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【第三話】宿星
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戦闘経験が全く無いことを正直に伝えたが、忠翔はじめ、他の役人達も驚きはしなかった。
「雪斗様、そんなことはございません」
忠翔は一層深く頭を下げた。
「そんな事ないって言われても、事実なんですけど・・・」
「千年前の魔王軍迎撃戦役の時も、異世界から英雄を召喚したと古い文献が残っているのですが、英雄たちは皆、様々な特殊能力や破格の身体能力を持ってして魔王軍と戦ったと記されているのです」
多分、異世界テンプレで言う【スキル】みたいなものだろう。
と言うか、俺の他にも召喚された人がいたんだな。
お気の毒に。
しかし今現在、俺自身そんな力があるとは思わない。
実感も無い。
メニュー画面やステータス画面のようなものが見れないかと密かに心の中で唱えてみたが、今の所それも無かった。
「特殊能力、ですか・・・。スキルみたいなものですかね」
「その様な名称は文献には書かれておりませんが、英雄達は自身の能力のことを【宿星】と呼んでいたそうです」
【宿星】。
微妙なところでテンプレートから外れているらしい。
分かりやすくスキルで良いものを。
「雪斗様がどのような【宿星】をお持ちなのかまだ分かりませんが、次第に修得される事でしょう」
忠翔は他人事のように言った。
「それで、俺は何をすれば良いのですか? 突然武器だけ持たされて旅に出されたりとかしないですよね?」
「ご安心下さい、雪斗様。魔王軍侵攻の兆しは確かにありますが、すぐにというわけではありません」
「それは、良かったのですが」
「しばらくの間、雪斗様には大奏仁国の首都である、ここ【界峰府】で滞留して頂きます」
チュートリアル的なイベントが用意されているようで、俺は少しだけ安心した。
追放物のテンプレートだったら、右も左も分からずに街から追い出されたりしているからだ。
「分かりました」
自分でも驚くほど、事態を受け入れ始めていた。
今の所、元の世界に戻れるのかは分からないけれど、未練は無かったからだ。
魔王軍と戦う使命があるとは言え、ここでは俺は期待されている。
元の世界では味わったことがない感覚である。
◇◇◇◇◇
部屋での話しが終わると、忠翔以外の役人は退室していった。
「界峰府に居る間、雪斗様にはこの世界での常識や礼儀作法、そして戦闘訓練などをして頂きます」
相変わらず忠翔は頭を伏せていた。
「戦闘訓練ですか」
運動音痴の俺に、戦闘訓練なんてこなせるのだろうか。
「はい、そこで座学と武道、それぞれの教育係を紹介させていただきます」
忠翔が合図を出すと、部屋の扉が開き、二人の男性が中に入ってきた。
「雪斗様、そんなことはございません」
忠翔は一層深く頭を下げた。
「そんな事ないって言われても、事実なんですけど・・・」
「千年前の魔王軍迎撃戦役の時も、異世界から英雄を召喚したと古い文献が残っているのですが、英雄たちは皆、様々な特殊能力や破格の身体能力を持ってして魔王軍と戦ったと記されているのです」
多分、異世界テンプレで言う【スキル】みたいなものだろう。
と言うか、俺の他にも召喚された人がいたんだな。
お気の毒に。
しかし今現在、俺自身そんな力があるとは思わない。
実感も無い。
メニュー画面やステータス画面のようなものが見れないかと密かに心の中で唱えてみたが、今の所それも無かった。
「特殊能力、ですか・・・。スキルみたいなものですかね」
「その様な名称は文献には書かれておりませんが、英雄達は自身の能力のことを【宿星】と呼んでいたそうです」
【宿星】。
微妙なところでテンプレートから外れているらしい。
分かりやすくスキルで良いものを。
「雪斗様がどのような【宿星】をお持ちなのかまだ分かりませんが、次第に修得される事でしょう」
忠翔は他人事のように言った。
「それで、俺は何をすれば良いのですか? 突然武器だけ持たされて旅に出されたりとかしないですよね?」
「ご安心下さい、雪斗様。魔王軍侵攻の兆しは確かにありますが、すぐにというわけではありません」
「それは、良かったのですが」
「しばらくの間、雪斗様には大奏仁国の首都である、ここ【界峰府】で滞留して頂きます」
チュートリアル的なイベントが用意されているようで、俺は少しだけ安心した。
追放物のテンプレートだったら、右も左も分からずに街から追い出されたりしているからだ。
「分かりました」
自分でも驚くほど、事態を受け入れ始めていた。
今の所、元の世界に戻れるのかは分からないけれど、未練は無かったからだ。
魔王軍と戦う使命があるとは言え、ここでは俺は期待されている。
元の世界では味わったことがない感覚である。
◇◇◇◇◇
部屋での話しが終わると、忠翔以外の役人は退室していった。
「界峰府に居る間、雪斗様にはこの世界での常識や礼儀作法、そして戦闘訓練などをして頂きます」
相変わらず忠翔は頭を伏せていた。
「戦闘訓練ですか」
運動音痴の俺に、戦闘訓練なんてこなせるのだろうか。
「はい、そこで座学と武道、それぞれの教育係を紹介させていただきます」
忠翔が合図を出すと、部屋の扉が開き、二人の男性が中に入ってきた。
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