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1章
23-2
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「……っ、は……も、むり……っぁ……」
どのくらい時間が経ったのだろうか。
狂ったように身体を重ね合い、2人の身体はどちらのものと分からない精液でドロドロに濡れている。ナカの深い場所に出され続け、膨らみを帯びた腹部は痙攣が収まらない。
「抜こうとする度、引き留めるのはお前だろ?」
少し掠れた声が、フッと笑う彼の色香に拍車をかけている。汗で濡れた俺の頬を撫でながら、それはそれは愉しそうにイーサンは俺の耳を齧っていた。
「……っそんな、こと……」
「少しでも離れようとすると、嫌がるのは誰だったか」
……それは、紛うことなく俺です。
でもそれを認めるのはまだ恥ずかしくて……赤い顔を横に向け、思い切りそっぽを向いた。
イーサンがご立派なそれを抜こうとすれば、俺の秘部がきゅうきゅう締まって阻止を開始し「やだ……もっと」と涙混じりに懇願を、しました。確かに。
おかしい。
誰かを好きになる、というのは…こんなにも執着してしまう事だっただろうか。
イーサンが、少しでも離れるのが耐えられない。肌が触れ合っていない事に耐えられない。彼の視界も、思考も、身体も…全て俺で埋めつくしたい。
「……だって、ずっと俺のナカにいてほし……っっっ」
ポツリと呟いた言葉は、当然の如くイーサンの耳には届いており……繋がったままの彼の質量がグンッと増すのを感じた。
「そんなの俺の事、好きか?」
耳元でそう囁かれ、ゾクゾクっと背中から腰に快楽が走る。そっぽを向いていた顔を彼の方へと向けると、間近に「愛おしくて仕方ない」と恍惚な表情で俺の事を見つめる綺麗な顔があった。
絡ませ合う眼差しをそのままに、俺が「……好き」と声には出さず唇だけを動かすと、それまで正面から向き合っていた身体が急にひっくり返されベッドに伏せる。そのまま腰を荒く掴まれ高く持ち上げる体勢になると、いつの間にか臨戦態勢に戻った彼のソレがグズグズな俺のナカをパァンパァンと勢いよく腰を突き付けた。
「ぁああぁ…っ、あっイーサン、はげしっ……ら、めぇぇ…んぁんぐっ、っあっぁっあ!!」
いきなりの激しい打ち付けに、思わずシーツをぎゅぅぅっと掴む。
「なぁその可愛いの、無意識? ……タチ悪いな」
長い時間攻められ続けた最奥のキツい場所は、もうすっかり彼の先端のカタチになり、ぐぽぐぽ音を立てながら美味しそうにソレを飲み込んでいる。
「なにそ、れっ……やぁ、しらな…んふぅ……っんぅ……ね、もう……むりぃ……」
「無理じゃないだろ? こうやって種付けされて喜んでるぞ、アオのナカは」
「んぁあっ……ふかい、おっきぃ………っあ、んふ」
遠慮なくナカを貪る彼の身体が後ろから覆いかぶさって来たかと思えば、長い指が俺の口角に引っ掛けられ、そのまま人差し指が口内を這いずる。指の腹でザラザラした舌を擦り、上顎を撫でられるとぎゅぅっと腹に力が入る。その指をイーサンの舌にするのと同じように舌を絡め、ちゅぅちゅうと吸うと、体内にいる彼の欲が大きくなるのが分かる。
「俺以外にそんな顔、見せるなよ?」
「みせな、……はっは、んぁっイーサンだけ……ぁあっあ…おれ、イーサンしか、いらない……からぁ…あっ、あふ……」
口内の指が更に増やされ、上も下も両方の口が荒々しく犯さる俺は夢中で腰を振る。
――もっともっと、狂うぐらいに……俺を求めてよ。ねぇ、イーサン。
もう空っぽになっていると思っていた局部も、また元気に勃っている事に気が付いたイーサンが、空いた手でソレを袋ごと揉みしだいた。
「ほら、まだ出るだろ?」
ぐにゅっと敏感なそこを揉まれ続け、一際大きくナカを突き上げられると、身体全部が悦び痙攣する。
「むり、……ぁっふぁ……んぉぐっもっ、でな……ぃ……っっあぁあぁあああ」
もう薄くなった液を撒き散らしながら、感覚のない襞で彼を締め上げると、イーサンが「んっ…」と艶かしい声で唸りゴプッと吐き出された熱で腹部が更に膨らむのを感じた。
>>>
「折角だ。アオに渡したいものがある」
流石に体力を使い果たし、ベッドで抱き合って暫く余韻に浸っていると、思い出したかのようにイーサンがそう呟いた。
彼は起き上がると、俺の身体を支えながら起こし「ちょっと待ってろ」と、ベッドサイドに置かれていた黒いガウンを羽織ると、なにやら入口近くにあるクローゼットへと向かって行った。「何だろう……」とその姿を見つめていると、彼は見た事のある漆黒の短剣を手に俺の元へと帰ってきた。
「これ、アオにやるよ」
隣に戻ってきた彼は、俺の名前と同じ青い宝石が光るそれを差し出しだす。
「えっ!? こんな立派なものを……っていうか、イーサンの大切なものなんじゃないの、これ……」
「まぁ、そうだな。だからお前にやるんだよ」
彼の手で輝くそれは、以前イーサンが部屋に忘れ、俺が騎士団へと届けたものだった。信じられないくらい大きな宝石が幾つも嵌り、おそらくだがとてつもない価値あるものだろう。実際あの時、ギルバートも「イーサンが命の次に大事にしてる」って言ってたし。
そんな大切なものを、俺が受け取ってもよいのだろうか。
「ほ、ほんと……に?」
彼の甘い瞳には、眉を下げ不安げな顔が映り込んでいる。するとそんな俺を安心させるかのように、優しく頭を撫でてくれた。
「あぁ。別に使えと言っている訳じゃない、お守りみたいなもんだ。……それを俺だと思って、大事にしてくれ」
そこの宝石に負けないくらい見開かれた大きな瞳で彼を見つめると、「ふっ」と柔和に微笑んでくれた。
差し出された短剣を、おそるおそる受け取った。ズッシリとしたそれは無機質で冷たいはずなのに……何故だかとても暖かく感じる。
「あり、がとうイーサン。……うん、大事にする」
「俺だと思って」そう言われると、途端にその短剣が愛おしくて仕方がなくなる。肩を抱くイーサンに凭れかかりながら、俺は両手でそのイーサンの半身をぎゅっと抱き締めた。
「イーサン。俺、貴方を好きになって良かった」
自然とそんな言葉が、俺の口から溢れ出た。
どのくらい時間が経ったのだろうか。
狂ったように身体を重ね合い、2人の身体はどちらのものと分からない精液でドロドロに濡れている。ナカの深い場所に出され続け、膨らみを帯びた腹部は痙攣が収まらない。
「抜こうとする度、引き留めるのはお前だろ?」
少し掠れた声が、フッと笑う彼の色香に拍車をかけている。汗で濡れた俺の頬を撫でながら、それはそれは愉しそうにイーサンは俺の耳を齧っていた。
「……っそんな、こと……」
「少しでも離れようとすると、嫌がるのは誰だったか」
……それは、紛うことなく俺です。
でもそれを認めるのはまだ恥ずかしくて……赤い顔を横に向け、思い切りそっぽを向いた。
イーサンがご立派なそれを抜こうとすれば、俺の秘部がきゅうきゅう締まって阻止を開始し「やだ……もっと」と涙混じりに懇願を、しました。確かに。
おかしい。
誰かを好きになる、というのは…こんなにも執着してしまう事だっただろうか。
イーサンが、少しでも離れるのが耐えられない。肌が触れ合っていない事に耐えられない。彼の視界も、思考も、身体も…全て俺で埋めつくしたい。
「……だって、ずっと俺のナカにいてほし……っっっ」
ポツリと呟いた言葉は、当然の如くイーサンの耳には届いており……繋がったままの彼の質量がグンッと増すのを感じた。
「そんなの俺の事、好きか?」
耳元でそう囁かれ、ゾクゾクっと背中から腰に快楽が走る。そっぽを向いていた顔を彼の方へと向けると、間近に「愛おしくて仕方ない」と恍惚な表情で俺の事を見つめる綺麗な顔があった。
絡ませ合う眼差しをそのままに、俺が「……好き」と声には出さず唇だけを動かすと、それまで正面から向き合っていた身体が急にひっくり返されベッドに伏せる。そのまま腰を荒く掴まれ高く持ち上げる体勢になると、いつの間にか臨戦態勢に戻った彼のソレがグズグズな俺のナカをパァンパァンと勢いよく腰を突き付けた。
「ぁああぁ…っ、あっイーサン、はげしっ……ら、めぇぇ…んぁんぐっ、っあっぁっあ!!」
いきなりの激しい打ち付けに、思わずシーツをぎゅぅぅっと掴む。
「なぁその可愛いの、無意識? ……タチ悪いな」
長い時間攻められ続けた最奥のキツい場所は、もうすっかり彼の先端のカタチになり、ぐぽぐぽ音を立てながら美味しそうにソレを飲み込んでいる。
「なにそ、れっ……やぁ、しらな…んふぅ……っんぅ……ね、もう……むりぃ……」
「無理じゃないだろ? こうやって種付けされて喜んでるぞ、アオのナカは」
「んぁあっ……ふかい、おっきぃ………っあ、んふ」
遠慮なくナカを貪る彼の身体が後ろから覆いかぶさって来たかと思えば、長い指が俺の口角に引っ掛けられ、そのまま人差し指が口内を這いずる。指の腹でザラザラした舌を擦り、上顎を撫でられるとぎゅぅっと腹に力が入る。その指をイーサンの舌にするのと同じように舌を絡め、ちゅぅちゅうと吸うと、体内にいる彼の欲が大きくなるのが分かる。
「俺以外にそんな顔、見せるなよ?」
「みせな、……はっは、んぁっイーサンだけ……ぁあっあ…おれ、イーサンしか、いらない……からぁ…あっ、あふ……」
口内の指が更に増やされ、上も下も両方の口が荒々しく犯さる俺は夢中で腰を振る。
――もっともっと、狂うぐらいに……俺を求めてよ。ねぇ、イーサン。
もう空っぽになっていると思っていた局部も、また元気に勃っている事に気が付いたイーサンが、空いた手でソレを袋ごと揉みしだいた。
「ほら、まだ出るだろ?」
ぐにゅっと敏感なそこを揉まれ続け、一際大きくナカを突き上げられると、身体全部が悦び痙攣する。
「むり、……ぁっふぁ……んぉぐっもっ、でな……ぃ……っっあぁあぁあああ」
もう薄くなった液を撒き散らしながら、感覚のない襞で彼を締め上げると、イーサンが「んっ…」と艶かしい声で唸りゴプッと吐き出された熱で腹部が更に膨らむのを感じた。
>>>
「折角だ。アオに渡したいものがある」
流石に体力を使い果たし、ベッドで抱き合って暫く余韻に浸っていると、思い出したかのようにイーサンがそう呟いた。
彼は起き上がると、俺の身体を支えながら起こし「ちょっと待ってろ」と、ベッドサイドに置かれていた黒いガウンを羽織ると、なにやら入口近くにあるクローゼットへと向かって行った。「何だろう……」とその姿を見つめていると、彼は見た事のある漆黒の短剣を手に俺の元へと帰ってきた。
「これ、アオにやるよ」
隣に戻ってきた彼は、俺の名前と同じ青い宝石が光るそれを差し出しだす。
「えっ!? こんな立派なものを……っていうか、イーサンの大切なものなんじゃないの、これ……」
「まぁ、そうだな。だからお前にやるんだよ」
彼の手で輝くそれは、以前イーサンが部屋に忘れ、俺が騎士団へと届けたものだった。信じられないくらい大きな宝石が幾つも嵌り、おそらくだがとてつもない価値あるものだろう。実際あの時、ギルバートも「イーサンが命の次に大事にしてる」って言ってたし。
そんな大切なものを、俺が受け取ってもよいのだろうか。
「ほ、ほんと……に?」
彼の甘い瞳には、眉を下げ不安げな顔が映り込んでいる。するとそんな俺を安心させるかのように、優しく頭を撫でてくれた。
「あぁ。別に使えと言っている訳じゃない、お守りみたいなもんだ。……それを俺だと思って、大事にしてくれ」
そこの宝石に負けないくらい見開かれた大きな瞳で彼を見つめると、「ふっ」と柔和に微笑んでくれた。
差し出された短剣を、おそるおそる受け取った。ズッシリとしたそれは無機質で冷たいはずなのに……何故だかとても暖かく感じる。
「あり、がとうイーサン。……うん、大事にする」
「俺だと思って」そう言われると、途端にその短剣が愛おしくて仕方がなくなる。肩を抱くイーサンに凭れかかりながら、俺は両手でそのイーサンの半身をぎゅっと抱き締めた。
「イーサン。俺、貴方を好きになって良かった」
自然とそんな言葉が、俺の口から溢れ出た。
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