ほなどないせぇゆうね?【仮題】

クリスティーナ破れカブレラ

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壱、

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図書館に先生と一緒にいるのだけれども、あまりにも本を乱暴に取り扱うものだから眼に余り、ここには貴重な本が(も)沢山あるのだから、もっと丁寧に扱って下さい!年長者であり敬うべき存在であるのにもかかわらず躊躇うことなくピシャリと注意する。その後、町田康の詩集とT.M.G.E.チバユウスケの詩集、これだけ読んどけばインジャネエーノ?と、本棚から引っ張り出して来て、他人の著作物を、著作権所有者でもないのにもかかわらず我が物顔で若者に 無理矢理、吹っ掛ける。その若者の正体は不明であり、尚且つ、俺との関係性も詳細不明なのだけれども、その図書館がテナントとして入居?出店?若しくは、出館?しているデパートで、上階から下階までを一日中 行ったり来たりして、なにもかも用事を済ましその場所で、24時間、365日を過ごしたら如何なるのだろうか?というようなことを考えながら、図書館の館内をうろうろしていると、愛ちゃんと愛ちゃんの友達が、なんか、パーテーションで仕切られた個人用学習エリア?デスクトップライトに照らされた机上で調べものをしていた。視聴覚室?みたいなところにふと気づくといて、「このような雰囲気がいいんですよね~?」なんて、昭和初期に建てられたと思しきアバラ屋みたいな平屋の集合住宅と、その傍らで遊ぶあどけないしどけない子供たちと、まだちゃんと鋪装のされていない車道を走る、当時は新車、今となっては旧車の自動車。それらを映した街並み映像をのんびりのんきのんべんだらりと観ながら、このまんま生でダラダラ観終わってしまったりしたら、なんか、勿体ないなー?もっと、ちゃんとじっくりとメモとか取りながら観たりなんかしちゃったりしたいなー?とか思いながら、その映像をそんな感じでうすぼんやりとしながら観ていたら、いつの間にかその映像世界に呑み込まれ、取り込まれてしまった。周囲を見渡すととシダ植物が群生し、苔蒸す湿地帯か?足許のスニーカー附近を見やると、濡れた地面の土はところどころ、割れていた。車道がめちゃくちゃ狭く、あともうちょっとで民家とぶつかりそうなギリギリのライン取りで車が物凄いスピードで走り抜けてゆく。俺の真後ろに建っている廃屋のような蔦が絡まる民家からは、獣のような叫び声;獣声。そして、そこを管理しているというおっさんがいきなり先生と一緒にどっかからか飛び出して来て、「ハクゲンゴロウ(白い源五郎のことらしい)が中で刺されてたよ!」とのこと。何の報告だよ?…ってか、言っていることもよく判らないのだけれど。それよりも、状況説明プリーズ!(テルミー!)そして、先生とお手々をつないで駆け抜けていくと、若者らが路側帯のようなエリアで屯していた。美容技術が発達しておらず、ビリアイ(※ Not;ビリーアイドル、Yes;ビリーアイリッシュ)のようなあざやかな発色ではなくダーティブロンドというか、どす黄色いパツキンの奴ら、 俺らを見つけるなり、A.Z.A.K.E.R.I. の対象としてターゲットロックオンして、 一斉に囃し立て 罵倒し始めるのだけれども、その内容は?というと、どれもこれも似たり寄ったりでなにひとつとして個性的なものはなく、一様に容姿だとか容貌だとかみてくれだとか、立ち居振る舞いだとか、言動ではないのだけれども、所作だとかをバカにするものであり、前近代的ではないものの前現代的でありやや時代遅れ、いや、この世界に於いては最先端なのかも知れないのだけれども、そんな感じで喧嘩を売られたりなんかしちゃったりしながら、それらB.I.G.シルエットの罵詈雑言をフルレングスで鬼シカトしてそのまんま件の牛頭ではない(民家)管理者によってコンダクティングされてアブダクトはされずに、駅前を目指すのだけれども、乱暴に投げつけられた稚拙な罵り言葉 + α 暴言クズリストを列挙すると、眼の下の隈、あれ、なんだよー?おかまー!小細工野郎ー!若いのか?年寄りなのか?判らねぇんだよー!バブリーな格好してんじゃねぇよー!気取ってんじゃねーよー!なにそんなに急いでんだよー?やるならやってやんぞー?掛かって来いよー、オラァ!相手になってやるぞ?ゴラァー!こっち来いよー!というようなもの代物であった。その後、逆にどんどん寂れて来て、ぜってえこっちは駅じゃないだろ?明らか駅の方向とは真逆に連れて行かれてゆかれるようなそんなような猜疑心が発動(私は懐疑派だ!)、不信感を抱いた俺はわざと指示に従わず、ふたりと離れて行動、管理者のおっさんが右折したところで真っ直ぐ直進し、初めての非共同作業。しかし、結局、管理者のおっさんは、右折 → 左折 → 左折をして合流、すぐに落ち合い、袂を分かつことなく同じ志を分かち合った。駅前に辿り着くと、駅舎には、『百瀬駅』の看板が見えた。しかし、駅に一刻も早く入り、この無法街から立ち去りたいのだけれども、いけない いけない (ルージュ ☆ マジック)。行く手を阻むは開かずの踏切であって、路線は、軽く見積もっても合計;五車線。重く見積もっても合計;五車線。列車が来る気配はないのにもかかわらず待てど暮らせど(ステファンセドゥナァイ)開かないものだから埓が明かず、居ても立っても居られなくなって勇み足のサミーStyle踏切のバーが下がったまんまでそのバーをくぐり抜けて渡ってしまおうと決意した瞬間の In This M.O.M.E.N.T. にバーはいきのなりに上空に向かって上がりだし天の思し召し導きか?そのバーが上に上がりだすか?ださないか?ぐらいで飛び込んだものの、うわァあああああ、話が違ぇええええ!!!!!!踏切の警告音は鳴っていない、バーもちゃんと先端部が四半円を描き上昇し地平面に対して垂直に屹立しているのにもかかわらず、貨物列車の先頭車輌みたいな無窓特急が猛スピードで突進して来てあわや轢死事故、ぶざまないきざま事変と相成るところだったもののそれを N.A.N.T.O.K.A.K.A.N.T.O.K.A. 寸でのところで交わしギリギリセーフ。それでも前に行くしかないんだから、大丈夫!ボクの場合は♪何度も何度も広大な敷地面積を誇る線路上を往き来、行ったり来たりして往来チャレンジしながら渡り切り、横断に成功し、しかし、一難去ってまた一難、次なる刺客踏切が登場するのだけれどもそれはイルミナティのしわざではなくイニシエーションでもなくイミテーション、引退したSLを展示するための擬似的線路であってそのまんま無断で線路を跨ぎ渡り終えて事なきを得、ふと気づくと、俺ひとりでそして誰もいなくなったのだけれども、そんなことは気にも留めずなんの疑問も抱かず駅舎に入り券売機の上を見上げ、最寄りの駅の駅名を料金表から見定め始めたのだけれども、ふと気づきポケットに手を突っ込むと、俺は、無一文だった...。







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