拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~

志位斗 茂家波

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何をやらかしてくれるのでしょうか

#125 のんびりと、違うとこへも行くのデス

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SIDEシアン

……都市アルバスの魔法ギルドの修繕及び改修工事の発表が成され、終わるまでに1週間ほど見積もるとされていた。

 だがしかし、案外人員が足りていたのか、今日見に行ってみると、4日ほどかかるとされ、少々時間短縮が成されていた。

「やっぱり、魔法ギルドを利用する人に配慮して、早めたのかな?」
「そのようデス。何かと便利な分、早期の復旧が見込まれたようデス」
【でも、結局は暇ですし、こうして別の都市へ向かっているんですよね?】


 4日ほどになったとはいえ、一応時間はある事はある。

 ならばどうしようかと考えた結果、とりあえず試しとして別の都市にある魔法ギルドへ、僕らは向かっていた。

 公共機関の利用でもできる、馬車で2時間ほどと案外短い場所にある都市『キュルストン』を目的地としているが、そこまで大きな都市と言う訳でもないそうだ。


「まぁ、温泉都市とか首都とかが目立っていたというのがあるのかな?」
【いたって普通の、平穏、平凡、平和、の『3平』と言われる都市のようですね】

 ぱらっとハクロが読みながら口にするのは、都市についての紹介がされているパンフ。

 都市アルバスはそれなりに人の出入りも多いせいか、こういう都市の紹介がされたものがあるのは結構いいのだが‥‥その都市、そんな言われ方をしていていいのだろうか。

 むしろなんかこう、もっと特徴を持ってほしいようにも思えるな。




 何にしても、ポチ馬車で行けばあっという間に到着するが、普段とは違う道をそんなに早く行くのは味気がないので、今日は速度を抑えてもらい、普通の馬車と同側で向かう。

 帰還時は高速で移動してもらうけれども、道が変わる旅路はきちんと見ておかないとね。


「ん?‥‥‥ご主人様、前方でいらぬものを感知しましタ」
「内容は?」
「恐らく盗賊デス」
「それじゃ、排除で」
「了解」

 都市アルバス周辺は治安が向上し、盗賊をほぼ見かけなくなったとはいえ、出くわす時は出くわすのだ。

 とは言え、いちいち相手するの面倒なので、ワゼとミニワゼシスターズの手によって瞬時に葬ってもらい……いや、命を落とされると懸賞金などを取りにくいので、拘束してもらうのである。

 やり過ぎると困るが、抵抗があれば完全無力化も許可済みである。


……なお先日、ロイヤルさんへ馴れ初め話を聞いたついでに、ミニワゼシスターズはある方法を聞いていたらしい。

 ロイヤルさんは神獣フェンリルのメスであり、過去の旅時代にしつこいオスなどが出てきたことがあったそうで、その対処方法として3つほどミニワゼシスターズは伝授してもらったそうだ。

 その一つが、足裏に剣山モドキを装着し、飛びあがった後に、高速で飛び斜め蹴り……いわゆるライダーキックのようなあるものの潰し方だそうだ。ロイヤルさんの場合は足の爪なので、ミニワゼたちなりの改良なのだろう。

 それを無力化手段の一つとして使用するらしいが…‥‥それ、相手確実に撃沈するよね?

 社会的and男としての死…‥‥流石に使用禁止にしたかったが、どうもその攻撃方法をミニワゼシスターズは気に入ってしまったらしい。

 まぁ、相手が盗賊以外にモンスターなどでも効果的だそうで、無駄ではない技術だが‥‥‥ロイヤルさん、なんてものを彼女達に伝授してくれているのでしょうか。

 しかもあと2つはあるが…‥‥考えないほうが幸せなのかもしれない。

 ちなみに、ハクロもその方法を聞いて、ちょっとやってみようとしたが体の構造的に無理であった。

 いやまぁ、アラクネの足って蜘蛛の足だからやりにくいよな…‥‥食指の部分は人の足のようになっているけれども、そこは拘束に向くが、攻撃に向かないそうな。

 でも、そんなことをしない、そのままの君でいて欲しい。かなり切実に。




 とにもかくにも、適度に盗賊たちを間引き、拘束し、引きずりつつ、もう間もなく都市キュルストンとやらへ辿り着こうとしていた。


「もうそろそろ到着だと思うけれど……」
【なんか、渋滞していませんかね?】

 都市への馬車道はあれども、何やら混雑していた。

 スムーズに進めていないというか、何か前方でもめ事でもあったのだろうか?


「どうやら都市へ入る出入り口のところで、トラブルが起きたようデス」
「トラブルか‥‥‥」

 何かもめ事でも起こしたか、それとも馬車が壊れたなどあったのか。

 こういうトラブルは解決してほしいが、介入する意味もない。

 と言うか、こういうのに突っこむと巻き添えに遭うのが目に見えるし、急ぎ旅でもないのでのんびりして良いだろう。

 ポチの全速力で帰還も速く出来るし、場合によっては宿屋を取って宿泊しても良い。


「何にしても、暇つぶしでもしたいな。ワゼ、何かあるかな?」
「ジェンガならありマス」
【じゃぁ、それをしましょうよ】

 オセロとかチェスなどだとハクロは滅茶苦茶弱いからね‥‥‥こういうシンプルな物の方が楽しめる。

 ひとまずストトンッと軽く用意してもらい、僕らはジェンガをして暇つぶしをし始めるのであった。




……が、一つ忘れていたことがある。

 ジェンガと言うのを分かりやすく言うのであれば、積み上げたブロックを崩さないように外していく遊びだ。

 だがしかし、なにかしらの要因で崩れやすくもなっており、外す際には注意がいる。

 順番は僕、ミニワゼシスターズ(捕えた盗賊たちを見張るため交代制)、ワゼ、ハクロでやっていたのだが‥‥‥まぁ、その、揺れる時がある。

 あるものとないもの、ワゼはワゼなりに完璧なメイドゴーレムとは言え、気にしている点もある。

……やっている最中に、とある悲劇が起き、滅多に見る事ができないワゼが物凄くへこんだ姿を、僕らが見る事になったのは、開始からそう経たないうちであった…‥‥


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