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【番外編】俺の欲しいもの(2)
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予感はあった。
今朝、あいつの表情を見た時――――いや、もっとずっと前から。
凛風は再び入れ替わる機会を狙っているんだろうって。
ため息が漏れる。
どうやったら、凛風は俺のものになってくれるのだろう。
どうやったら、側に居てくれるのだろう。
一体、どうしたら――――。
「憂炎、姉さまを追いかけるのはもう、お止めになったら如何ですか? 辛くはありませんか?」
華凛が尋ねてくる。
辛い。
想いが叶わないのは。
あいつに俺の気持ちが伝わらないのは。
だけど。
「それでも俺は、凛風が良い」
どうしても諦めきれなかった。
他の誰かじゃダメだった。
だけど俺は、あいつの身体が欲しいわけじゃない。
何よりも、凛風の心を欲していた。
だから、無理やり連れ戻すのでは意味がない。
翌朝、凛風は何食わぬ顔をして俺の前に現れた。
妹の華凛として。
俺はそのことが、腹立たしくて堪らなかった。
だけど、活き活きと笑っているあいつを見ると、腹が立つのと同じぐらい、嬉しくて堪らなくなる。
俺は決して、凛風を不幸にしたい訳じゃない。
幸せにしたいと思っているのだから。
「憂炎のような素敵な旦那様がいて、何不自由ない生活が送れて、姉さまが羨ましい限りです」
それのに、凛風はそんなことを口にした。
そう思うなら、俺の前から居なくなるな。
ずっと、俺の側に居ろ。
愛しくて、憎らしくて、苦しくなる。
後宮に連れ帰りたくなる衝動を、俺は必死で抑えた。
それから数日後、凛風は見知らぬ道場に鍛錬に出掛けた。
わざわざ俺達が通っていたのとは別の場所を見つけて、一人で良い汗を流している。
(可愛いな)
だけど、悲しいかな。
嬉しそうに笑っているあいつの顔が、俺は一番好きだった。
活き活きと汗を流して、クタクタになるまで走り回って。
「――――いや、可愛いなぁと思って」
素直に思ったままを伝えたら、あいつは思いがけないことを言った。
「だったら憂炎は、姉さまのことも可愛いと思われたりしますの?」
驚いた。
そんなの当たり前だ。
俺は凛風以外、どうでも良い。
あいつはそんなことも知らずにいただなんて。
「いつになったら凛風は、俺の本当の妃になってくれるんだろうな」
悔しさのあまり、ついついそんなことを呟いてしまう。
「ねぇ、憂炎。どうして憂炎は、『姉さま』を妃に望まれたのですか?」
凛風が尋ねる。
そうか――――本当に、全く伝わっていなかったんだな。
初めてそう、気がついた。
「俺は凛風が好きなんだ」
真っ直ぐに、目の前の凛風を見つめながら、そう口にする。
「凛風が好きだ」
俺が好きなのは凛風だ。
他の誰でもない。今、目の前にいるお前だけだ。
どうか伝わって欲しい。願いを込めて、凛風のことを抱き締める。
強く、強く。
凛風が泣いている気がして、心が軋んだ。
それから数日後、凛風は再び後宮を訪れた。
妹の華凛に会うために。
俺の気持ちがあいつに届いたんじゃないか。
戻って来てくれるんじゃないか。
――――そんな淡い期待を抱いたが、凛風はまた、後宮を去った。
「ねえ、憂炎。まだ続けますの?」
華凛がそう言って、俺のことを抱き締める。
甘い香り。
俺は首を大きく横に振った。涙が溢れる。
ダメだった。どうしても。
凛風じゃなければ、俺は。
それなのに、凛風はまた、思いがけないことを口にした。
「結婚したら、さすがにこのまま働き続けることはできませんわ」
俺は心臓が止まるかと思った。
(凛風が結婚する? 俺以外の男と?)
そんなこと、到底許せるはずがなかった。
凛風は俺のものだ。どんなに凛風が嫌がっても、否定しても。
他の男に触れさせることなんてできない。
心を明け渡させることも。
気づいたら俺は、凛風に口付けていた。
これ以上、我慢なんてできなかった。
無理矢理にでも、凛風を後宮に連れ帰る。
好きだと――――愛していると伝え、めちゃくちゃに欲望を刻んで、俺だけのものにする。
「憂炎のバカ!」
凛風が悲し気に涙を流した。
その理由が、俺には分からない。
「憂炎なんて大っ嫌い!」
けれど俺は、『嫌いだ』と言われている気がしなかった。
逃がすつもりはまったくない。
凛風を追いかけようとしたそのとき、あいつは唐突に大きく腕を広げた。
ヒュッと鋭く風を切る音、次いでドスッという鈍い音が聞こえた。
「凛風!」
無我夢中で、凛風を呼ぶ。胸元に紅い染みが広がっている。顔が青白い。
恐怖で手足が震えた。
凛風を失ったら、俺は生きていけない。
「気づいて、いたのか? わたしが『凛風』だって」
「当たり前だろう! 俺がどれだけおまえを見てきたと思ってる!」
そう伝えたら、凛風はポロポロと涙を流した。
嬉しそうに。とても嬉しそうに。
その理由が分からないまま、俺は凛風の服を剥ぐ。
毒抜きをしよう、矢を抜こうと思ったその時、俺は思わぬものを目にした。
「どうしても、手放せなかったんだ」
それは俺が手渡したブレスレットだった。
凛風に持っていてほしいと――――少しでも俺の存在を、想いを感じていてほしいと、あいつが居なくなった朝に託したものだ。
「……ねぇ、戻っても良い?」
凛風が尋ねる。
バカだな。
俺の答えなんて、はじめから決まっているのに。
涙が零れた。
ようやく、俺の気持ちが届いた。
凛風が俺を求めてくれた――――そう心から実感できる。
「早く戻って来い、バカ」
口にしたら、凛風は幸せそうに笑った。
***
「なぁに考えてるんだよ?」
凛風の声に、俺はそっと顔を上げた。
今日の凛風は妃の重装束じゃない。身軽な衣を身に纏っている。
妹の華凛と入れ替わっているからだ。
だけど、どんな格好をしていても、凛風は凛風だ。たまらなく可愛い。
「俺が考えるのは、凛風のことだけだよ」
答えれば、凛風は顔を真っ赤に染め、恥ずかしそうに顔を背ける。
「お前さ……恥ずかしくないの? そういうこと口にして」
「全然。凛風にはこのぐらい言わないと、ちっとも伝わらないって気づいたしな」
無防備な額に、頬に口づければ、凛風は眉間に皺を寄せる。
だけど、全然嫌がっていない。寧ろ、とても嬉しそうだ。
「ところで、今日はどこに連れて行ってくれるんだ?」
照れくささを誤魔化すように、凛風は無理やり話題を変える。
しっかりと互いに手を繋ぎ、俺たちはたくさんの人で賑わう京を歩いた。
「凛風が喜んでくれる場所」
言えば、凛風は顔を真っ赤に染め、不服そうに唇を尖らせる。
「それ、答えになってないんだけど」
「――――何処に行っても嬉しいから?」
「……!」
可愛い。図星だ。
愛おしさのあまり、凛風を思いきり抱き締め、その唇に口付ける。
凛風の細い腕は、以前のように俺を拒むことは無い。
いつも優しくギュッと抱き返してくれる。
俺が笑えば、あいつも笑う。
とても、とても嬉しそうに。
「もう二度と、逃がしてやらないからな」
俺の言葉に、凛風は不敵な笑みを浮かべる。
「望むところだ」
太陽のような満面の笑み。
それはずっとずっと、欲しくて堪らなかったもの。
ようやく俺は、凛風を手に入れたのだった。
今朝、あいつの表情を見た時――――いや、もっとずっと前から。
凛風は再び入れ替わる機会を狙っているんだろうって。
ため息が漏れる。
どうやったら、凛風は俺のものになってくれるのだろう。
どうやったら、側に居てくれるのだろう。
一体、どうしたら――――。
「憂炎、姉さまを追いかけるのはもう、お止めになったら如何ですか? 辛くはありませんか?」
華凛が尋ねてくる。
辛い。
想いが叶わないのは。
あいつに俺の気持ちが伝わらないのは。
だけど。
「それでも俺は、凛風が良い」
どうしても諦めきれなかった。
他の誰かじゃダメだった。
だけど俺は、あいつの身体が欲しいわけじゃない。
何よりも、凛風の心を欲していた。
だから、無理やり連れ戻すのでは意味がない。
翌朝、凛風は何食わぬ顔をして俺の前に現れた。
妹の華凛として。
俺はそのことが、腹立たしくて堪らなかった。
だけど、活き活きと笑っているあいつを見ると、腹が立つのと同じぐらい、嬉しくて堪らなくなる。
俺は決して、凛風を不幸にしたい訳じゃない。
幸せにしたいと思っているのだから。
「憂炎のような素敵な旦那様がいて、何不自由ない生活が送れて、姉さまが羨ましい限りです」
それのに、凛風はそんなことを口にした。
そう思うなら、俺の前から居なくなるな。
ずっと、俺の側に居ろ。
愛しくて、憎らしくて、苦しくなる。
後宮に連れ帰りたくなる衝動を、俺は必死で抑えた。
それから数日後、凛風は見知らぬ道場に鍛錬に出掛けた。
わざわざ俺達が通っていたのとは別の場所を見つけて、一人で良い汗を流している。
(可愛いな)
だけど、悲しいかな。
嬉しそうに笑っているあいつの顔が、俺は一番好きだった。
活き活きと汗を流して、クタクタになるまで走り回って。
「――――いや、可愛いなぁと思って」
素直に思ったままを伝えたら、あいつは思いがけないことを言った。
「だったら憂炎は、姉さまのことも可愛いと思われたりしますの?」
驚いた。
そんなの当たり前だ。
俺は凛風以外、どうでも良い。
あいつはそんなことも知らずにいただなんて。
「いつになったら凛風は、俺の本当の妃になってくれるんだろうな」
悔しさのあまり、ついついそんなことを呟いてしまう。
「ねぇ、憂炎。どうして憂炎は、『姉さま』を妃に望まれたのですか?」
凛風が尋ねる。
そうか――――本当に、全く伝わっていなかったんだな。
初めてそう、気がついた。
「俺は凛風が好きなんだ」
真っ直ぐに、目の前の凛風を見つめながら、そう口にする。
「凛風が好きだ」
俺が好きなのは凛風だ。
他の誰でもない。今、目の前にいるお前だけだ。
どうか伝わって欲しい。願いを込めて、凛風のことを抱き締める。
強く、強く。
凛風が泣いている気がして、心が軋んだ。
それから数日後、凛風は再び後宮を訪れた。
妹の華凛に会うために。
俺の気持ちがあいつに届いたんじゃないか。
戻って来てくれるんじゃないか。
――――そんな淡い期待を抱いたが、凛風はまた、後宮を去った。
「ねえ、憂炎。まだ続けますの?」
華凛がそう言って、俺のことを抱き締める。
甘い香り。
俺は首を大きく横に振った。涙が溢れる。
ダメだった。どうしても。
凛風じゃなければ、俺は。
それなのに、凛風はまた、思いがけないことを口にした。
「結婚したら、さすがにこのまま働き続けることはできませんわ」
俺は心臓が止まるかと思った。
(凛風が結婚する? 俺以外の男と?)
そんなこと、到底許せるはずがなかった。
凛風は俺のものだ。どんなに凛風が嫌がっても、否定しても。
他の男に触れさせることなんてできない。
心を明け渡させることも。
気づいたら俺は、凛風に口付けていた。
これ以上、我慢なんてできなかった。
無理矢理にでも、凛風を後宮に連れ帰る。
好きだと――――愛していると伝え、めちゃくちゃに欲望を刻んで、俺だけのものにする。
「憂炎のバカ!」
凛風が悲し気に涙を流した。
その理由が、俺には分からない。
「憂炎なんて大っ嫌い!」
けれど俺は、『嫌いだ』と言われている気がしなかった。
逃がすつもりはまったくない。
凛風を追いかけようとしたそのとき、あいつは唐突に大きく腕を広げた。
ヒュッと鋭く風を切る音、次いでドスッという鈍い音が聞こえた。
「凛風!」
無我夢中で、凛風を呼ぶ。胸元に紅い染みが広がっている。顔が青白い。
恐怖で手足が震えた。
凛風を失ったら、俺は生きていけない。
「気づいて、いたのか? わたしが『凛風』だって」
「当たり前だろう! 俺がどれだけおまえを見てきたと思ってる!」
そう伝えたら、凛風はポロポロと涙を流した。
嬉しそうに。とても嬉しそうに。
その理由が分からないまま、俺は凛風の服を剥ぐ。
毒抜きをしよう、矢を抜こうと思ったその時、俺は思わぬものを目にした。
「どうしても、手放せなかったんだ」
それは俺が手渡したブレスレットだった。
凛風に持っていてほしいと――――少しでも俺の存在を、想いを感じていてほしいと、あいつが居なくなった朝に託したものだ。
「……ねぇ、戻っても良い?」
凛風が尋ねる。
バカだな。
俺の答えなんて、はじめから決まっているのに。
涙が零れた。
ようやく、俺の気持ちが届いた。
凛風が俺を求めてくれた――――そう心から実感できる。
「早く戻って来い、バカ」
口にしたら、凛風は幸せそうに笑った。
***
「なぁに考えてるんだよ?」
凛風の声に、俺はそっと顔を上げた。
今日の凛風は妃の重装束じゃない。身軽な衣を身に纏っている。
妹の華凛と入れ替わっているからだ。
だけど、どんな格好をしていても、凛風は凛風だ。たまらなく可愛い。
「俺が考えるのは、凛風のことだけだよ」
答えれば、凛風は顔を真っ赤に染め、恥ずかしそうに顔を背ける。
「お前さ……恥ずかしくないの? そういうこと口にして」
「全然。凛風にはこのぐらい言わないと、ちっとも伝わらないって気づいたしな」
無防備な額に、頬に口づければ、凛風は眉間に皺を寄せる。
だけど、全然嫌がっていない。寧ろ、とても嬉しそうだ。
「ところで、今日はどこに連れて行ってくれるんだ?」
照れくささを誤魔化すように、凛風は無理やり話題を変える。
しっかりと互いに手を繋ぎ、俺たちはたくさんの人で賑わう京を歩いた。
「凛風が喜んでくれる場所」
言えば、凛風は顔を真っ赤に染め、不服そうに唇を尖らせる。
「それ、答えになってないんだけど」
「――――何処に行っても嬉しいから?」
「……!」
可愛い。図星だ。
愛おしさのあまり、凛風を思いきり抱き締め、その唇に口付ける。
凛風の細い腕は、以前のように俺を拒むことは無い。
いつも優しくギュッと抱き返してくれる。
俺が笑えば、あいつも笑う。
とても、とても嬉しそうに。
「もう二度と、逃がしてやらないからな」
俺の言葉に、凛風は不敵な笑みを浮かべる。
「望むところだ」
太陽のような満面の笑み。
それはずっとずっと、欲しくて堪らなかったもの。
ようやく俺は、凛風を手に入れたのだった。
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誰が、どこまで、どんな思惑で――――的な入り組んだ部分の有るお話ですが、最後まで楽しんでいただけますと幸いです。
改めまして、ありがとうございました。
お返事が遅くなってスミマセン、感想をありがとうございます。
更新を楽しみにしていただけるのが、書き手側として一番嬉しいです。
クライマックスが近づいてきておりますが、最後まで楽しんでいただけるよう、頑張りたいと思います!
改めまして、ありがとうございました。
感想をありがとうございます。
すみません、こんなヒロインでスミマセン(汗)
憂炎との温度差が激しいお話ですが、二人の関係がどう変化していくかが見どころ(だと思っている)なので、最後までお楽しみいただけますと幸いです。
改めまして、ありがとうございました。