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嫌な事は向こうからやってくる
#69 ポチの帰還と何とやらデス
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SIDEシアン
‥‥‥先日のファイスという謎の人物に対しての警戒は引き続きしておくことにしつつ、今日は僕らはあるモノの予想をしていた。
そう、ようやく2週間が経過し、やっとポチが帰ってくるのである。
一応、数少ない移動手段でもあるし、あのヴァルハラさんの手によって、どのように鍛え上げられたのかが非常に気になっているのだ。
「とは言えロイヤルさん、以前もそうしたと言っていませんでしたっけ?」
【ああ、前にも確かあったが‥‥‥数日ほどで戻ったからねぇ】
以前、ポチがワゼと戦闘し、敗北した件で一度鍛え上げに戻らされていたことがあった。
あの後は僕らの移動手段となったのだが、鍛え上げられる前後で特に差はなかったのだ。
なので今回もそんなに容姿に差が出ないと予想できた。
「となれば、どうなるのかな?」
【そうですね、案外筋肉質になりそうですよね】
「ふむ、私の予想では脚力が大幅に向上しているかと思われマス」
「ツー!ツツツッツ!!」
「スー?スス」
「フーフフフ」
こういう娯楽があってもいいじゃないかというノリで、とりあえず皆でどのようにポチが変化しているのかの予想を立て、賭けてみる。
もしこの予想が当たれば、今日はワゼ特製のお菓子を山ほど食べられるようにしたのだ。
‥‥‥って、あれ?ワゼ特製ならワゼが参加しても意味がないような。
何にしても、それぞれイラストを描いて、予想の大まかな説明を行う。
そうこうしているうちに、ポチがようやく帰還。
その容姿を見て某建築リフォーム番組風なBGMが奥の頭の中に流れた。
何という事でしょう、あの薄めの緑色の毛並みをもった、威厳無さげなフェンリルことポチの容姿は、この2週間のロイヤル方の祖父の手による特訓で…‥‥
…‥‥体長が5メートルほどであったのに、2回りほど大きくなり、真正面から見ると腹回りが細くなっているではありませんか。
爪もそれなりに使い込まれて傷つき、それでもかなりの戦闘を繰り広げてきたと思われるでしょう。
足腰も鍛え上げられ、贅肉が少しあったのに引き締められ、より力強さを感じさせるのではないでしょうか?
そして、尻尾の方は、大きな狼の尻尾でしたが、見事に全部の毛が抜け落ちてつるつるに…‥‥んん?
「し、尻尾だけ何もないじゃん!」
「しかも、頭頂部に太陽が輝いてますね…‥‥ぷっ」
【くくくっ、ば、バランスがおかしなことに‥‥‥】
【うわぁお、夫だけに見事な変貌に…‥‥ぶふぉう!!】
【見て笑うなぁ!!】
僕らが噴き出しかけたのを見て、ポチが威厳ありそうな声でそう叫ぶ。
だがしかし、その声と体の残念な個所が見事にミスマッチし、綺麗に爆笑の起爆剤となった。
「「【【ぷーっ!!あっはっはっはっはっは!!】】」」
全員お腹を抱え、僕らはついに笑いがこらえきれなくなった。
所々まともになり、少しは見直せそうだったに、色々と笑えるような個所が多くなってしまったのだ。
ああ、ポチはポチだったという安心感と、鍛え上げの苦労に同情しつつも、その容姿の笑いへの変貌に、僕らの腹筋は崩壊したのであった。
…‥‥数分後、笑いすぎて全員お腹が痛くなり、やや地獄を見る事になった。
どうやら珍しくワゼも大笑いしたようで、こちらも動けず、ハクロに至っては上半身の人の部分のお腹と、下半身の蜘蛛の部分のお腹があるせいで2重の痛みにさらされているようである。
ポチの笑いの呪いなのだろうか…‥‥恐るべき、鍛え上げの成果‥‥‥‥くくくっ。
なお、全員まだ動けていたドーラの手によって、なんとか介抱されたのであった。すごいなこの植物…‥‥。
――――――――――――――――――――――
SIDE???
…‥‥ああ、どこで道を間違えたのだろうか。
シアンたちがいる世界とは別の世界、シアンの前世の世界の地球のとある裁判所の被告席に立ちながら、彼女は考えていた。
彼女は2児の母であったが、夫とは不仲になり、まだ若づくりした容姿を活かして不倫を繰り返し、こっそり怠惰等も行っていた。
そのうえ借金も抱え捲り、バレないように子供たちの一人の金に手を付け、少しづつ返済していたのだ。
とは言え、生活を改める気もなく、自由にやらかしていたのだが…‥‥そんなある日、彼女の息子の金を持っていたほうが死んだのである。
原因は、夫との見解に巻き込まれ、包丁が突き刺さって、その上ニート肉団子マン化していた息子の兄が潰したことであろう。
何にしても、このままでは世間的に醜聞が付くと想い、夫に任せて遺棄してもらったのだが、どうやら警察にバレ、ある日警察が押し入って来たのだ。
夫とニート肉団子マンな息子は逃走し、彼女だけはすぐに動けずにそのまま捕まってしまった。
そして現在、息子を殺害した容疑やその他諸々‥‥‥借金返済のために詐欺や違法な呼び込みなどを行っていた罪が暴かれ、裁判所で裁きを受けているのである。
色々と厳しい目で見られ、嘆きつつも…‥‥彼女は反省していなかった。
ここで刑務所に入れられたとしても、脱獄し、人生を謳歌してやろうと企んでいたのである。
…‥‥そして、有罪が下っても彼女はあきらめなかった。
刑務所へ護送される途中でも、なんとかして逃げだす手段がないか彼女は考える。
そして、考えていたせいで周囲を見ていなかったからか…‥‥その護送車に、突然車が突っ込んできた。
キキキィ――――――!!
ドォォン!!
「う”っ…‥‥うううっ」
すぐに意識を取り戻し、気が付いたときには、辺りには血が流れていた。
そして、何か油くさい事にも気が付く。
…‥‥そう、どうやらガソリンが洩れ、流れ出してるようなのだ。
みると、すぐそばに火が付いており、流れていくガソリンはそのままその火へ向かい…‥‥引火した。
一瞬にして起きる爆発。
全身を焼かれるような痛みを感じながらも、次の瞬間には彼女の意識は消え失せていたのであった…‥‥
‥‥‥先日のファイスという謎の人物に対しての警戒は引き続きしておくことにしつつ、今日は僕らはあるモノの予想をしていた。
そう、ようやく2週間が経過し、やっとポチが帰ってくるのである。
一応、数少ない移動手段でもあるし、あのヴァルハラさんの手によって、どのように鍛え上げられたのかが非常に気になっているのだ。
「とは言えロイヤルさん、以前もそうしたと言っていませんでしたっけ?」
【ああ、前にも確かあったが‥‥‥数日ほどで戻ったからねぇ】
以前、ポチがワゼと戦闘し、敗北した件で一度鍛え上げに戻らされていたことがあった。
あの後は僕らの移動手段となったのだが、鍛え上げられる前後で特に差はなかったのだ。
なので今回もそんなに容姿に差が出ないと予想できた。
「となれば、どうなるのかな?」
【そうですね、案外筋肉質になりそうですよね】
「ふむ、私の予想では脚力が大幅に向上しているかと思われマス」
「ツー!ツツツッツ!!」
「スー?スス」
「フーフフフ」
こういう娯楽があってもいいじゃないかというノリで、とりあえず皆でどのようにポチが変化しているのかの予想を立て、賭けてみる。
もしこの予想が当たれば、今日はワゼ特製のお菓子を山ほど食べられるようにしたのだ。
‥‥‥って、あれ?ワゼ特製ならワゼが参加しても意味がないような。
何にしても、それぞれイラストを描いて、予想の大まかな説明を行う。
そうこうしているうちに、ポチがようやく帰還。
その容姿を見て某建築リフォーム番組風なBGMが奥の頭の中に流れた。
何という事でしょう、あの薄めの緑色の毛並みをもった、威厳無さげなフェンリルことポチの容姿は、この2週間のロイヤル方の祖父の手による特訓で…‥‥
…‥‥体長が5メートルほどであったのに、2回りほど大きくなり、真正面から見ると腹回りが細くなっているではありませんか。
爪もそれなりに使い込まれて傷つき、それでもかなりの戦闘を繰り広げてきたと思われるでしょう。
足腰も鍛え上げられ、贅肉が少しあったのに引き締められ、より力強さを感じさせるのではないでしょうか?
そして、尻尾の方は、大きな狼の尻尾でしたが、見事に全部の毛が抜け落ちてつるつるに…‥‥んん?
「し、尻尾だけ何もないじゃん!」
「しかも、頭頂部に太陽が輝いてますね…‥‥ぷっ」
【くくくっ、ば、バランスがおかしなことに‥‥‥】
【うわぁお、夫だけに見事な変貌に…‥‥ぶふぉう!!】
【見て笑うなぁ!!】
僕らが噴き出しかけたのを見て、ポチが威厳ありそうな声でそう叫ぶ。
だがしかし、その声と体の残念な個所が見事にミスマッチし、綺麗に爆笑の起爆剤となった。
「「【【ぷーっ!!あっはっはっはっはっは!!】】」」
全員お腹を抱え、僕らはついに笑いがこらえきれなくなった。
所々まともになり、少しは見直せそうだったに、色々と笑えるような個所が多くなってしまったのだ。
ああ、ポチはポチだったという安心感と、鍛え上げの苦労に同情しつつも、その容姿の笑いへの変貌に、僕らの腹筋は崩壊したのであった。
…‥‥数分後、笑いすぎて全員お腹が痛くなり、やや地獄を見る事になった。
どうやら珍しくワゼも大笑いしたようで、こちらも動けず、ハクロに至っては上半身の人の部分のお腹と、下半身の蜘蛛の部分のお腹があるせいで2重の痛みにさらされているようである。
ポチの笑いの呪いなのだろうか…‥‥恐るべき、鍛え上げの成果‥‥‥‥くくくっ。
なお、全員まだ動けていたドーラの手によって、なんとか介抱されたのであった。すごいなこの植物…‥‥。
――――――――――――――――――――――
SIDE???
…‥‥ああ、どこで道を間違えたのだろうか。
シアンたちがいる世界とは別の世界、シアンの前世の世界の地球のとある裁判所の被告席に立ちながら、彼女は考えていた。
彼女は2児の母であったが、夫とは不仲になり、まだ若づくりした容姿を活かして不倫を繰り返し、こっそり怠惰等も行っていた。
そのうえ借金も抱え捲り、バレないように子供たちの一人の金に手を付け、少しづつ返済していたのだ。
とは言え、生活を改める気もなく、自由にやらかしていたのだが…‥‥そんなある日、彼女の息子の金を持っていたほうが死んだのである。
原因は、夫との見解に巻き込まれ、包丁が突き刺さって、その上ニート肉団子マン化していた息子の兄が潰したことであろう。
何にしても、このままでは世間的に醜聞が付くと想い、夫に任せて遺棄してもらったのだが、どうやら警察にバレ、ある日警察が押し入って来たのだ。
夫とニート肉団子マンな息子は逃走し、彼女だけはすぐに動けずにそのまま捕まってしまった。
そして現在、息子を殺害した容疑やその他諸々‥‥‥借金返済のために詐欺や違法な呼び込みなどを行っていた罪が暴かれ、裁判所で裁きを受けているのである。
色々と厳しい目で見られ、嘆きつつも…‥‥彼女は反省していなかった。
ここで刑務所に入れられたとしても、脱獄し、人生を謳歌してやろうと企んでいたのである。
…‥‥そして、有罪が下っても彼女はあきらめなかった。
刑務所へ護送される途中でも、なんとかして逃げだす手段がないか彼女は考える。
そして、考えていたせいで周囲を見ていなかったからか…‥‥その護送車に、突然車が突っ込んできた。
キキキィ――――――!!
ドォォン!!
「う”っ…‥‥うううっ」
すぐに意識を取り戻し、気が付いたときには、辺りには血が流れていた。
そして、何か油くさい事にも気が付く。
…‥‥そう、どうやらガソリンが洩れ、流れ出してるようなのだ。
みると、すぐそばに火が付いており、流れていくガソリンはそのままその火へ向かい…‥‥引火した。
一瞬にして起きる爆発。
全身を焼かれるような痛みを感じながらも、次の瞬間には彼女の意識は消え失せていたのであった…‥‥
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