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アルファで美形な小鳥遊君
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入学式の日、すごい美形な男子がクラスメイトにいて驚いた。
きっとアルファなんだろうと思っていたら案の定、そうらしい。
らしい。というのは直接聞いたわけではなく、本人がアルファなんだけどって自己紹介で言ったりしたわけでもなく、入学後すぐに常にマスクと眼鏡をしだして、それがオメガのフェロモンに過敏に反応してしまう所為だと噂されていて、ああやっぱりとなったという感じで。
フェロモンに誘われてしまうって話ではないらしい。
体が反応し続けたら可哀そうなので、そうじゃなくてよかったとオメガである俺はそう思った。
今の時代オメガの抑制剤も進化していて、日常生活に支障はない。
薬さえちゃんと飲み続けていればフェロモンを他人に感じ取られるなんてことはないし、ヒートも番になる時か、それこそ妊活でも無ければならない。
他人からオメガだろうって言われることも無い。
だけど、小鳥遊君には誰がオメガか分かっているのだろう。
そのフェロモンの匂いがダメすぎて毎日マスクをしていないといけないのだから。
「ただの花粉症みたいなものだよ」
小鳥遊のアルファオーラは眼鏡とマスク程度じゃ隠しきれておらず、クラスで仲良くしているのは同じような人気者って感じの人ばかりだった。
「大変じゃねーの?」
そう友人に聞かれた小鳥遊君はそう答えていた。
後でネットで調べたら、オメガの匂いに惹かれてしまいやすい体質というよりは、匂いに敏感すぎて、カメムシの匂いを常にかがされているみたいな感じになってしまう症状らしい。
俺は抑制剤がとても相性がよく、自分がオメガであるということを普段あまり意識しないけれど、カメムシは大変だ。
可哀そうなので小鳥遊君にはあまり近づかないようにしようと思った。
それに第二の性別についてみんなの前で言うのはデリカシーの無い行動だし。
「俺がオメガなので、カメムシみたいな匂いをかがせてごめんね」
なんて突然言われても困るし、そういう病気でもそうじゃなくてもあまり本人が言わない限り言葉にはしないのが常識だ。
なるべく近づかず、カメムシショックを小鳥遊君に与えないようにしようと思っていた。
どちらにせよ、俺はクラスの人気者ってタイプじゃないし。
だけどなぜかよくわからないけど、小鳥遊君によく話しかけられる気がする。
単にフレンドリーな人なのかもしれないけど。
カメムシだよ。カメムシ。
カメムシの匂いがする人に近づきたいか普通ってちょっと思った。
だけど、小鳥遊君に嫌そうな雰囲気は全くなくて、もしかしてスゴイ優しい人なのかもと思うようになった。
小鳥遊君がマスクをしているのはみんなが知っていることだ。
そして仲良くもない俺ですらそれはオメガの匂いが苦手だからだと知っている。
小鳥遊君が避けている人はオメガなんじゃないかって言われてしまうってことだ。
だから小鳥遊君は誰にでもフレンドリーにしているのかもしれない。
実際既に恋人がいて、項を保護するチョーカーを念のためにつけているクラスメイトにも小鳥遊君は普通に話しかけているのを見た。
それをみて俺は、小鳥遊君はなんてできた人なのだろうと思った。
きっとアルファなんだろうと思っていたら案の定、そうらしい。
らしい。というのは直接聞いたわけではなく、本人がアルファなんだけどって自己紹介で言ったりしたわけでもなく、入学後すぐに常にマスクと眼鏡をしだして、それがオメガのフェロモンに過敏に反応してしまう所為だと噂されていて、ああやっぱりとなったという感じで。
フェロモンに誘われてしまうって話ではないらしい。
体が反応し続けたら可哀そうなので、そうじゃなくてよかったとオメガである俺はそう思った。
今の時代オメガの抑制剤も進化していて、日常生活に支障はない。
薬さえちゃんと飲み続けていればフェロモンを他人に感じ取られるなんてことはないし、ヒートも番になる時か、それこそ妊活でも無ければならない。
他人からオメガだろうって言われることも無い。
だけど、小鳥遊君には誰がオメガか分かっているのだろう。
そのフェロモンの匂いがダメすぎて毎日マスクをしていないといけないのだから。
「ただの花粉症みたいなものだよ」
小鳥遊のアルファオーラは眼鏡とマスク程度じゃ隠しきれておらず、クラスで仲良くしているのは同じような人気者って感じの人ばかりだった。
「大変じゃねーの?」
そう友人に聞かれた小鳥遊君はそう答えていた。
後でネットで調べたら、オメガの匂いに惹かれてしまいやすい体質というよりは、匂いに敏感すぎて、カメムシの匂いを常にかがされているみたいな感じになってしまう症状らしい。
俺は抑制剤がとても相性がよく、自分がオメガであるということを普段あまり意識しないけれど、カメムシは大変だ。
可哀そうなので小鳥遊君にはあまり近づかないようにしようと思った。
それに第二の性別についてみんなの前で言うのはデリカシーの無い行動だし。
「俺がオメガなので、カメムシみたいな匂いをかがせてごめんね」
なんて突然言われても困るし、そういう病気でもそうじゃなくてもあまり本人が言わない限り言葉にはしないのが常識だ。
なるべく近づかず、カメムシショックを小鳥遊君に与えないようにしようと思っていた。
どちらにせよ、俺はクラスの人気者ってタイプじゃないし。
だけどなぜかよくわからないけど、小鳥遊君によく話しかけられる気がする。
単にフレンドリーな人なのかもしれないけど。
カメムシだよ。カメムシ。
カメムシの匂いがする人に近づきたいか普通ってちょっと思った。
だけど、小鳥遊君に嫌そうな雰囲気は全くなくて、もしかしてスゴイ優しい人なのかもと思うようになった。
小鳥遊君がマスクをしているのはみんなが知っていることだ。
そして仲良くもない俺ですらそれはオメガの匂いが苦手だからだと知っている。
小鳥遊君が避けている人はオメガなんじゃないかって言われてしまうってことだ。
だから小鳥遊君は誰にでもフレンドリーにしているのかもしれない。
実際既に恋人がいて、項を保護するチョーカーを念のためにつけているクラスメイトにも小鳥遊君は普通に話しかけているのを見た。
それをみて俺は、小鳥遊君はなんてできた人なのだろうと思った。
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