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第一章「由希姉って東京から来たの!?」
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引っ越しの片付けは少女たちと、途中から来た莉愛の母親の助けによってすぐに終わった。
莉愛の母親である秋穂は、莉愛に瓜二つだ。
見た目も若く小柄なため、親子というよりは歳の離れた姉妹のような印象を受ける。
「由希ちゃん、今日もしよかったらウチにご飯食べにこない?」と秋穂。
「あ、ごめんなさい。ご好意はありがたいんですが、どうしても今日中に仕上げなきゃいけない仕事がありまして・・・」
「仕事? そういえば由希ちゃんってなんの仕事してるの」
「はい。私、小説家なんです」
「・・・! あ、もしかして去年に、芥山賞とってなかった?」
秋穂は手をポン、と叩いて由希を指差した。
「そうです! もしかしてご存知でしたか?」
「うん。あの本、話題になってたよね。映画化も決まってるんだって?」
「そうなんですよ。今までは兼業でOLやりながらコツコツ小説書いてたんですけど、このままじゃ埋もれてしまうと思いまして。退路を断つために仕事をやめて、小説一本で生活して行こうって決めたんです」
「偉いねえ、勇気があって。私なんかウジウジしている間にいつのまにか30超えてしまったよ」と秋穂は自嘲した。
「由希姉じゃあね! また明日遊びにくるね!」
「何言ってんの、お仕事の邪魔になるでしょ」と秋穂は莉愛を嗜める。
「あはは・・・ 全然構いませんよ。じゃあね莉愛ちゃん。今日は手伝ってくれてありがとね」
満面の笑みで莉愛は手を振り、部屋を後にした。
それからまもなく、紗南の母親である結衣が部屋にやってきた。
これまた娘にそっくりな母親だったが、どことなく生活に疲れたような、幸薄い印象の女性だ。
「今回はどうも・・・。娘がご迷惑をおかけしませんでしたか?」
「いえいえとんでもないです! 紗南ちゃん、すごい読書家でびっくりしました。今時の子にしては珍しいですね」
そういうと結衣はふっと優しい笑みを浮かべた。
「そうでしたか。この子には離婚やら何やらで苦労かけちゃって。本を買ってあげることくらいは親として責務だと思っているんですよ」
紗南の家庭は、紗南と結衣の二人の母子家庭だ。
2年前に離婚し、このアパートに移り住んできたという。
紗南は幼稚園児の頃から頭がよく、学費免除の特待生で私立小学校に入学することができたらしい。
今もバスで片道30分ほどをかけて通学しているとのことだ。
(余計なお世話かもしれないけれど、私が心の支えになってあげられたらいいな)
由希は同じ読書家として、紗南に強い親近感を持たずにはいられなかった。
由希の新生活は、順調なスタートを切った。
二人の少女たちは毎日のように由希の部屋に遊びにくる。
由希は二人の学校での出来事を聞くのが好きだった。元々子供好きだった由希はひたすら聞き役に徹し、少女たちの無邪気な、生き生きとした表情を楽しむのだった。
莉愛が由希のテレビゲームで遊んでいる隣に紗南が座り、書庫の本を読んでいる、という光景は少しずつ日常の一コマになっていった。
その一方で、由希は新作の執筆に取り掛かっていた。
兼業作家をやめ、専業になって初めて取り掛かる作品には嫌でも力が入る。
気がつくと一日中無我夢中で書き通していたと言うこともザラにあった。
5月も半ばに入り、新緑が山々を鮮やかに彩る。
ある日曜日、市内にあるショッピングモールの4階にある古書店で由希のサイン会が催されることになった。
作家になって初のサイン会だ。
ひどく乾燥した日で、晩春の割には太陽がギラギラと照りつけ、風が強く吹いた。蒸し暑いのが苦手な由希には心地よいくらいだったが、喉の奥が粘っこく感じられ、何度も自販機のお世話になってしまった。
昨晩も午前中まで執筆を続けており、その疲れからか、由希は古書店のバックヤードの事務所にあるソファーでうたた寝をしていた。
「茂上先生、ちょっとよろしいでしょうか。・・・って寝ちゃってるよ」
女性店員が事務所の中に入ってきた。
「茂上先生、茂上先生!」
店員が肩や足元を揺すっても全く反応が無い。
由希は子供の頃から、一度眠りにつくと梃子でも動かないような体質だ。
「う~ん。困っちゃったな」
店員が頭を抱えた、次の瞬間だった。
どん、と何かが破裂するような音がした。
建物全体が揺れ、一瞬足元がぐらつく。
「あれ、地震?」
すると呑気で平穏な館内BGMが、ノイズとともに途切れた。
店内の客は皆、怪訝な顔をして辺りを見回している。
突然警報機が鳴り響き、スプリンクラーが作動した。
周りから叫び声が聞こえる。
「火事・・・!?」
「お客様!非常階段を使ってお降りください!」
近くにいた従業員たちが叫び、それに従って周りの客たちはいそいそと非常階段を下って行った。
女性店員もパニックに陥ってしまい、由希のことは忘れてその場を立ち去った。
「う、う~ん・・・ あ、寝ちゃってたな。今何時だろ」
由希は事務所の時計を見ると、サイン会の開始時刻はとうに過ぎている。
「嘘! もうこんな時間!? もう、なんで起こしにこないのよ・・・」
急いで事務所のドアを開けると、目の前には火の海が広がっていた。
「あれ・・・」
由希は呆然とする。
一瞬、自分が知らないうちに死んで燃え盛る地獄に転生したと錯覚してしまった。
頬に飛び散った火花の熱さでハッとした。
「ああ・・・どうしよう。本が燃えちゃう」
なぜか由希は、最初に自分の心配よりも本の心配をしてしまった。取り残されているのは由希一人だけだ。
商品棚に陳列してある、価値のある本をいくつか脇に抱えた。
(これだけでも助かってくれれば・・・!!)
由希が本を何よりも愛するが故にとった行動である。
気がつくと、炎が下の3階に広まっているのがエスカレーターの吹き抜けからも分かった。由希は急いで非常階段に向かう。
すると、階段の下にも火が広がっており、とても進めるような状態ではなかった。
「どうしよう・・・これ、逃げ遅れちゃったよ・・・!!」
そして物語は序章に戻る。
由希が4階に置いてきぼりになってしまい、どれだけの時間が立ったのかは由希にはわからなかった。
たった数十秒にも思えるし、はたまた何時間もその場にいたような気もしていた。
(ああ・・・ 嫌な人生だったなあ)
「由希姉、今助けるから!」
聞き覚えのある声と共に、重くなった由希の体は突然宙に浮いた。
「え・・・」
「紗南、ここはお願い!」と莉愛がいうと、
「うん!任せて!」と紗南が強い語気で返した。
莉愛は由希の手首をしっかりと掴み、そのまま窓を突き破って外に飛び出した。
「大丈夫?由希姉」
「え・・・? まさか・・・莉愛ちゃん!?」
莉愛はピンクを基調とした膝丈のドレスを着ている。
ドレスのフリルが強い風に靡いた。
二人はそのまま風に流されるように飛んでいき、近くの人気のない路地裏に降り立った。
「よかったあ。どうなることかと思ったよ」
莉愛はそう言って、額を腕で拭った。
しばらくして、紗南もふわりと空から降りてきた。
「お疲れ、莉愛ちゃん」
紗南もまた、莉愛と同じ形のドレスを着ている。違うのは色だけで、こちらは淡い水色だ。
手にはリボンをあしらったステッキが握られている。
莉愛の母親である秋穂は、莉愛に瓜二つだ。
見た目も若く小柄なため、親子というよりは歳の離れた姉妹のような印象を受ける。
「由希ちゃん、今日もしよかったらウチにご飯食べにこない?」と秋穂。
「あ、ごめんなさい。ご好意はありがたいんですが、どうしても今日中に仕上げなきゃいけない仕事がありまして・・・」
「仕事? そういえば由希ちゃんってなんの仕事してるの」
「はい。私、小説家なんです」
「・・・! あ、もしかして去年に、芥山賞とってなかった?」
秋穂は手をポン、と叩いて由希を指差した。
「そうです! もしかしてご存知でしたか?」
「うん。あの本、話題になってたよね。映画化も決まってるんだって?」
「そうなんですよ。今までは兼業でOLやりながらコツコツ小説書いてたんですけど、このままじゃ埋もれてしまうと思いまして。退路を断つために仕事をやめて、小説一本で生活して行こうって決めたんです」
「偉いねえ、勇気があって。私なんかウジウジしている間にいつのまにか30超えてしまったよ」と秋穂は自嘲した。
「由希姉じゃあね! また明日遊びにくるね!」
「何言ってんの、お仕事の邪魔になるでしょ」と秋穂は莉愛を嗜める。
「あはは・・・ 全然構いませんよ。じゃあね莉愛ちゃん。今日は手伝ってくれてありがとね」
満面の笑みで莉愛は手を振り、部屋を後にした。
それからまもなく、紗南の母親である結衣が部屋にやってきた。
これまた娘にそっくりな母親だったが、どことなく生活に疲れたような、幸薄い印象の女性だ。
「今回はどうも・・・。娘がご迷惑をおかけしませんでしたか?」
「いえいえとんでもないです! 紗南ちゃん、すごい読書家でびっくりしました。今時の子にしては珍しいですね」
そういうと結衣はふっと優しい笑みを浮かべた。
「そうでしたか。この子には離婚やら何やらで苦労かけちゃって。本を買ってあげることくらいは親として責務だと思っているんですよ」
紗南の家庭は、紗南と結衣の二人の母子家庭だ。
2年前に離婚し、このアパートに移り住んできたという。
紗南は幼稚園児の頃から頭がよく、学費免除の特待生で私立小学校に入学することができたらしい。
今もバスで片道30分ほどをかけて通学しているとのことだ。
(余計なお世話かもしれないけれど、私が心の支えになってあげられたらいいな)
由希は同じ読書家として、紗南に強い親近感を持たずにはいられなかった。
由希の新生活は、順調なスタートを切った。
二人の少女たちは毎日のように由希の部屋に遊びにくる。
由希は二人の学校での出来事を聞くのが好きだった。元々子供好きだった由希はひたすら聞き役に徹し、少女たちの無邪気な、生き生きとした表情を楽しむのだった。
莉愛が由希のテレビゲームで遊んでいる隣に紗南が座り、書庫の本を読んでいる、という光景は少しずつ日常の一コマになっていった。
その一方で、由希は新作の執筆に取り掛かっていた。
兼業作家をやめ、専業になって初めて取り掛かる作品には嫌でも力が入る。
気がつくと一日中無我夢中で書き通していたと言うこともザラにあった。
5月も半ばに入り、新緑が山々を鮮やかに彩る。
ある日曜日、市内にあるショッピングモールの4階にある古書店で由希のサイン会が催されることになった。
作家になって初のサイン会だ。
ひどく乾燥した日で、晩春の割には太陽がギラギラと照りつけ、風が強く吹いた。蒸し暑いのが苦手な由希には心地よいくらいだったが、喉の奥が粘っこく感じられ、何度も自販機のお世話になってしまった。
昨晩も午前中まで執筆を続けており、その疲れからか、由希は古書店のバックヤードの事務所にあるソファーでうたた寝をしていた。
「茂上先生、ちょっとよろしいでしょうか。・・・って寝ちゃってるよ」
女性店員が事務所の中に入ってきた。
「茂上先生、茂上先生!」
店員が肩や足元を揺すっても全く反応が無い。
由希は子供の頃から、一度眠りにつくと梃子でも動かないような体質だ。
「う~ん。困っちゃったな」
店員が頭を抱えた、次の瞬間だった。
どん、と何かが破裂するような音がした。
建物全体が揺れ、一瞬足元がぐらつく。
「あれ、地震?」
すると呑気で平穏な館内BGMが、ノイズとともに途切れた。
店内の客は皆、怪訝な顔をして辺りを見回している。
突然警報機が鳴り響き、スプリンクラーが作動した。
周りから叫び声が聞こえる。
「火事・・・!?」
「お客様!非常階段を使ってお降りください!」
近くにいた従業員たちが叫び、それに従って周りの客たちはいそいそと非常階段を下って行った。
女性店員もパニックに陥ってしまい、由希のことは忘れてその場を立ち去った。
「う、う~ん・・・ あ、寝ちゃってたな。今何時だろ」
由希は事務所の時計を見ると、サイン会の開始時刻はとうに過ぎている。
「嘘! もうこんな時間!? もう、なんで起こしにこないのよ・・・」
急いで事務所のドアを開けると、目の前には火の海が広がっていた。
「あれ・・・」
由希は呆然とする。
一瞬、自分が知らないうちに死んで燃え盛る地獄に転生したと錯覚してしまった。
頬に飛び散った火花の熱さでハッとした。
「ああ・・・どうしよう。本が燃えちゃう」
なぜか由希は、最初に自分の心配よりも本の心配をしてしまった。取り残されているのは由希一人だけだ。
商品棚に陳列してある、価値のある本をいくつか脇に抱えた。
(これだけでも助かってくれれば・・・!!)
由希が本を何よりも愛するが故にとった行動である。
気がつくと、炎が下の3階に広まっているのがエスカレーターの吹き抜けからも分かった。由希は急いで非常階段に向かう。
すると、階段の下にも火が広がっており、とても進めるような状態ではなかった。
「どうしよう・・・これ、逃げ遅れちゃったよ・・・!!」
そして物語は序章に戻る。
由希が4階に置いてきぼりになってしまい、どれだけの時間が立ったのかは由希にはわからなかった。
たった数十秒にも思えるし、はたまた何時間もその場にいたような気もしていた。
(ああ・・・ 嫌な人生だったなあ)
「由希姉、今助けるから!」
聞き覚えのある声と共に、重くなった由希の体は突然宙に浮いた。
「え・・・」
「紗南、ここはお願い!」と莉愛がいうと、
「うん!任せて!」と紗南が強い語気で返した。
莉愛は由希の手首をしっかりと掴み、そのまま窓を突き破って外に飛び出した。
「大丈夫?由希姉」
「え・・・? まさか・・・莉愛ちゃん!?」
莉愛はピンクを基調とした膝丈のドレスを着ている。
ドレスのフリルが強い風に靡いた。
二人はそのまま風に流されるように飛んでいき、近くの人気のない路地裏に降り立った。
「よかったあ。どうなることかと思ったよ」
莉愛はそう言って、額を腕で拭った。
しばらくして、紗南もふわりと空から降りてきた。
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