【R18】1LDK、イケメン悪魔憑きアパートに引っ越しました。

さかい 濱

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番外編①理想のシチュエーション

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はぁはぁと息を切らせた爽子さんは、僕の上に倒れ込むように抱きついてきた。
僕は腰を掴んでいた手を背中に回して抱き留め、華奢な体と豊満な胸の感触を楽しむ。

いい匂いがする。

爽やかなミントみたいな香りと汗が混じった匂い。汗の匂いの中には僕の魔力の香りも含まれていて、お腹の底がくすぐったくなるような幸せを感じる。

「はぁっ…、もうっ、だめ…。アザリ君っ、さすが、十代だねっ…。はぁ、…ああ、はぁ…。…しまった、また、今日もっ、する前に…っふぅ…聞き、忘れた。」

爽子さんの中にまだ入っていたいけど、僕の愛しい人はもう限界みたいだった。

「えっと、何を忘れちゃったの?」

聡子さんの息が整うのを待って、詳しく聞いてみた。

爽子さんは、僕が出会った頃に言った『理想の筆おろしのシチュエーション』のことをずっと気にしていたようだった。

「私は、アザリ君の筆おろしを、台無しにしちゃったから。」

そう言った爽子さんはとても申し訳なさそうだ。

理想のシチュエーションなんてなかった。
それはデリヘル嬢さんとやらを呼ばれるのを防ぐ為の方便だった。
そう真実を言おうとしたのだけれど、僕はぽろっと別のことを言ってしまった。

「はだか、エプロン。」
「……え?」

爽子さんは戸惑いを隠しきれない顔をしていた。僕も、しまったと思った。

声に出して言うつもりじゃなかったのに、つい語呂が良いその言葉を口にしてしまった。

ディルに、教えられたのだ。

昨日、爽子さんに『兄弟仲を深めてきたら』と言われディルと会ってきた。
ディルは僕にやたらと新婚生活のことを聞いてきた。
なんで妻なのに『さん』付けで呼んでるのかとか、本当にどうでもいい話ばかり聞いてきたディルだったけれど、急に小さい声で言ってきた。
『新婚と言えば人間界では、裸エプロンらしいわね』と。

一度も聞いたことがない言葉だった。

裸、エプロン?
エプロンが裸?
裸のエプロン?

僕は頭の中が『?』でいっぱいになった。なんとなく響きが色っぽいこと以外はよく分からない。
ディルに詳しく聞いても『そういう交接らしいわよ。…アタシに詳しくなんて分かるわけないじゃないの!』と逆ギレをされた。

でも、爽子はさんの反応からすると、あまり良くないことだったのかもしれない。

「爽子さん、ごめんなさい。」

変なことを言って困らせてしまった。

「理想のシチュ――」

理想のシチュエーションなんてなかった、と言おうとしたけれど爽子さんに遮られた。

「あっ、アザリ君がしたいなら、いいよ。明日しよう。」

恥ずかしそうにそう言った爽子さんの顔は頬がピンク色でとっても可愛い。思わず見とれてしまった。

「じゃあ、明日お豆腐、買ってきてくれる?」

豆腐?
よく分からないけれど、コクコクと頷いた。


*********

僕は買い物を終え『爽子さんを閉じ込める為の幻覚』を解いた。それで僕が帰ってきたことに気づいた聡子さんは、ほんわかとした笑顔で『おかえりー』と迎えてくれた。
テレビドラマのような『新婚家庭』っぽい雰囲気は、何度体験しても心がウキウキする。

「ただいま。お豆腐、買ってきたよ。」
「ありがと。」

僕から豆腐と、ただいまのキスを受け取った爽子さんは『準備するから、呼んだら来て』と頬を染めて言った。

僕は胸をドキドキさせながら、正座をして待っていた。
そして、ついに『いいよ』と呼ばれ、キッチンに恐る恐る入った。

「っ…。」

――ああ、これが、裸エプロン。破壊力が凄すぎる。

爽子さんは、料理する時にいつもつけていたエプロンを裸体の上に着てキッチンに立っていた。
エプロンの隙間から丸い裸のお尻が見えている。

凄い。
やたらと僕の性欲を刺激してくる姿だ。
エプロンが中途半端に爽子さんの体を隠しているのが、よりなまめかしくて、下半身に血が集まってしまった。

「アザリ君、早く。」

爽子さんは、豆腐を包丁で切っていた。
早くと言われても、お尻に目が釘付けで動けない。

「もうっ!後ろから、抱き締めてよっ。」

急かされて、僕は夢遊病のようにふらふらと爽子さんに近付き、言われた通り抱き締めた。

「もうー、アザリ君たら、包丁使ってるんだから危ないでしょー。」
「???」

爽子さんが抱き締めてと言ってきたのに、だめだったのだろうか。でも、いくら困ったように言ってきても、腕を離したくなかった。
爽子さんの髪の毛に顔を埋め、『やだ』と、さらに強く抱き締めた。

柔らかい。

爽子さんの体は抱き心地が良くて、一度触れてしまうと離れることが出来なくなる。

「爽子さん、……好き。」

溢れてきた想いをそのまま口に出せる喜びを噛み締めながら、ほっそりとした首に唇を這わせた。

この体勢になると爽子さんの盛り上がっている胸も見えた。薄い布を押し上げるゴージャスな膨らみは手に余る。それをむにゅむにゅと揉みしだきたいし、中心にあるツンと尖った突起も食べたい。

限界だった。

腕を掴んで、布団のある部屋の方に、爽子さんを連れて行こうとした。

「あっ、だめ、アザリ君、待って。」

爽子さんに止められて振り向くと、逆に手を引かれてキッチンのシンクのところまで戻された。

「爽子さん、僕、我慢できない。布団に行こ?」

「だめだよ。裸エプロンプレイはキッチンじゃないと成立しないの。」

爽子さんは僕から手を離して、その手でシンクの縁を掴むように置いて、上半身を下げた。
お尻を僕の方に突き出すような格好になった。

「っ。」

お尻の割れ目の間から桃色の性器が見えた。
それは僕を今すぐ受け入れられるくらいに、濡れて光っている。

僕は堪らず、そこに舌を這わせた。
滴るほどに溢れた蜜を啜ると、爽子さんの艶かしい声がした。

甘い。
声も、体液も。

陰茎は痛いくらいガチガチに勃起している。爽子さんも、こんなに濡れるほど興奮している。

早く一つになりたい。

そう思ったのは自分だけではなくて、爽子さんも切なそうに声を上げた。

「あんっ、もう、だいじょぶ、だから、早く、入れてっ。」

ありがたい誘惑を、断腸の思いで無視をして、彼女の一番感じる突起を舌で刺激した。

早く爽子さんを、僕の魔力でいっぱいにしたい。
けど僕の愛撫によって達する爽子さんも見たい。

「ア、ザリ君…、もう、…んっ…いくぅ。あ、うあああっんっ。」

愛しい人は獣のような声を上げ、あっけなく達した。

僕は彼女の痙攣が治まらないうちにカチカチになった自身を突き入れた。
ぐちゅり、と音がして蜜が飛び散った。

爽子さんの中は、ぎゅうぎゅうと僕を締め付けてきた。
それは『早く魔力を寄越せ』と言われているみたいだった。
その幸福感を長く味わっていたいのに、下半身は言うことを聞いてくれそうになかった。


「っ、爽子さんっ、エプロンっ、すごく、いいっ……えっちで、すきっ。」

「あんっ。よ、良かった。アザリ君っ、に、喜んでもらえ……っ、あ、あ、だめっ、激しっ。」

「ごめっ、でも僕もう、いきそうでっ。」
「っ、わたし、もっ。」
「じゃ、ぼくと、一緒にっ…、いこっ。……く、…は、あ、そう、こ、さんっ。好き、大好きっ、……い、いく、っ。」


裸エプロンは最高だった。


***********

「お味噌汁、ちょっと失敗しちゃったね。」

爽子さんは、豆腐の味噌汁を食べながら、恥ずかしそうに笑った。

失敗しちゃったのは僕のせいだ。自制が効かなかったのだ。

爽子さんを何度も貪った後、そう言えばと味噌汁を温め直したのだけれど、お玉を持ってキッチンに立つ爽子さんが可愛くて、もう一度襲ってしまったのだ。
途中で気づいたものの味噌汁は煮詰まっていた。

「ごめん。我慢ができなくって。」

せっかく料理をしてくれたのに申し訳ない。

「ううん。私も、アザリ君がいっぱい欲しかった、から。いいの。」

そう言って微笑んだ爽子さんは、綺麗で色っぽくて。
そんな人が僕と一緒にいてくれる奇跡と幸運に感謝したい。
でも、神には感謝できないから、取り敢えずあの人に心の中でお礼を言うことにした。

――お兄ちゃん、ありがとう。僕はとっても幸せです。
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