きな身体を強く抱き締めた。
――例えこの選択が世界の理を壊すものだとしても、「モブが何を言っている」と蔑まれてもいい。
彼の『特別』になりたい。
「ア、オ……?」
彼の声は少し震えていた。
それが何を意味するのか……考えるより先に、俺の口からは言葉が溢れていく。
「イーサンは本来なら、フタバと結ばれるのが正解なんだと思う。でも俺、イーサンが好き。イーサンが欲しい、イーサンを俺だけのものにしたい……大好き……」
それ以上は涙が止めどなく溢れ、言葉が詰まってしまう。
そんな俺の身体が、痛い程に抱き返された。
「……なんだよそれ……そんなくだらない正解なんて必要ない。俺も……お前の事が好きだ。俺がこの世で1番愛しているのは他でもない、お前だ……アオ」
驚いて彼の胸から顔を上げると、そこには極上の微笑みが俺を待っていた。
「……イーサンが俺の事……?」
震える俺の唇を、イーサンの長い指がそっと撫でる。
「初めて食事をした時……可愛らしくて愉快で、そして綺麗な男だと思った。何度も時を重ねて行く内に、どんどんお前の事が知りたくなって、色んな顔が見たくて……そしていつしか、泡沫のようなお前を、どこにも行かぬよう俺の腕の中に閉じ込めておきたくなった」
「そ、そんな……俺そんな綺麗なもんじゃないよ……」
「そんな事はない。この世に『天使』が本当に存在するならば、それはお前の事だと思うぞ……アオ」
「……っっ!!」
いつもの意地の悪い彼は姿を隠し……代わりに甘い顔で擽ったい言葉を紡ぐ色男が、そこに存在している。そんな彼の事を直視出来ずに、赤く染った顔を俯かせる。だがそれは、いつの間にか唇から顎へと移動した彼の指によって阻止された。
しばらくの間、そのままじっと見つめ合っていた2人の唇が、互いを求めて触れ合う。
「なぁ、アオ……俺のものになれよ」
数ヶ月前、同じ言葉を言われた時は即座に拒否をした。
「んっ、……なる。俺、イーサンのものになりたい」
今はその言葉が、どうしようも無くなるくらい嬉しくて仕方ない。
――見ているだけで蕩けそうになる、そんな表情の彼の両眼には、満開の花のように笑う俺の顔が映っている。
「愛してるよ、アオ……俺のアオ」
「俺も好き……イーサンの事、大好……」
言い終わる前に、俺の唇が大好きな彼の口で塞がれる。
どうしようもなく気持ちが溢れ、彼が欲しくて堪らなくて、自らもその唇を貪った。
豪華なシャンデリア、沈みこまないちょうどいい硬さのベッド、心地よいシーツの感触。身体を纏っている物の肌触りは、極上のシルクに似ている。死んだらこんなもの着るのだろうか。
天国って、花畑とかそんなイメージだったけれど、イヤに現実的なもんなんだな。
起き上がろうとした左手が、何か暖かいものに繋がれている。「何だろう」とそちらに視線を移してみると、見覚えのある大きな手が「絶対離さない」と云わんばかりに、ぎゅっと俺の手を握っていた。
「アオ!! 目、覚ましたのか!?」
横から大きな声が聞こえたかと思うと、目の前に今にも泣き出しそうなイーサンの顔が飛び込んできた。
何度かぱちぱちと瞬きをしてみるが、目の前の彼が消えることは無い。……どうやら、幻覚や妄想の類いではないようだ。
「イー、サ、ン……? あれ、俺……たしか診療所が火事で……ここは……?」
身体を横にしたまま辺りを見回してみるが、こんな豪華な部屋に心当たりはない。
「ここは宿舎の俺の部屋だ。……診療所は全焼。何とかお前を引き摺り出して、ここに連れてきた」
手を添えられてどうにか身体を起こし、改めてだだっ広い室内を見回す。まだ夢見心地の頭で「ここでイーサンは生活してるんだ」なんて呑気に思っていると、身体が痛い程に抱き締められた。
「イーサン……どうして……」
「良かった、本当に良かった無事で。痛い所ないか? 一応軍医に診させたら、煙は吸い込んでいたが他に怪我は無いだろうと言ってはいたが……」
俺の存在を確かめるかのように、彼は頭から肩、背中、腰と俺の身体を撫でた。
いまだにこれが現実だという実感が持てない。でもこの幸せな暖かさは、心が疼くような匂いは、紛れもない彼のもの。
「……助けて、くれたの? ……俺、あんな酷いこと言ったのに……」
これが現実だと脳が認識をすれば、直前にイーサンと言い合った記憶が蘇る。
「義務で抱くのは止めてくれ」
あの言葉は彼の心を抉ったであろうし、確実に俺は嫌われた筈だった。
「当たり前だろ」
少し掠れた声でそう囁く彼からは、俺を嫌悪する雰囲気なんて微塵も感じない。寧ろ、それとは真逆。
「うそ……なん、で……あんな火の中……」
「お前が居るなら、どんな所にだって行ってやる」
1階なんて火の海だったろう。下手すれば自分が命を失いかねない。そこに飛び込んで、2階まで助けに来てくれたというのだろうか。
――俺の為に……
震える手で彼の背中に手を回すと、「くっ…」という唸り声と共に、彼の眉に濃い皺が寄る。
「ちょっ、まさか……!!」
「っ……止めろアオ、何でもない……」
彼の制止を無視して、来ていたシャツの裾を思い切り捲りあげる。黒いシャツの下から現れた肌は、腰から背中にかけて真っ赤に爛れ、見るだけで痛々しいものだった。
「なっ、酷い火傷! ……まさか、俺を助ける時に」
慌ててそこに回復魔法を掛けるが、かなり深い火傷のようで、直ぐには皮膚が戻らない。もう一段階強い魔法を施すと、ようやく元の状態へと戻り始めた。
彼はバツが悪そうにそっぽを向き、小さく口を開く。
「……アオの上に、焼けた壁が崩れ落ちそうになっていた。お前の綺麗な肌にこんな痕、付けられる訳ないだろ」
その言葉で胸がいっぱいになり、大きく開かれた瞳が潤み始める。
――どうしてそんな身を犠牲にして……俺なんかの為に……
「……どうして貴方はいつもそうやって……俺に対して一生懸命なんだよ」
蓋をしていた気持ちが、一気に溢れかえった。
――足掻いてもいいだろうか。
誰にも渡したくない、諦めたくないなんて思ったの、生まれて初めてなんだ。
もう自分の気持ちを押し殺すなんて出来ない。
白いガウンの胸元をキュッと握ると、その奥にある熱い場所が、痛い程に彼への愛を叫んでいた。
「こんな傷なんかより、余程お前の方が苦しかっただろう。ごめんな、直ぐに助けてやれなくて」
俯いた顔を横に振った後、スウッと息を吸い込む。
次に顔を上げた時、彼を見つめる紫色の瞳は、見た事ない程に強く輝いていた。
「……俺、イーサンの事が好き」
初めて見た時から「なんて美しい宝石なんだろう」と思っていた彼の瞳が、大きく開かれる。
心からの言葉を彼に伝えた俺は、今までのどんな時よりも彼の大きな身体を強く抱き締めた。
――例えこの選択が世界の理を壊すものだとしても、「モブが何を言っている」と蔑まれてもいい。
彼の『特別』になりたい。
「ア、オ……?」
彼の声は少し震えていた。
それが何を意味するのか……考えるより先に、俺の口からは言葉が溢れていく。
「イーサンは本来なら、フタバと結ばれるのが正解なんだと思う。でも俺、イーサンが好き。イーサンが欲しい、イーサンを俺だけのものにしたい……大好き……」
それ以上は涙が止めどなく溢れ、言葉が詰まってしまう。
そんな俺の身体が、痛い程に抱き返された。
「……なんだよそれ……そんなくだらない正解なんて必要ない。俺も……お前の事が好きだ。俺がこの世で1番愛しているのは他でもない、お前だ……アオ」
驚いて彼の胸から顔を上げると、そこには極上の微笑みが俺を待っていた。
「……イーサンが俺の事……?」
震える俺の唇を、イーサンの長い指がそっと撫でる。
「初めて食事をした時……可愛らしくて愉快で、そして綺麗な男だと思った。何度も時を重ねて行く内に、どんどんお前の事が知りたくなって、色んな顔が見たくて……そしていつしか、泡沫のようなお前を、どこにも行かぬよう俺の腕の中に閉じ込めておきたくなった」
「そ、そんな……俺そんな綺麗なもんじゃないよ……」
「そんな事はない。この世に『天使』が本当に存在するならば、それはお前の事だと思うぞ……アオ」
「……っっ!!」
いつもの意地の悪い彼は姿を隠し……代わりに甘い顔で擽ったい言葉を紡ぐ色男が、そこに存在している。そんな彼の事を直視出来ずに、赤く染った顔を俯かせる。だがそれは、いつの間にか唇から顎へと移動した彼の指によって阻止された。
しばらくの間、そのままじっと見つめ合っていた2人の唇が、互いを求めて触れ合う。
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数ヶ月前、同じ言葉を言われた時は即座に拒否をした。
「んっ、……なる。俺、イーサンのものになりたい」
今はその言葉が、どうしようも無くなるくらい嬉しくて仕方ない。
――見ているだけで蕩けそうになる、そんな表情の彼の両眼には、満開の花のように笑う俺の顔が映っている。
「愛してるよ、アオ……俺のアオ」
「俺も好き……イーサンの事、大好……」
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