拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~

志位斗 茂家波

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力の差

#65 嵐は少し、近づくのデス

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SIDE???

…‥‥都市アルバス内のとある宿屋の一室にて、ある人物が宿泊していた。

「‥‥‥なるほど、今はまだいないか」

 影からでて来た者たちの報告を受け、そうつぶやく。

 興味を持って、せっかくここまで来たのだが、どうやら残念なことに目的の人物はこの都市内にはいないようなのだ。


「出来れば、ハルディアの森とやらには近づきたくはなかったが…‥‥あそこの神獣代替わり、もしくは変わっていると良いなぁ‥‥‥予言しても、そう都合の良いことまではできないし……」

 ぶつぶつとつぶやきながらも、その人物は宿から出る準備をし始める。


 本音を言えば、神獣たちとは遭遇したくなく、できるだけ合わないような場所で、自然に話を聞いてみたかったのだが…‥‥残念ながら、そうはいかないようだ。


「しょうがない、こっそりと潜入すればいいよね?」
 
 やや疑問の声を出しながらも、その人物は宿から出ていく。


 そして、都市の外へ出た後、周囲に誰もいないことを確認し、その人物は背中にあった覆いを取り外す。

 そこから現れるのは、大きな翼。去れども、天使のような可憐な美しい純白の翼ではない。

 しかし、悪魔のような真っ黒な翼という訳でもない。


 右の羽は金色のように輝き、左の羽は禍々しいオーラを纏わせ輝いている。

 左右対称、似て非なる翼。


 そしてそれらをはばたかせ、その人物はハルディアの森の方へ飛んでいくのであった…‥‥


――――――――――――――――――
SIDEシアン

――――――ぞわっ
「っ!?」
【ん?どうしたのですか、シアン?】
「いや、なんでもないよ」

 今、何となく何かの悪寒を感じたような気がしたが…‥‥気のせいか。


 それはともかくとして、今日はちょっとだけある実験を行っていた。

 季節的には夏みたいというのもあって、気温が高い。

 家の中にいてもいいが、それだと健康的にはいまいちなので、水遊びをしようと考えたのだ。


 とは言え、情報によれば海の方は遠いし、川があるのでそちらでとも思ったが、いささかつまらない。

 何かこう、面白いものでもと考え‥‥‥‥いっその事、プールを作ることにしたのだ。

 プール付きの家って、ちょっとセレブっぽいが、うまくいくかな?



「『アースフォール』!!」

 まずは単純に、大きさを決めるために魔法で土壁を形成し、大まかな設定を施す。

 そして、大体このぐらいでちょうどいいかなと感じたら…‥‥ワゼ&ミニワゼシスターズが動く。

「では、速攻で建設いたしましょう」
「スー!」
「ツー!」
「フー!」

 素早く板を打ち付け、硬め、防腐剤を施し、あっという間に木製のプールがその場に完成した。

……コンクリートとかも考えたが、材料不足というのと、固まるまでの時間を考えると、こちらの方が圧倒的に早いという理由で、木製である。あ、お湯を入れればお風呂にもなるな。

 そして、後は水魔法で水を入れ、冷たすぎるのも良くないので少しばかりお湯を投入し、ちょっとした温水プール状態となった。

「よし、これでは入れるな」
【おおー!!なんかすごいですよ!】

 目の前に広がるのは、ちょっとした大きなプール。

 ビニールプールといった子供用の奴よりも大きく、ちょっとしたサイズを誇る。

 あとは水着に着替えればいいだけなので、それぞれ一旦着替えるのであった。





【よし!!ではいっきまーす!!】

 着替え終え、さっそくハクロがプールに飛び込む。

 綺麗なビキニタイプの白い水着で、胸をブルンと揺らし、盛大にじゃっぼぉぉぉん!!っと勢いよく水しぶきを上げ…‥‥あれ?今、絶対になんか不味いような飛び込み方をしたような‥‥‥


ぷかぁ…‥‥
【ぐふっ‥‥‥‥お、お腹‥‥‥うちました…‥‥ボゴボゴ……‥】

「阿保かぁぁぁぁ!」

 アラクネという種族上、上半身の人のお腹と、下半身の蜘蛛の腹があるのだが、今回どちらも盛大に打ち付けてしまったらしい。

 少しだけ浮かんだあと、ぶくぶくと沈む彼女を慌てて僕らは救出したのであった…‥‥ああ、ハクロ、何で君は見た目は良いのに残念な部分があるのだろうか‥‥‥

「というか、これどうやって引き上げよう……って、あれ!?ミニワゼたちも浮かべてないじゃん!!」
「ヅー!!」
「ズー!!」
「ブー!!」

「あ、忘れてましタ。私たちって構造上泳げませんでしタ」

‥‥‥‥ハクロを引き上げつつ、ミニワゼたちも水の底から救い出さなければならなくなった。

 ああ、やって早々に問題発覚だ‥‥‥‥
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