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【1章】男爵令嬢メリンダの場合
9.地に堕ちる
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ステファンがリズベットに冷たく接した――――
それを機に、これまで黙っていた侍女たちが動きはじめた。
王太子ステファンをたぶらかした悪女。
リズベットを苦しめた諸悪の根源――――メリンダに対する非難の眼差しは、日に日に苛烈になっていく。
ハッキリと批判をしてくる人間こそ居ないものの、職場の雰囲気が、対応が、凍てつくように冷たいのだ。
権力者に――――しかも婚約者の居る男性に色目を使った。
可愛がられた。
身分が低いくせに。
大したことないくせに。
身の程知らずめ――――。
彼女たちがメリンダをよく思っていないことは、これまでも伝わってきていた。
けれど、メリンダが直面しているそれは、今までとは比べ物にならないほど激しい。
「ステファン殿下のお気に入りだもの。この間もと~っても優秀だって、殿下に褒められていたものね。このぐらい、一人でできるわよね?」
リズベットが気の毒だから。
悪いことをした人間だから。
苦しんで当然だ。制裁を受けて当然だ。
そんなふうに理由をつけて、侍女たちはメリンダを攻撃する。自分たちの分の仕事を無理やり押し付け、楽しげに笑い声をあげるのだ。
元々彼女たちの中で燻っていた妬みや嫉妬の感情。リズベットへの同情を隠れ蓑にし、メリンダを攻撃することが正当化しているのである。
メリンダには侍女たちの考えが手にとるように分かった。
だからこそ、メリンダは決して笑顔を絶やさなかった。言われたとおりに仕事をこなし、何とも思っていないふりをした。
当然ながら、悪意をぶつけられることはとてもキツい。毎日めまいに襲われ、胃がキリキリと痛む。
それでも、そんな様子はおくびにも出さず、メリンダは明るく振る舞い続けた。
唯一救いだったのは、主人である王女とサルビアが、彼女とこれまでどおりに接してくれていることだった。
王女は気丈に振る舞うメリンダに向かって、労いの言葉をかけてくれる。そして、メリンダに仕事を押し付けた侍女たちに態度を改めるよう命じてくれた。
「いくら優秀でも、一人でこんなに仕事を抱え込んじゃダメよ。
っていうか、貴女達もメリンダみたいに優秀になれるよう、励むべきなんじゃない?」
王女の言葉に、侍女たちはムッと唇を尖らせる。けれど、仕事を押し付けた理由を途中で変えることも出来ないため、渋々従うしかないのだ。
(もしも本当のことを知ってしまったら、王女殿下はどう思われるかしら?)
知らないからこそ、彼女はメリンダに優しくしてくれる。温かい言葉をかけてくれる。
罪悪感に苛まれつつ、メリンダはこっそりと涙を流す。自分を信頼し、守ってくれた王女に対して申し訳ない。ズルいことは重々承知しているが、彼女に嫌われたくないとそう思った。
また、サルビアはメリンダにとって、安全基地のような存在だった。唯一本心を打ち明けられる相手であり、バイアスのかかっていない情報を与えてくれる相手でもある。
「――――知りたくないかもしれないけど、一応伝えておくわね。ステファン殿下とリズベット様の婚約、破談になるかもしれないんですって」
「え……? 破談?」
その瞬間、メリンダは大きく目を見開き、思わずその場にうずくまる。心臓がバクバクと嫌な音を立てて鳴り響き、あまりの気持ちの悪さに息が上手くできなくなった。
(バカじゃないの、わたし! こうなる可能性があるってちゃんと分かっていたでしょう?)
加害者ならば加害者らしく、自分のしたことにきちんと向き合い、苦しむ素振りなど見せるべきではない。被害者ぶって嘆くなんてもってのほかだ。
心のなかで自分を詰りながら、メリンダはグッと前を向く。
けれどダメだった。
すぐにとてつもない罪悪感に襲われ、押しつぶされそうになってしまう。
メリンダは元々誰かの犠牲の上に成り立つ恋を楽しめるようなタイプではない。人より優位に立つことを喜べるタイプでもない。
リズベットからステファンを略奪しようと思ったことはないし、並び立とうとすら思っていなかった。
どうしよう、どうなるんだろうと悩んだふりをしつつ、将来のことを本気で考えたことがなかったのだと思い知る。
彼女はただ、ステファンを愛し、愛されたかった。
それだけの女なのだ。
愕然とするメリンダを横目で見つつ、サルビアは静かに息を吐く。
「殿下はどうしても貴女との結婚を望んでいらっしゃるみたい。既に重臣たちを巻き込んで、陛下の合意を引き出そうと動いていらっしゃるの」
「そんな……! なんてことを! だけど、わたしに妃なんて無理よ!」
幼い頃から特別な教育を受けてきたわけでもなければ、地頭も要領も決して良いとは言い難い。
広い視野で物事を見ることもできなければ、何か一つ飛び抜けた特技があるわけでもない。
メリンダにできるのは、ステファンを愛することだけだ。
本当にそれだけ――――それしかないのだ。
そもそも、恋に盲目になっていた時点で、彼女に妃となる資格はない。
(もしもあの日、わたしが殿下の部屋に行かなかったら――――ううん、殿下と二人きりにならなかったなら――――――そもそも、好きになったりしなかったら)
気づかないふり、見ないふりをしてきただけ。本当は引き返すタイミングはいくらでもあったはずだ。
そのとき、そのときで『それでも良い』と思ったことは事実だが、今のメリンダに『これから先もこのまま進んでいい』とはとても思えない。
「ごめんね、メリンダ。あのとき、もっと真剣に相談に乗っていたら良かったね」
サルビアはそう言って、悔しそうに顔を歪める。
あのときというのは、はじめてステファンに口付けられた夜のことだ。
メリンダは首を横に振り、そっと唇を噛みしめる。
「ねえ、サルビア。わたしはこれからどうしたら良いのかな? ステファン殿下のことは今でも好きなの。だけど、殿下には王太子として、国のためになるような結婚をしてほしい」
「――――メリンダが頑張るっていう選択肢はないの?」
サルビアが尋ねる。メリンダは首を横に振った。
「恋に恋しているような女じゃ、妃にはとてもなれないわ。わたしは殿下を窘めるどころか、一緒になって恋に溺れていたんだもの。とてもじゃないけど務まりっこない。自分でも分かるのよ」
ステファンと関係を持って以降、浮きっぱなしになっていたメリンダの足が、ようやく地面に付きはじめる。
見えなかったものが、聞こえなかったことが、一気に形を取り戻し、メリンダの前に現れたような感じがする。
メリンダはその夜、久々に自分のベッドでゆっくりと眠った。一人で眠る夜の闇はなぜだか優しい。メリンダは心と身体が幾分軽くなった心地がした。
それを機に、これまで黙っていた侍女たちが動きはじめた。
王太子ステファンをたぶらかした悪女。
リズベットを苦しめた諸悪の根源――――メリンダに対する非難の眼差しは、日に日に苛烈になっていく。
ハッキリと批判をしてくる人間こそ居ないものの、職場の雰囲気が、対応が、凍てつくように冷たいのだ。
権力者に――――しかも婚約者の居る男性に色目を使った。
可愛がられた。
身分が低いくせに。
大したことないくせに。
身の程知らずめ――――。
彼女たちがメリンダをよく思っていないことは、これまでも伝わってきていた。
けれど、メリンダが直面しているそれは、今までとは比べ物にならないほど激しい。
「ステファン殿下のお気に入りだもの。この間もと~っても優秀だって、殿下に褒められていたものね。このぐらい、一人でできるわよね?」
リズベットが気の毒だから。
悪いことをした人間だから。
苦しんで当然だ。制裁を受けて当然だ。
そんなふうに理由をつけて、侍女たちはメリンダを攻撃する。自分たちの分の仕事を無理やり押し付け、楽しげに笑い声をあげるのだ。
元々彼女たちの中で燻っていた妬みや嫉妬の感情。リズベットへの同情を隠れ蓑にし、メリンダを攻撃することが正当化しているのである。
メリンダには侍女たちの考えが手にとるように分かった。
だからこそ、メリンダは決して笑顔を絶やさなかった。言われたとおりに仕事をこなし、何とも思っていないふりをした。
当然ながら、悪意をぶつけられることはとてもキツい。毎日めまいに襲われ、胃がキリキリと痛む。
それでも、そんな様子はおくびにも出さず、メリンダは明るく振る舞い続けた。
唯一救いだったのは、主人である王女とサルビアが、彼女とこれまでどおりに接してくれていることだった。
王女は気丈に振る舞うメリンダに向かって、労いの言葉をかけてくれる。そして、メリンダに仕事を押し付けた侍女たちに態度を改めるよう命じてくれた。
「いくら優秀でも、一人でこんなに仕事を抱え込んじゃダメよ。
っていうか、貴女達もメリンダみたいに優秀になれるよう、励むべきなんじゃない?」
王女の言葉に、侍女たちはムッと唇を尖らせる。けれど、仕事を押し付けた理由を途中で変えることも出来ないため、渋々従うしかないのだ。
(もしも本当のことを知ってしまったら、王女殿下はどう思われるかしら?)
知らないからこそ、彼女はメリンダに優しくしてくれる。温かい言葉をかけてくれる。
罪悪感に苛まれつつ、メリンダはこっそりと涙を流す。自分を信頼し、守ってくれた王女に対して申し訳ない。ズルいことは重々承知しているが、彼女に嫌われたくないとそう思った。
また、サルビアはメリンダにとって、安全基地のような存在だった。唯一本心を打ち明けられる相手であり、バイアスのかかっていない情報を与えてくれる相手でもある。
「――――知りたくないかもしれないけど、一応伝えておくわね。ステファン殿下とリズベット様の婚約、破談になるかもしれないんですって」
「え……? 破談?」
その瞬間、メリンダは大きく目を見開き、思わずその場にうずくまる。心臓がバクバクと嫌な音を立てて鳴り響き、あまりの気持ちの悪さに息が上手くできなくなった。
(バカじゃないの、わたし! こうなる可能性があるってちゃんと分かっていたでしょう?)
加害者ならば加害者らしく、自分のしたことにきちんと向き合い、苦しむ素振りなど見せるべきではない。被害者ぶって嘆くなんてもってのほかだ。
心のなかで自分を詰りながら、メリンダはグッと前を向く。
けれどダメだった。
すぐにとてつもない罪悪感に襲われ、押しつぶされそうになってしまう。
メリンダは元々誰かの犠牲の上に成り立つ恋を楽しめるようなタイプではない。人より優位に立つことを喜べるタイプでもない。
リズベットからステファンを略奪しようと思ったことはないし、並び立とうとすら思っていなかった。
どうしよう、どうなるんだろうと悩んだふりをしつつ、将来のことを本気で考えたことがなかったのだと思い知る。
彼女はただ、ステファンを愛し、愛されたかった。
それだけの女なのだ。
愕然とするメリンダを横目で見つつ、サルビアは静かに息を吐く。
「殿下はどうしても貴女との結婚を望んでいらっしゃるみたい。既に重臣たちを巻き込んで、陛下の合意を引き出そうと動いていらっしゃるの」
「そんな……! なんてことを! だけど、わたしに妃なんて無理よ!」
幼い頃から特別な教育を受けてきたわけでもなければ、地頭も要領も決して良いとは言い難い。
広い視野で物事を見ることもできなければ、何か一つ飛び抜けた特技があるわけでもない。
メリンダにできるのは、ステファンを愛することだけだ。
本当にそれだけ――――それしかないのだ。
そもそも、恋に盲目になっていた時点で、彼女に妃となる資格はない。
(もしもあの日、わたしが殿下の部屋に行かなかったら――――ううん、殿下と二人きりにならなかったなら――――――そもそも、好きになったりしなかったら)
気づかないふり、見ないふりをしてきただけ。本当は引き返すタイミングはいくらでもあったはずだ。
そのとき、そのときで『それでも良い』と思ったことは事実だが、今のメリンダに『これから先もこのまま進んでいい』とはとても思えない。
「ごめんね、メリンダ。あのとき、もっと真剣に相談に乗っていたら良かったね」
サルビアはそう言って、悔しそうに顔を歪める。
あのときというのは、はじめてステファンに口付けられた夜のことだ。
メリンダは首を横に振り、そっと唇を噛みしめる。
「ねえ、サルビア。わたしはこれからどうしたら良いのかな? ステファン殿下のことは今でも好きなの。だけど、殿下には王太子として、国のためになるような結婚をしてほしい」
「――――メリンダが頑張るっていう選択肢はないの?」
サルビアが尋ねる。メリンダは首を横に振った。
「恋に恋しているような女じゃ、妃にはとてもなれないわ。わたしは殿下を窘めるどころか、一緒になって恋に溺れていたんだもの。とてもじゃないけど務まりっこない。自分でも分かるのよ」
ステファンと関係を持って以降、浮きっぱなしになっていたメリンダの足が、ようやく地面に付きはじめる。
見えなかったものが、聞こえなかったことが、一気に形を取り戻し、メリンダの前に現れたような感じがする。
メリンダはその夜、久々に自分のベッドでゆっくりと眠った。一人で眠る夜の闇はなぜだか優しい。メリンダは心と身体が幾分軽くなった心地がした。
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