恥晒しで貴族追放された俺は凶悪ギフト【掠奪】で見るもの全て奪って報復する

Leiren Storathijs

文字の大きさ
3 / 4

プロローグ③

しおりを挟む
 俺はまた、次は親父と稽古場で定位置に立ってお互い向き合う。
 剣聖の特殊技能が親父の言った通り『追撃』なら、それを発動さえさせなきゃいいんだ。
 追撃の発動条件は、相手が防御していようが、攻撃を"当てる"ことが条件らしい。
 俺は今までウィットの攻撃を受け流してきたが、素早い攻撃を避ける身体能力も持っている。ギフトの力もあるからな。

「デューク、さぁ私の攻撃を避けてみろ。初めッ!」

 さぁ何処からでも掛かってこい親父ィ……もうその老いぼれた身体なんざ既に使えねえってことを証明してやる!

 と、俺が身構えていると親父は、俺に向かって来ることもなく、木剣を地面に勢いよく突き立てた。
 そうすると、地面に急速に亀裂が走り、その亀裂は俺の真下へくると、力強く地面が爆散した。

「はぁ!? ぐああっ! クソ! 卑怯だぞ! 魔法なんざ使いやがって!」

「魔法? 何を言っている。これも追撃だ。私がいつ追撃は人間に対して有効と言った?」

「なんだと!? おいおいおい。これは稽古だぜ? なに本気になってんだよ」

 追撃が人間ではなく、物に対しても発動するのは流石に盲点だった。でも今やっているのは実戦でもない稽古だ。
 わざと俺を嵌めて何のつもりだ?

「デューク。残念だが、もう私の家を出て行ってくれないか」

「は?」

「ずっとお前をいつ家から追放するか悩んでいた。だが、お前を追放するには弟のウィットがまだ幼かったからだ。
 今日、漸く決まった。ウィットが剣聖になった以上、これからの稽古は私に任せなさい。
 だがお前は剣のギフトも与えられず、卑劣なギフトを受け取り、そのせいで兵士にも呼ばれなかった。
 最後にはウィットの稽古相手にもならなければもう役に立たないだろう」

 漸く俺を追放する決心がついたってか……。

「は、ははは……おいおい親父」

「それと、もう私のことは親父と呼ぶな。この後にしっかり、親子の縁を切ろうと思っている。だからもう今から、お前は私の子では無い」

「なら糞爺ィ! こんな家、俺から出て行ってやるよ。ずっと、いつ追放されるか考えていたんだ。
 でも、一つだけ納得いかないことがある。何で今決めた? 俺が16の時に追放しなかった理由は分かったが……まるで俺が負ける瞬間を待っていたようじゃねぇか」

「あぁ、その通りだ。もし、お前がウィットと私のどちらかに勝つことが出来れば、ここに残すという選択肢もあったのだがな。
 恥晒しで、役立たずで、私の家に居る価値も無い程に弱い。
 そんな人間を残してなんの意味がある?」

「クソがァァァァァ! いちいち五月蝿えんだよ! もう良い! 今すぐ出て行ってやる! だがな……必ず後悔させてやる。
 外側からじわじわと、てめぇがどんなに力を上げても間に合わない程に、最後にてめぇと家族を全て潰してやる。
 せいぜい俺の悪あがきを、指を咥えてみていやがれ。必ず……やってやるからな」

 俺は家から出る前に、振り向き様に親父の顔を指差して警告した。
 これは復讐なんて生ぬるいものじゃない。報復だぁ……。お前の顔が日に日に歪んでいくのを見るのが、今からでも楽しみだぜ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...