拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~

志位斗 茂家波

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森での生活

#2 色々と調べるのデス

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…‥‥川釣りは一旦休憩して、今はまず、この目の前のメイドゴーレムことワゼについて尋ねることにした。

「えっと、ワゼはなんで川から流れてきたのかな?」
「理由は不明デス。少々私の機能に障害が発生しており、現在、内部復旧作業中ですが、そのあたりのデータが吹っ飛んでどうしようもないのデス」

 初っ端から壊れている宣言しちゃったよ、このメイド。

 というか、魔法とかがある世界に、こんな機械のような受け答えをするメイドとかはどうなのだろうか‥‥‥ゴーレムらしいし、セーフか?

「というか、データが吹っ飛んでいるってことは、製作者とかもわからないのか?」
「ハイ。どうも完成時に何かしらの衝撃があったせいで、そのあたりも不明デス。ですが、家事や戦闘に関する機能は85%まで回復しておりマス」
「15%分ないのか」
「ええ、ですが、記憶に関する部分を除くのであれば、近日中に98%まで回復可能デス」

 となると、出所が不明意外な点では、問題がないのだろうか‥‥‥

「それよりも、ご主人様にお尋ねして良いでしょうカ?」
「ん?」
「魔力波長などで記録はできましたが、ご主人様のお名前そのものも記録しておきたいのデス。何かあった際に連絡するなどの手段が取れるので、ぜひ名乗ってくだサイ」
「と言われてもな…‥‥」

 そう尋ねられて気が付いたが、僕自身の名前と言うのを考えていなかった。

 前世の記憶があるけれども、あまりいい思い出もないし、この世界に来たからには何かこう、心機一転して新しい名前に変えておきたい。

 今までは特に誰もいなかったので不自由しなかったが、ワゼという相手がいるのならば、何か名前を持った方が良いよな…‥‥


「…‥‥それじゃ、僕の名前は『シアン』で」
「了解しましタ、ご主人様」

…‥‥その呼び方をするのなら、名前を教える意味ないような。

 ちなみに、この名前にした理由は、思案を練っている時にこの「思案」という言葉の響きがよかったかあである。

 どうせ、今はワゼ以外に話し相手もいないし、名前があっても仕方がないもんね。



「では、これからどうもよろしくお願いいたしますね、ご主人様」
「ああ。っと、そう言えば昼食のために魚を釣っている最中だった」

 忘れていたが、今は魚釣りをしている最中であった。

 ワゼの事で忘れていたが、お腹が減ってきて思い出したのだ。

「魚釣り?‥‥‥ああ、ご主人様、手伝いましょうカ?」
「あ、それなら頼むよ。一人よりも二人で釣ったほ、」
「『雷撃砲サンダーカノン』」

ドォォォォンバリバ!!
「…‥‥うが良い、と言いたかったんだけど、何をやってるの!?」


 まさかの電気の塊のような物を打ち出して、川に撃っちゃったよこのメイド!?

 というか、腕が瞬時に変形して、何かバズーカみたいになっているんだけど!?

「何をと言われましても、釣り専用変形機能バージョン1『雷撃砲サンダーカノン』デス。これの方が格段に魚を取る効率が良いとデータに残っていマス」
「そんなおそろしげな漁法は禁止!!」

…‥‥大丈夫なのだろうかこのメイド。拾って速攻で物凄く後悔し始めたんだけど。

 というか、本当にメイドなのだろうか‥‥‥そう言えば、『万能家事戦闘人型ゴーレム01』という正式名称だったから、「戦闘」の部分があるからこそ、こんなことができたのだろう。

 ワゼを作った製作者にものすごく言いたい。

「戦闘できるメイドにした理由ってなんだよ!!」っと。







 とりあえず、一応川魚が大量に捕れたから良しとすべきなのだろうか?

 ただ、かなりあるので消費し切れない。

「保存食とかにできればいいんだけどなぁ」
「保存ですカ?それでしたら、塩漬け、燻製、干物などが良いと思われマス」
「生憎、塩漬け用の大量の塩とか燻製用の釜とかはないな」
「でしたら、干物ですネ」

 そう言うが早いや、ワゼはいくつかの魚を手に取って、捌いていった。


「内臓を抜き、きちんと洗い、干すための場所を作製シ…‥‥」

すぱぱぱぱぱ!!
ぎこぎこぎこぎこ!!
しゅぼぉぉぉぉぉぉぉ!!


 中に魚を投げて素早く処理し、木を切り倒して干すための場所を作製し、乾燥させるために先ほどのように腕が変形し、炎が吹き上げる。

…‥‥干物どころか焼き魚になりそうなものだが、火力は調整しているようだ。

 というか、さっきは電撃、今は炎が噴き出るって‥‥‥‥ワゼの構造ってどうなっているんだ?

 

 もはやツッコミを入れようにも、突っ込み不足なような気がして、シアンはそのまま考えるのをやめたのであった…‥‥

 製作者に出会えたら、色々と追及してやりたいなぁ…‥‥‥
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