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【終章】王都に戻った魔女、幸せの意味を知る
エイダンとトネール
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ルカは目を丸くし、呆然と立ち尽くしていた。目の前には最愛の婚約者と、今日初めて会ったばかりの隣国の王子が二人、互いをキツく抱き締めあっている。側近のアランも目を白黒させながら、このよく分からない事態を見守っていた。
「良かった! 分かってもらえなかったらどうしようって不安だったんだ!」
「分かりますよ! だって、トネールはトネールですもの!」
ミシェルはボロボロと涙を流しながら、エイダンの上等な洋服を遠慮なく濡らしていく。エイダンはそれを笑って受け入れていた。
「ミシェル、ちょっと待って。トネールって……どういうこと?この方は隣国ルナリザーのエイダン王子で――――」
トネールはミシェルの猫だ。金色の毛並みと、碧い瞳を持つ、美しい猫だった。
先日、城が襲われた際に爆発に巻き込まれ、命を落とした。少なくともルカはミシェルと共に、トネールが消える所を目撃している。
(でも、そういえば――――)
ルカはあの時、トネールの声を聞いた。聴きなれぬ男性の声で、ミシェルへの感謝の気持ちを伝えていた。そして、彼はこうも言っていたのだ。
『大丈夫。また、すぐに会いに行くよ』
ルカはあまりのことに頭を抱える。
今目の前にいる隣国の王子、エイダンが猫のトネールで、ミシェルに会うためにここへやって来たというのだろうか。
――――いや、まさか。ルカは頭の中で首を横に振る。
ミシェルはエイダンから離れると、ニコニコと嬉しそうな笑みを浮かべながらルカへと駆け寄った。
「ルカ様っ、トネールなんです!どうしてそう思うのかとか、色々全然説明できないんですけど、本当にこの人があのトネールなんです!」
ミシェルはルカの手を握り、興奮気味に力説する。ルカは首を傾げながら、そっとミシェルを撫でた。
「ミシェル、多分その説明じゃルカ様を困らせてしまうだけだからさ」
エイダンはそう言って困ったように笑う。ミシェルはあわあわと視線を彷徨わせる。どうすればルカに伝わるのか、必死で考えているらしい。
「俺に説明させて。これまでのこと、色々」
そう言ってエイダンはニコリと微笑んだ。推しの強い笑みに、金色の瞳がキラリと光る。
ルカは心の中で小さなため息を吐きながら、コクリと頷いた。
「俺はルナリザーの第3王子として生まれた。本来ならきっと、王位とは関係なく、自由気ままに生きていけるはずの三男坊。でも不幸なことに、俺は兄たちよりも優秀に生まれてきてしまった。おまけに兄たちには俺に勝とうという気概も無ければ、王位を継ぎ国を背負っていく意志もない。だから、俺が王太子として指名されるのは、時間の問題だった」
エイダンは寛いだ様子でソファに腰掛け、懐かし気に目を細める。
アランは既に退室し、この執務室にはルカとミシェル、それからエイダンの3人きり。ルカはミシェルの隣に腰掛け、真っすぐにエイダンを見つめていた。
「だけど俺だって自分の人生は自分で選択したい。正直言って俺に王は務まらない、そう思った。だから逃げることにした」
まるで少し仕事をサボりに行くかの如く、エイダンはサラリとそう口にした。
「それで城から失踪を?」
ルカはミシェルと顔を見合わせながら、エイダンに尋ねる。
エイダンは微笑みながら窓の外の方を眺めた。
「そう。国からエイダン王子っていう存在を消そうとした。普通にいなくなっただけじゃ大掛かりな捜索をされてしまう。だから魔法を取り入れることにしたんだ」
「魔法、ですか」
ルカは会談の際に聞いた、エイダンがいなくなった経緯を思い出す。
ある日、人知れず姿を消したこと。数日後、誰も入っていないはずの彼の部屋に紙が置かれていたこと。それは不気味な光りを放ったかと思うと、『エイダン王子はもういない。次の王たるものを喪ったルナリザーに将来はないだろう』そう、女の声が告げたこと――――。
「うちの王室専属魔女はあのとおり、婆さん魔女だからね。魔法が絡んでいるって分かっていても、それ以上踏み込んだ捜査はしない――――いや、できないって思ってた。会談の時はさ、『俺の読みは間違ってなかったんだ』って分かって安心したよ」
「……じゃぁ、猫になってミシェルに近づいたのも、この城でルナリザーの動向を探るためだったのか?」
城に居ればいろんな情報を手にできる。自国の状況もそうだが、他国や王家の情報だって自然と入ってくるのだ。
「いや、それは偶然だよ。俺と出会った頃、ミシェルは絶賛森に引き籠ってたし、別にそのままの生活で良かった。まさか、王都に出て働くことになるなんて思ってなかった」
「そもそも何故ミシェルの所に?」
ルカは眉間に皺を寄せ、首を傾げる。
「ん――――それはさ、俺に魔操具を売ってくれた人に頼んだんだ。『ルナリザーから遠くて、自由に生きられそうなところに送ってくれ』って。それで辿り着いたのがミシェルの所だった」
エイダンはそう言ってニコリと笑った。
「会談の前にミシェルがやってた移動魔法があるだろう? あれと似たような魔法をその魔女は使っていた。気づいたら俺は猫の姿で、ミシェルの住んでた森の中にいたんだよ」
「そう、だったのですね。あの魔法……その後も色々試しているんですが、まだ完成していないのです」
「うん、それは見てたから知ってる」
エイダンの言葉に、ルカの唇が小さく尖った。
(何故だろう。無性にイライラするな)
無意識にミシェルを抱き寄せながら、ルカはそっとため息を吐いた。
「良かった! 分かってもらえなかったらどうしようって不安だったんだ!」
「分かりますよ! だって、トネールはトネールですもの!」
ミシェルはボロボロと涙を流しながら、エイダンの上等な洋服を遠慮なく濡らしていく。エイダンはそれを笑って受け入れていた。
「ミシェル、ちょっと待って。トネールって……どういうこと?この方は隣国ルナリザーのエイダン王子で――――」
トネールはミシェルの猫だ。金色の毛並みと、碧い瞳を持つ、美しい猫だった。
先日、城が襲われた際に爆発に巻き込まれ、命を落とした。少なくともルカはミシェルと共に、トネールが消える所を目撃している。
(でも、そういえば――――)
ルカはあの時、トネールの声を聞いた。聴きなれぬ男性の声で、ミシェルへの感謝の気持ちを伝えていた。そして、彼はこうも言っていたのだ。
『大丈夫。また、すぐに会いに行くよ』
ルカはあまりのことに頭を抱える。
今目の前にいる隣国の王子、エイダンが猫のトネールで、ミシェルに会うためにここへやって来たというのだろうか。
――――いや、まさか。ルカは頭の中で首を横に振る。
ミシェルはエイダンから離れると、ニコニコと嬉しそうな笑みを浮かべながらルカへと駆け寄った。
「ルカ様っ、トネールなんです!どうしてそう思うのかとか、色々全然説明できないんですけど、本当にこの人があのトネールなんです!」
ミシェルはルカの手を握り、興奮気味に力説する。ルカは首を傾げながら、そっとミシェルを撫でた。
「ミシェル、多分その説明じゃルカ様を困らせてしまうだけだからさ」
エイダンはそう言って困ったように笑う。ミシェルはあわあわと視線を彷徨わせる。どうすればルカに伝わるのか、必死で考えているらしい。
「俺に説明させて。これまでのこと、色々」
そう言ってエイダンはニコリと微笑んだ。推しの強い笑みに、金色の瞳がキラリと光る。
ルカは心の中で小さなため息を吐きながら、コクリと頷いた。
「俺はルナリザーの第3王子として生まれた。本来ならきっと、王位とは関係なく、自由気ままに生きていけるはずの三男坊。でも不幸なことに、俺は兄たちよりも優秀に生まれてきてしまった。おまけに兄たちには俺に勝とうという気概も無ければ、王位を継ぎ国を背負っていく意志もない。だから、俺が王太子として指名されるのは、時間の問題だった」
エイダンは寛いだ様子でソファに腰掛け、懐かし気に目を細める。
アランは既に退室し、この執務室にはルカとミシェル、それからエイダンの3人きり。ルカはミシェルの隣に腰掛け、真っすぐにエイダンを見つめていた。
「だけど俺だって自分の人生は自分で選択したい。正直言って俺に王は務まらない、そう思った。だから逃げることにした」
まるで少し仕事をサボりに行くかの如く、エイダンはサラリとそう口にした。
「それで城から失踪を?」
ルカはミシェルと顔を見合わせながら、エイダンに尋ねる。
エイダンは微笑みながら窓の外の方を眺めた。
「そう。国からエイダン王子っていう存在を消そうとした。普通にいなくなっただけじゃ大掛かりな捜索をされてしまう。だから魔法を取り入れることにしたんだ」
「魔法、ですか」
ルカは会談の際に聞いた、エイダンがいなくなった経緯を思い出す。
ある日、人知れず姿を消したこと。数日後、誰も入っていないはずの彼の部屋に紙が置かれていたこと。それは不気味な光りを放ったかと思うと、『エイダン王子はもういない。次の王たるものを喪ったルナリザーに将来はないだろう』そう、女の声が告げたこと――――。
「うちの王室専属魔女はあのとおり、婆さん魔女だからね。魔法が絡んでいるって分かっていても、それ以上踏み込んだ捜査はしない――――いや、できないって思ってた。会談の時はさ、『俺の読みは間違ってなかったんだ』って分かって安心したよ」
「……じゃぁ、猫になってミシェルに近づいたのも、この城でルナリザーの動向を探るためだったのか?」
城に居ればいろんな情報を手にできる。自国の状況もそうだが、他国や王家の情報だって自然と入ってくるのだ。
「いや、それは偶然だよ。俺と出会った頃、ミシェルは絶賛森に引き籠ってたし、別にそのままの生活で良かった。まさか、王都に出て働くことになるなんて思ってなかった」
「そもそも何故ミシェルの所に?」
ルカは眉間に皺を寄せ、首を傾げる。
「ん――――それはさ、俺に魔操具を売ってくれた人に頼んだんだ。『ルナリザーから遠くて、自由に生きられそうなところに送ってくれ』って。それで辿り着いたのがミシェルの所だった」
エイダンはそう言ってニコリと笑った。
「会談の前にミシェルがやってた移動魔法があるだろう? あれと似たような魔法をその魔女は使っていた。気づいたら俺は猫の姿で、ミシェルの住んでた森の中にいたんだよ」
「そう、だったのですね。あの魔法……その後も色々試しているんですが、まだ完成していないのです」
「うん、それは見てたから知ってる」
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(何故だろう。無性にイライラするな)
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